マイケル・サンデルのレビュー一覧

  • ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(上)

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    意見の相違が多く存在する多元的社会では、ある問題について全員が合意するような結論には至りませんが他者を考えて他者と関わっていく態度が重要です。
    多元的な社会においては、道徳的・宗教的な背景が異なり、意見の相違は至る所に存在します。
    ある問題について全員が合意するような結論がでることはないだろうけど、他者を考えて他者に関わっていくことは多元的社会における相応しい態度だと結論付けられています。

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    2022年07月30日
  • それをお金で買いますか 市場主義の限界

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    それをお金で買いますか?汎用的なものかと思ったが、市場にウェイトのある本でした。日本というより世界向け。期待のベクトルが違かったので星三つです。

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    2022年03月27日
  • ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下)

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    ネタバレ

    下巻も引き続き読んでみる。
    上巻よりも若干難しくて理解しにくいところがあったので、何度も読み返したりしていて時間がかかった。

    でも、やっぱり人を引きつけて惹きつける、この方の話術はすごいと思う。生徒のいろんな意見を分類したり、ぐちゃぐちゃになりがちな討論をきちんとまとめあげている。

    人気講座なのも納得。
    その場にいたら、すごく興奮するんだろうな。

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    2022年02月04日
  • それをお金で買いますか 市場主義の限界

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    ネタバレ

    「金で買えないもの、買えるが買うべきでないものはどこに線引きされるべきか」
    ハーバード大学名物教授による市場主義の問題提起。

    ・良かった点
    2012年出版。世相を見るに慧眼だなーと。日本はアメリカより10年遅れる、とよく聞くけど予言書みたいな現実に「おわ~~」と呻きながら読む。「金が全てじゃねぇが、全てに金が必要だ」って漫画にもあったよなー。

    ・よくなかった点
    「ファストトラック」「インセンティブ」「非市場的規範」「商業主義」・・・問題の根っこは同じなので早めにまとめに入ってほしいのですが結構堂々巡りしていて長い。あと多分「お金で買えない道徳的・市民的善というものがあるべき」という論旨なん

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    2021年03月16日
  • ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下)

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    上巻と比べて、議論がやや抽象的になっていく。多数の例や生徒との対話を通じて、理解を促しているけど、何回か読み直さなきゃ理解が追いつかなかった。正義を正義たらしめるめのはなにか、深いテーマだった。

    今で言うアクティブ ラーニングみたいなこの授業を是非受けてみたい。

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    2021年01月28日
  • ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(上)

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    対話形式である分、元となった本より薄い気がする。しかし、それでも議論には深い考察を促すきっかけが沢山あった。

    こんな授業を受けてみたい。

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    2021年01月22日
  • それをお金で買いますか 市場主義の限界

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    なかなか難解な一冊でした。

    社会経済と道徳をどう考えるかというのが本書の大きなテーマ。

    その中で、第1章では「行列に割り込む」、第2章では「インセンティブ」、第3章では「いかにして市場は道徳を締め出すか」、第4章では「生と死を扱う市場」、第5章では「命名権」を例にあげ、経済学的に金銭でそれを購入することと、道徳的にそれはどうかということを論じている。

    奥が深すぎる。

    説明
    内容紹介
    国民的ベストセラー『これからの「正義」の話をしよう』のサンデル教授、
    待望の最新刊登場! 現代最重要テーマに、教授はどう答えるか?


    結局のところ市場の問題は、実はわれわれがいかにして共に生きたいかと

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    2020年10月03日
  • ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(上)

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    政治哲学とはこういう事柄を扱うのかというのが理解できた本。
    公共の場における、基本的人権とは何か、公平性とは何かを考えることができる。
    法律はあっても、解釈によるところが大きいのは、考え方の違い、強いては個人の哲学によるものだと思う。
    万国万人共通の唯一の解はない気がする。

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    2020年08月02日
  • ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下)

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    うそをつかない=カントは嘘も方便は賛成していないが積極的な嘘でなければ許容している。

    ロールズ=無知のベール。功利主義を批判した。
    公正な機会均等=能力主義、これだけでいいか。才能に恵まれて得た富を分配する方法を変えればいい=格差原理。恵まれた者は恵まれない者の状況を改善するという条件でのみ、その幸運から便益を得ることが許される。

    アファーマティブアクション
    テキサス大学のロースクールの合否決定基準。人種で差別することは違法か。多様性の促進とどちらを取るか。

    アリストテレスにとって正義とは、人々に値するものを与えること、与えられるべきことを与えること。
    最高のフルートが与えられるのは、最

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    2020年07月01日
  • ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下)

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    191112
    政治哲学の勉強なのだが、ちょっと小難しい。
    最近すっと入ってこないのは、Youtubeでかんたんに学べるようになったからかな。
    集中面白く読めるように、読書習慣を戻さないと。

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    2019年11月12日
  • サンデル教授、中国哲学に出会う

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     中国の儒家とサンデル哲学の出会いをまとめた本。
     中国の新経済体制での富裕層の躍進は、その背景に儒家思想での家族主義が暗に正当化され、ある意味、無節操に共産党一党体制のもとで一部の体制に近い国民の間で、助長されているのではないかと思ってしまう。
     一方、新自由主義経済で躍進する国、あるいは、自国ファーストが叫ばれる保護主義に傾斜する国でも、あるべき姿が失いつつある。
     異文化哲学の比較を通して、あるべき姿を、人々の生のあり方を考えるのは大切であり、サンデル教授のそのような姿勢に共感する。

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    2019年06月11日
  • ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下)

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    -「私は誰かの息子か,娘であり,どこかの都市の市民であり,この一族,あの民族,この国民に属している」「したがって,私にとって善いことは,このような役割を生きるものにとって善いことであるはずだ。私は自分の家族,都市,民族,国民の過去から,様々な夫妻や遺産,期待や義務を受け継いでいる」
    -「本当に有徳な人は、最も遠い他人を助けるためにも、友人に対するのと同様に迅速に駆けつける」「完全に有徳な人に、友人はいないだろう」
    -すべての正義は差別を内包する

    本全体があんまり一つの主張をしないのでちょっと強い感想を持ちにくいんだけど、個人的に残ったのはここら辺かな。人類皆に公平というか正義を持つなんてのは

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    2017年09月16日
  • ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(上)

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    -凄い昔に途中まで読んだことあったけど終わらず。実家帰った時に本棚にあったので持って帰ってきて読んでみた。
    -授業のテンポとか、内容が難しくなりすぎたときのユーモアとか、議論の誘導の仕方とか「授業をする」ということに対して凄い技術をもったエンターテイナーだなーって思った。
    -でも本としては凄く難しかった…理解するのに何度も読み直したw
    -そういう意味で授業ついてってる学生凄い。ただきっとこれ授業のないところで相当な量の課題図書出されてるんだろうなー。その上でのこの授業だと考えると、ちょっと学生時代思い出してゾッとしたw
    -ハーバードの学生の議論聞いた後の東大の学生のレベルの低さが凄い。これって

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    2017年06月04日
  • ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(上)

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     究極な場面でのジャスティス(正義)についてサンデル教授が東大生と会話する。疑問は投げかけるが回答するわけではない、回答がないので疑問はさらに混迷を深める。そのわりにはわかった風なサンデルさんには辟易させられた。正直、この講義、無意味だとは言わないが無駄な時間なんじゃない・・・ただ、功利主義になりがちな現代社会に疑問を持つことはよろしい。

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    2016年01月02日
  • ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(上)

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    非常に難しく理解するのに時間がかかる。
    より理解を深めたい。
    議論が活発で、アメリカの大学のレベルが高いことがわかる。こういった教育を日本でも取り入れてみることに興味がある。

    一番ためになったのは、カントの思想が非常にわかりやすかったことだを
    義務に従うときのみ道徳性があるといえる。こんな感じだ。

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    2014年12月11日
  • ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(上)

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    冒頭は刺激的な内容でサクサクと読めてしまうが、中盤(カントあたり)からはなかなか理解が追いつかない…
    巻末の東大特別授業は上巻のエッセンス的な内容で、おさらいにはちょうど良かったと思います。

    下巻を読み終えたらまた頭から読み返したいですね。

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    2014年09月02日
  • ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(上)

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    内容が難しいので読むのに凄く時間がかかった。
    実際にNHKで放送されたものも見ていたけど、映像を観た後でこの本を読むと、サンデル教授の議論誘導の仕方の上手さを感じる。
    映像では分からなかったけれど、文字になると、見当違いな話をしようとしている学生を上手くいなしたり、纏まっていない発言を短いセンテンスに集約したり、ということを頻繁に行っているということがよく分かる。
    生徒がどういう発言をしてくるか分からない中で、きちんと目指した方向へ議論をみちびいていく手腕は本当に素晴らしい。

    『正義』という議論しづらいものに真っ向から取り組んでいる授業内容自体も面白いけれど、サンデル教授の手腕が素晴らしくて

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    2013年04月16日
  • ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下)

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    屋上屋を架して明らかになったのはアメリカ的結婚の定義だけか、と思ったら、永遠に解決できない問題を提起するのが目的、か。
    確かに、折に触れてそういう根源的なことを考えると、自分の中の意識の変化がわかって面白いな。

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    2013年04月04日
  • ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下)

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    ≪目次≫
    第7回  嘘をつかない教訓
    第8回  能力主義に正義はない?
    第9回  入学資格を議論する
    第10回 アリストテレスは死んでいない
    第11回 愛国心と正義 どちらが大切?
    第12回 善き生を追求する
    東京大学特別授業(後半)
    特別付録 「それをお金で買いますか」より

    ≪内容≫
    ハーバード大の講義録の下巻。私には相変わらずついていけない部分がある。これを読むと、難しい世の中になったと自覚。いろいろと考えないと生きていけないのだが、あまりに日本人は”能天気”だと思う。

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    2013年03月27日
  • ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(上)

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    哲学と言いながら「神」の概念を当然のように盛り込んでいるのってどうなんだろう。
    どうして、客観的な状況や主観が明白になるものだと前提にしているのだろう。
    なぜ、0か100かで考えるのだろう。70:30のような考え方はそこに無いのだろうか。

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    2013年03月17日