本屋の森のあかりもついに十巻。
今回はあかりの成長のお話でした。転職を考えるあかりがかつての同僚や上司に会い自分を見つめ直す。そして、自分も根を張ってきた事に気づきます。
今回の原題はチップス先生さようなら、赤毛のアン、十五少年漂流記。どれもメジャーな作品なので読んだことのある人も多いとおもわれます。そんな、作品たちに自分を重ねるあかりの登場人物達の心の魅せ方は相変わらず巧みです。僕はこの本を読むたびに書店員になりたいと感じます。
終わりの見えてきたこの作品、あかりとその周りの人々をもうあと少ししか見ていけないのは惜しいです。