マイケル・サンデルのレビュー一覧
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ハーバード大学の人気講義の翻訳本(台本)。
正義とはなにか…事例を交えながら、生徒との会話で講義を作り上げていく。
下巻は上巻の続きですが、段々と生徒のキャラクターが浮き出てきたところが、また面白い。ハナの顔が見たいな~!
サンデル先生の話が上手いから、人気講義になるのもよくわかる。言語を越えて、彼の授業(の翻訳本)に触れることが出来るのはありがたい。
結局、偉大な哲学者たちにもひとつの答えを出すことができないけれど、避けられない問題があって、いろんな考えで問題をみて共に考えていくことが重要だってことかな。
なにが私にとって正義と思えるのか、落としこめるところまではまだこの本を読めていないけれど、はじめはそれでもいいんだと思う。哲学的思考を知り、様々な視点で考えるだけでも、得たものはあった。
☆内容☆
指名手配中の弟の居場所を捜査当局に教えなかった 兄は、その行為を責められるべきなのか?論議を呼ぶ テーマの向こうに見え隠れする「正義」の姿とは?日 常のアクチュアルな問いに切りこむ斬新な哲学対話 が、世界の見方を大きく変える。知的興奮に満ちた 議論は感動のフィナーレへ。NHK教育テレビで放送 された「ハーバード白熱教室」の第7回~12回、およ び東京大学特別授業の後篇「戦争責任を議論する」 を収録。 -
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ハーバード大学の人気講義の翻訳本(台本)。
正義とはなにか…事例を交えながら、生徒との会話で講義を作り上げていく。
はじめて哲学に触れる人にも生徒と同じ立場で読めるので、とてもわかりやすい。哲学って面白いと思わせてくれる。
『これからの「正義」の話をしよう』はこの講義をもとにして執筆されただけあって、内容は重複している。もっと学問的な視点から知りたい、理解を深めたいのであれば、この本の後に『これからの~
を読むといい。
『これからの~』を平易な表現で分かりやすくしたのが本書という感じ。『これからの~』で十分理解できた人には物足りないかもしれない。
私は『これからの~』と平行で読んでいるけれど、理解が深まっていいと思う。
☆内容☆
遭難した男たちが生き延びるため少年を殺して食べ たとき、その行為は道徳的に許されるのか?ハーバー ド大学の人気教授マイケル・サンデルは、鋭い問い かけで現代社会の中にひそむ「正義」の問題を取り 出し、刺激的な議論を繰り広げる。その彼の話題の 講義が待望の文庫化!NHK教育テレビで放送された 「ハーバード白熱教室」の第1回~6回、および東京 大学特別授業の前篇「イチローの年俸は高すぎる?」 を収録する。 -
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高校の時に授業で「マイケル・サンデルの白熱教室」を見たなと思って、あとなんとなくこの本が最近話題な感じがしたので読んでみた。
物理の授業で見た記憶があったが、なんか内容と違いそう!?著者が政治哲学者と知って、そういえば国語だったわ!!!と思い出した。
思ってた感じの話と違う(著者が思う正義ではなくて、政治哲学を元にした正義)なとは思った。
ただ、ミルの功利主義とかカントの話は一年の時に受けた倫理学を思い出すし、その他政治理論の話は政治学基礎とか、あとは法学の話も思い出して、自分の大学での学びの集大成だなーとも感じられる本だった。
女子寮が◯◯銭!みたいな話の捉え方が面白かった。 -
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ネタバレ著者が考える「正義」を説明している本を想像していたので、少しイメージと違った。さまざまな「正義」について哲学的知見をもとに解説していて、今まで哲学についてほとんど勉強してこなかったので、知らないことがたくさんあった。
駆け足で読んだのでまた落ち着いて再読したい。
自分が印象に残ったのは、第6章。
ロールズの格差原理は、今まで生きてきて感じてきたモヤモヤが言語化されたような感じで、とてもしっくりきた。
自分がうまくできなくてもそれは時の運だといい意味で受け入れるための良い考え方だと思ったし、逆に自分がいい結果を残したときは天狗になってはダメだと肝に銘じるようにしようと思った。 -
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ネタバレ
やはりこの能力主義を否定するソースは、能力(のような学位)を手にするために、既に機会は平等になっていないという事実だった。
そして、能力主義は新しい格差を生んでいる、という指摘は、オバマ大統領とトランプ大統領の比較により、よりわかりやすく今の社会の問題の根源を示していると感じた。
つい、良い大学に入り難しい仕事に就き、高い報酬をもらうのは、自分が努力したからだ。自分によるものだ、と思いがちである。
でも、その成功は自分の努力だけでなく、運によるものも多分にある。
だから、成功していないように見える人に対して、努力不足だ、自己責任だ、となると優しい社会ではないし、民主主義として良くないよねということなのかなと思った。
私はこの本を、やまゆり事件への理解の一助として読んだけど、働いて納税していると偉い。それができないなら社会にとってお荷物で不要である、という犯人の主張は、
市場価値がその人の価値を決める、という社会風潮の影響もあるのかなと思う。
優しい社会を目指したいよねっていう大元の合意、みたいなのが必要なのかなあ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜メモ〜〜〜
◾️能力主義高まりの背景
・中央政府は、グローバル経済で競争して勝つための素養を身につけさせるため、教育の機会を平等に保障する。
→トップは自分は成功に値する、成功は自分の手柄。才能と努力によってそれを掴んだ、と感じる。一方で、多くの労働者は成功者に見下されていると感じる。
・エリートに対するポピュリストの反乱の核心をなすもの
◾️ドナルド・トランプの台頭
・グローバルの強者、楽観的で多様性があり、ダイナミックで、先進的な人から票を集めたクリントン。一方で、黒人や女性が権利を手にするのが好きではない敗者の票を集めたトランプ
・オバマ大統領の「賢い」政策の連発。エリートに対するポピュリストの反発がトランプ。政治を市民で考えるものから、賢い人たちに任せる風潮を助長するものである
・エリートは、各種差別に反対するのに、学歴への差別は容認している。それは、能力主義に基づく自己責任の強調。個人の努力不足。
・民主党の「私は科学を信じる」、事実を重要視する主張は、実は事実を"どう解釈するか"であって、その時点で既に意見の入った事実なのである。(それに賢い人たちは気づいていない、なぜなら彼らは、トランプ支持者=学歴の低い人は、科学そのものを拒否していると見ているから。科学を重要視する我々は賢いのだと)
◾️能力主義は悪いのか?
・雇用時に能力がある人を雇うのは当然
・能力に報いる社会は、上昇志向をもたらす
・一方で、機会が平等なのに才能や努力が原因での差であれば劣等感を誘発する
・人間の市場価値は、その人の社会への貢献の尺度である、という考え方。では投資家より、学校の先生は社会貢献度低いのか?
・そうではないので、学位が高いから、年収が高いからというのは、社会に貢献しているかや必要とされているかを左右しない
・民主主義は全ての市民が議論に参加することでもある。学位を取れなかった人たちが、諦める社会ではなくて、全員に尊厳を感じられる社会にするべし
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・事実として、上位大学に入学する学生は、所得も高い
・つまり、そこへの過程に、既に差異があったはず(機会の平等でなかったはず、個人の能力だけでなく、外からの支援を受けたはず)
・でも本人は、自身の努力によるものだと思っている
・これが新しい格差・不平等の本質で、世界が分断されている本質ではないのか?
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むずかしっ。どっち側の意見書いてるのか見失い読み返すもイマイチ分からんなってとこマジ多い。
読み終わってから岡田斗司夫のYouTube観て理解深まった感じ。途中そんなこと言ってたのか、と思うところも。。。これで言うと私の読解力がないってのもそもそも生まれ持った選べない運の内ってことになりますよねっ。努力しても多分無理なことのひとつな気がしてならない。
アメリカが日本よりもすごく学歴至上主義状態なんだなって初めて知った。と言うより格差が日本よりとても広いってことなのかな。
白人男性の死亡率が高いと言うことも興味深い。そして上位者が労働者階級に対し差別していると言うことを自覚してないと言うのも、なんとなく想像できる。
再読中)
どんな才能を持って生まれてくるのか、生まれる時代、国、家庭環境も運であるから、今の境遇が全て自分のせい、あるいは自力で成し遂げたと思うことは間違いだ。
煉獄杏寿郎の母親の言葉「人よりも多くの才に恵まれた者は、その力を世のため人のために使うことが使命です」という言葉が私は好きだけど、バランスが難しいんだな。才のある人が儲かる様にしないと、才を発揮しないかもしれない。
社会に還元することが共通善である、とできたらいくらかマシな世の中になる気がするけどね。
エリートも今のヘイト対象じゃなくて尊敬の対象になりそうだ。
西野亮廣のYouTubeを聞いていて、こういう人たちがこれを読んだところで、分かるけど個人単位ではやっぱり資本主義というゲームで生きているのだから、努力して何かを掴み取っていくしかないでしょ、ただ座ってたって変わんねーぜ、って言いそうだなと思った。実際、西野亮廣は還元してる。すごいなぁ。
消耗しきらない程度に、いい方向に進められたら良いなと思います。 -
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随分前にNHK スペシャルを観た。
その頃、とても話題で、著書も盛り上がっていて、その時に買ったのに今まで読んでいませんでした。
正確に言うと、最初の「トロッコ問題」辺りで挫折しておりました。今回ガンバッテ、とりあえず最後まで行きました。
皆さんのコメントで、初心者には優しい本
とのことですが、初心者の私には、とっても難解な本でした。
それは、この本のテーマが、そもそも難解だからです。文章は、優しかったかな?
具体的な事例をあげて、話を進めるのは、
とても理解しやすかったし、
あ、でもやっぱり難しかったかな?
読むのに、疲れはててしまいました。
再読する元気が、今はありません。
でも、NHKスペシャルは
もう一度見たいです。
【正義】って、
結局は、確かなものは、無くって、
立場や環境や、その他 色んなことで変わるけど、
それでもなお、
【議論】する価値のあるものだって
って、ことを著者は読手に、投げ掛けたい
ということ
と思っています。
違うかしら???
んー?、やっぱり私には難しい本でした。
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息子へ)
有名なベストセラー作家でハーバード教授のマイケル・サンデル氏が書いた本。サンデルの本は、小難しいがそれでも世の本質をついているように思う。
本書に書かれてあったことをいくつか残しておこう。
- 他人に保険、公共施設に命名権、妊娠中絶に補助金、腎臓の販売。市場原理に従うだけだと、認められる内容も、倫理観に基づくと問題視される。
- 金持ちだけが入れるスタジアムのボックス席のせいで、格差関係なく交流できる場もなくなった。
結局、市場原理が解決できないものをどう捉えて、正しい社会とは、幸せとはを考えることが重要なのだ。と父さんは理解した。
もし本書を手にすることがあれば、じっくり考えながら読み進めて欲しい。 -
Posted by ブクログ
正直今の私にはレベルが高かった。
アメリカの本だから、一般論として書かれる内容に普段生活している一般論とのギャップを感じて、?となる所があった。
でも、確かに視野が広がったし、脳に衝撃が走ったのは確か。
普段読んでいる本は、まあそうだよね(聞いたことがある)、とか、そうなんだ(予想出来てすぐに理解できる)となる事が多い。
この本は、そういう考え方があるのか!って新たな視野を得られる。
特に、国(政府)の役割についてだ。
日本の政治活動を見ていると、国民の生活のための施策が多いし、訴求する点は国民へのメリットだと感じていた。
そして、国や政治の役割はそういうものだと思ってた。
でもこの本では、上記の表層的な政治活動を功利主義的な考え方と位置づけて、より本質に目を向けている。
その本質が、この本のタイトルにある、正義。
政策や法律は、正義に基づいて制定される事を前提とした時、ある物事に対しての価値観や称賛するべき対象を提示することになる。
だが、その価値観や称賛するべき対象は本当に善、正義なのかは検討する必要があるし、国の役割は本質的にはその判断を行うこと。
すごいいいいい。
読んでて視野が広がるから、理解できない部分があっても楽しい。