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Posted by ブクログ
外装からは全く予期できなかった内容でしたね。
子どもを二人以上産むことが気持ちが悪いものだとされる時代、兄弟姉妹が産まれれば子どもの産まれない家庭へ養子に出され関係を隠される。
けれどひと度接触すれば惹かれあわずにはいられない、近親愛と兄弟愛の違いが曖昧な世界のオムニバスです。
生まれてすぐ離されるためか、近親愛を防ぐ機能が働かないのかと思ったけど、原因は他にもあった。
政府と反対組織のどちらも両極端な思想で争う中、元の形に導く者の役割をしているのがアンたち姉妹の母親なのが皮肉。そんな母親から大切なことだけを掻い摘んで教わり、後世へ繋ぐ。
全六話、四組の兄弟姉妹とその親や知人の対比が全話通して上手くまとまった話だと思いました。語りすぎるとネタバレになる……感想文って難しい。
Posted by ブクログ
少子化が進み、兄弟姉妹を持つことを忌みとし、一人っ子ばかりのコミューンを描いた作品。兄弟姉妹を忌みとするからこそ、兄弟姉妹に出会うと愛情や恋愛、様々な意味で、惹かれあってしまう。
「女性は子供を産むべき」という世間の目もどうかと思うけれど、「一人しか産むべきではない」という世界も変だなと思った。結局女性の自由はないのかな。
忌みしていても惹かれあってしまう兄妹、姉に恋をしてしまう弟、仲良くなる三姉妹、様々な設定があるけれど、兄が死に、養子に出されていた弟が連れ戻され、弟の中に兄を探す親。この設定が一番、とても悲しく辛かった。
磯谷さんが描かれる、痛くて切なくて悲しいけれどどこか甘美な世界は独特なんだけれどものすごく作品として惹かれるものがあります。どちらかというと『屋根裏の魔女』よりの作品だと思う。
Posted by ブクログ
作品としてはよいものだと思う。ビニールに包まれていたら分からないが、表紙の質感もすばらしい。
ただ、内容は倒錯的なため、そういうものをたまたま求めていなかった私としては、騙された感が否めない。装丁やコピーからは想像もつかない内容だった。
Extraを含む7つのストーリーすべてが、同じ世界設定。一人っ子が常態と化し、兄弟姉妹が忌み嫌われるようになった未来で、どうしようもなく兄弟姉妹に惹かれていく人々が描かれている。その設定も絵も物語の展開も心をえぐるものがあった。設定自体は深いのだが、どれもこれも突き詰めていえば「タブーに挑戦する」という主題に終始しており、1話めを読み始めた時と全作読み終わった時の感想が同じという結果に。近親相姦などのタブーが好きな方にはおすすめ。そうでない方には、後学のために……ですかね。
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