マイケル・サンデルのレビュー一覧

  • ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下)

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    哲学に答えは無いのかもしれない。それでも皆で考え、意見を出す。それにより、自分の意見を言うことで自信を得たり、様々な意見があることを知り得たりする。一人一人が何が正しいのかよく考え、行動することが、社会をより良いものにしていく原動力なのかもしれない。

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    2019年07月12日
  • それをお金で買いますか 市場主義の限界

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    タイトル通り、世の中にこれをお金で買うものなのか?何が問題なのか?
    考えさせられる。
    需要と供給という経済観点だけで片付かないことが多すぎる…

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    2019年06月12日
  • それをお金で買いますか 市場主義の限界

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    ネタバレ

    値段がつかない、つけられないものにも広告や先物としての価値を見出だし、間接的に値付けされ始めている現実を問う。
    「ランナーがホームイン。セーフです。
    安全と安心の、ニューヨーク・ライフ」
    興ざめしてしまう中継中の広告が、当たり前と感じる世界になるのか。

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    2019年06月01日
  • これからの「正義」の話をしよう ──いまを生き延びるための哲学

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    正義と正義は対立する
    正義についてのミニ論文を書くことになり、中学三年の頃に読んだ本。
    今でも記憶に残っているのは、暴走列車の話である。5人を救うために1人を救うという数の原理が、状況によって異なるという話だ。一方では正しい原理でも状況が違えば、間違っている。正義とは、一言では表せないと感じさせられる。文化的背景からくる正義、宗教からくる正義、全ての正義は別の正義と対立する事で悪となる。
    自分の思考は「リバタリアン」に寄っている。自由である事が活発な「生」に繋がっていると考えている。一方で、先天的な理由によって不利益を被っている人には、その是正をすべきであると考えているため、やはり正義は一つだ

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    2023年12月26日
  • それをお金で買いますか 市場主義の限界

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    お金で買えるものは何か、お金で買うべきでないものはあるか、あるとすればそれを決めるのは何か、そんなお話。
    世界では突拍子もないものに値段がついている。驚くような例がたくさん出てきた。

    一番印象に残っているのは、「薬物中毒の女性が不妊手術か長期の避妊処置を受ければ、300ドルの現金を与える」という慈善団体の話。その目的は不幸な赤ん坊の誕生を未然に防ぐこと。
    当然ながら、猛烈な批判の声がある。では何が問題なのか?と議論を深めていく。

    また、値段を設定することで、意図した効果の真逆になることもある。
    ・(イスラエル)保育園の迎えに遅刻する親が多い問題に対し、罰金制度を設けた結果、遅れる親が増えた

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    2019年02月24日
  • ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(上)

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    ハーバードの学生は高度な議論を展開している
    巻末に収録された東大の学生の議論が,とても稚拙に感じてならない

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    2017年05月25日
  • それをお金で買いますか 市場主義の限界

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    『これからの「正義」の話をしよう』のマイケル・サンデル教授が市場主義と倫理の問題を扱った本。原題は、"What Money Can't Buy: The Moral Limits of Markets"でもう少しストレートに道徳上の観点から市場主義を批判していることを示している。

    サンデル教授の授業をTVで見たが、事例が豊富で対話での対応が非常にうまい。本書でも市場で取引される微妙な事例が多数取上げられている。『正義』では、その事例の判断を読者に委ねるところが多かったが、本書では踏み込んで市場主義を倫理によって制限すべきであるとする著者の立場を鮮明にしている。そ

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    2021年05月16日
  • ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下)

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    哲学の問題をわかりやすい事象にたとえて議論するスタイルはすばらしいが、問題そのものは非常に難しい。考えることが大切だというのはわかりますが(^O^)

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    2013年07月15日
  • ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下)

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    ハーバード大学の人気講義の翻訳本(台本)。
    正義とはなにか…事例を交えながら、生徒との会話で講義を作り上げていく。

    下巻は上巻の続きですが、段々と生徒のキャラクターが浮き出てきたところが、また面白い。ハナの顔が見たいな~!
    サンデル先生の話が上手いから、人気講義になるのもよくわかる。言語を越えて、彼の授業(の翻訳本)に触れることが出来るのはありがたい。

    結局、偉大な哲学者たちにもひとつの答えを出すことができないけれど、避けられない問題があって、いろんな考えで問題をみて共に考えていくことが重要だってことかな。

    なにが私にとって正義と思えるのか、落としこめるところまではまだこの本を読めて

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    2013年02月24日
  • ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(上)

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    ハーバード大学の人気講義の翻訳本(台本)。
    正義とはなにか…事例を交えながら、生徒との会話で講義を作り上げていく。

    はじめて哲学に触れる人にも生徒と同じ立場で読めるので、とてもわかりやすい。哲学って面白いと思わせてくれる。

    『これからの「正義」の話をしよう』はこの講義をもとにして執筆されただけあって、内容は重複している。もっと学問的な視点から知りたい、理解を深めたいのであれば、この本の後に『これからの~
    を読むといい。

    『これからの~』を平易な表現で分かりやすくしたのが本書という感じ。『これからの~』で十分理解できた人には物足りないかもしれない。
    私は『これからの~』と平行で読んでいるけ

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    2013年02月22日
  • ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(上)

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    高校生や大学生がこの本を読んで、各テーマに沿ってディスカッションするのに最適。
    授業実況記録だが、生活背景の異なる種々の学生が自由闊達に発言する姿に羨ましさを感じた。
    功利主義や「自由」という概念は、ちょっと誤解されやすい語感を持っている(=自分勝手と思われがち)。
    この本が広く読まれることによって、~主義という概念がきちんと理解されるようになるとよい。
    ところで、日本語の『正義』とサンデル教授のいう『justice』って一緒か?
    キリスト教文化における『義』と、日本に浸透している儒教思想の『義』は異なるよね?

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    2012年10月27日
  • ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下)

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    これからの正義の話をしようとほぼ内容が重複。明確な結論は出ないけど、皆で話合いながら妥協点を模索していく事が大切なんだね。

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    2012年08月20日
  • ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下)

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    NHKの番組を見るのは集中力が必要で挫折しましたが、講義録であれば自分のペースでゆっくりと理解しながら進めるので、楽しめました☆

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    2012年08月01日
  • ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下)

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    この本を読んで思ったのは、悩み多き自分の主張を確かめたくて
    ある人の主張や理屈に従い、誰かの考えを受けいれるだけなら
    答えだけを壁にコピーして貼って毎日拝めばよいだけ。
    自分の主張を表し・現し、
    誰かの主張に(従うためではなく)耳を傾け、
    自らの主張を別視点から疑問を持って見直したり、
    考えた末に受け入れたりの過程とソレを上手く導く
    「対話」と「議論」の本来あるであろう親しみやすさと美しさ。
    この手の機会に接して思うのは、「自分はわかっている」
    「自分以外はわかっていない」という意識がどこかに働き
    答えなぞ録に聞かず本当は「議論」していないのではという懸念。
    議論はとかく戦わせたという状態に価

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    2012年06月14日
  • ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下)

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    ハーバードの大学教授が哲学を身近に感じる問題に問いかける

    NHK白熱教室の講義録下巻

    読んでいるとだんだん脳が疲れてくるけど、

    それはたくさん考えさせられている証拠

    自分の信念のもとは自分が育ったコミュニティ

    基本はそれを裏切ることはできない、けどそれは決して善ではない

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    2012年07月03日
  • それをお金で買いますか 市場主義の限界

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    説得的だとは思わないけど知らない話も多くておもしろい。こういうのも勉強しないとな。経済学者がこういうのにどう反応・批判するのか知りたい。

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    2021年01月05日
  • ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下)

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    コミュニティと善の話はわかりやすくて面白い。
    一方で、それまでの議論がかなり難しい。
    いつかもっと理解できる日が来るといい。

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    2025年10月24日
  • サンデル教授、中国哲学に出会う

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    書籍の内容としては、儒教を西洋哲学、特にリベラルコミュニタリアン論争からどのように描くかというテーマで面白いが、タイトルの付け方がものすごい悪い。
    というのも、サンデル先生の登場は最初のみ。
    あとは別の著者の論文集なので。
    シンポジウムを元にしているので内容構成はしょうがないにせよ、題名がこれではミスリードすぎる。

    サンデル先生の部分は面白い。「負荷なき自我」よりもアジアの儒教的価値観は、さらに前提となる部分が"厚い"ため、この概念の一般性を高めるために引き出された問いが面白かった。
    農作物が少ないより多い方が良いということに価値中立的な観念をリベラリズム的伝統にはあるが

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    2025年10月16日
  • 平等について、いま話したいこと

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    サンデルとピケティによる平等に対話。話はすれ違っている。かんたんにいえばサンデルは共同体にウェイトを置き、ピケティは社会に置いている。それぞれの駆動源は個人と制度設計である。

    しかし、これは単にすれ違いなのだろうか。ピケティは制度設計による再分配で問題は解決すると考えている。最終的な目標は世界政府であり、要はシステムさえ整えれば世界はひとつになるという話だ。それが長大な時間がかかるとしても、である。

    しかしサンデルの考えはその先にあるように見える。そのような話は、システムだけでは成り立たず、アイデンティティ(承認や尊厳、共感や帰属意識など広い意味での個人とコミュニティの精神性である)の問題

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    2025年10月04日
  • これからの「正義」の話をしよう ──いまを生き延びるための哲学

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    "正義"とは何か。を問う本。複数の人間を救うために一人の人間を犠牲にすることは正義なのか?といったようなありがちながら刺激的な質問に始まり、最大多数の最大幸福、自由至上、仮想的な共通正義などさまざまな理論が紹介されていく。そういった過去の人たちの考察はそれぞれに特色があって面白いとは思うものの、やはりどこか無理があるなあ。と読み進めると、アリストテレスが出てきて社会道徳が強く押し出されてくる。結局最後は正義と道徳は切り離せない。というオチになって尻すぼみな感じ。そりゃそうなんでしょうが、そこの共通認識ができず、一部の人の思想を他者に強制するようなことが起こるから、いつまでた

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    2025年09月15日