橘木俊詔のレビュー一覧

  • 無縁社会の正体 血縁・地縁・社縁はいかに崩壊したか

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    TOPPOINT 2011年3月号より。

    著者は同志社大学教授。

    日本が突入した「無縁社会」の実態。

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    2011年10月10日
  • 安心の社会保障改革 福祉思想史と経済学で考える

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    格差研究で有名な橘木氏が書いた、各国の社会保障の歴史を振り返る本。参考文献の量を見て分かるように、緻密な文献考証を経たものであり、一読に値する。ドイツやイギリス、スウェーデン、アメリカ、そして日本と選んだ国も自分が期待していた通りであった。また、本書の優れた点は最後に社会保障を考える上での論点を整理しているところである。普遍的であるか選別的であるかの点や税か保険料であるべきかという点といった学問的なものから、政治的リーダーの存在や社会保障を支える学問や宗教の存在といった観点まで幅広く挙げられている。自分が最も印象に残ったところは、スウェーデンの社会保障制度(年金)の始まりは、アメリカへの大量の

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    2011年09月13日
  • 資本主義の宿命 経済学は格差とどう向き合ってきたか

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    この本は国内の格差について話題を取り上げている。日本は格差が先進国の中でも比較的大きいという話から始まる。
    税金政策や格差対策について、歴史に沿ってどのように行われてきたかを序盤に説明している。
    そして後半、税金等の仕組みによる対策で格差を是正でき、時折北欧をモデルケースとして話を挙げ、では日本ではどうすればいいか、という話をしている。

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    2025年05月20日
  • 日本の構造 50の統計データで読む国のかたち

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    よくまとまったデータで、先進諸国や北欧諸国などと比較して日本の現状が説明されるので、日本の特色がわかりやすかった。

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    2025年04月29日
  • プロ野球の経済学―労働経済学の視点で捉えた選手、球団経営、リーグ運営

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    この本が出版されてから9年。変わってきたところもあるのだろうな、と思いつつ、日本プロ野球の歴史と現状を経済観点からみる分析はユニーク。長男から伝え聞く2軍の姿や球団の運営を、また身近に感じました。

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    2025年03月09日
  • 資本主義の宿命 経済学は格差とどう向き合ってきたか

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     次に日本を含めて先進諸国に注目してみよう。すべてのOECD諸国を列挙するのではないが、大別して三つのグループ(貧困率の高い国、中位の国、低い国)に分けられる。高い国とは、日本、アメリカ、韓国などが該当し、中位の国については、イギリス、ドイツ、フランスなどのヨーロッパの大国が該当し、低い国はデンマーク、アイスランドなどの北欧諸国である。北欧諸国の貧困率はほとんどが5~8%の低水準であり、これらの国は貧者と富者の間の所得格差の小さい国でもあることが特筆に値する。福祉国家の面目躍如である。
     日本と経済状況が似ており、政治的な結びつきの強いG7の国々(日米伊英独仏加)での相対的貧困率を最新のデータ

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    2025年01月03日
  • 資本主義の宿命 経済学は格差とどう向き合ってきたか

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    資本主義の成り立ちと並走する経済学の歴史から、データに基づく資本主義の宿命を喝破し、格差問題の本質に迫っている。格差の問題については、焦点を貧困者にあてるか、富裕層と貧困層の差にあてるか、高額資産者を分析するかで論が分かれる。'21世紀の資本'を著したピケティの分析データ以降、高額資産者への視点の重要性が増している。経済の成長とともに、共産主義体制の下で資本主義化を始めた中国でさえ、格差が拡大していくという構図を明らかにしている。この資本主義の宿命ともいえる潮流に対して、富裕層に視点をあて掘り下げることで、格差の真因を浮き彫りにしている。本書の中盤は注目に値するデータが、次

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    2024年12月21日
  • 資本主義の宿命 経済学は格差とどう向き合ってきたか

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    格差研究の歴史、ピケティとピケティ以降、経済成長と公平性、日本は福祉国家を目指すべき

    【目次】
    第1章 格差の現実
    第2章 資本主義社会へ
    第3章 資本主義の矛盾に向き合う経済学
    第4章 福祉国家と格差社会
    第5章 ピケティの登場
    第6章 ピケティ以降の格差論
    第7章 経済成長か、公平性か
    第8章 日本は格差を是正できるのか

    【内容紹介】
    社長と社員の給与格差、どれくらいならOKですか?

    日本では、資産5億円以上の超富裕層は9万世帯。単身世帯の34・5%は資産ゼローー。
    富裕者をより富ませ、貧困者をより貧しくさせる今日の資本主義。
    アダム・スミスやマルクス、ケインズ、そしてピケティは、「

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    2024年08月31日
  • 子ども格差の経済学―「塾、習い事」に行ける子・行けない子

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    書いてあることはごく当たり前のこと。
    年収が高い家庭ほど、勉強は出来るし塾にも行ける。
    塾に行っている生徒ほど、学力が高い。
    当たり前のことなんだけど、データで示されるとこの世の不条理の様なものを感じた。

    役に立ちそうな知識一覧
    ・灘は塾通学率100%
    ・高校受験が受験業界で最大の規模
    ・父親が大卒な事はでかい。同じ塾に通わせていても、父親大卒の方が倍勉強時間が長く正答率も高い
    ・国立の授業料が上がった理由
    ・大学生の子供を持つ家庭は可処分所得の半分を教育に
    ・教育の内部収益率は高い 高い学費を払って高い税金を収めてくれる私立は、稼ぎ頭

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    2024年08月25日
  • 早稲田と慶応 名門私大の栄光と影

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    ネタバレ

    戦前の国立大学圧倒的優位の状態から早慶が躍進して来た経緯について分析している。

    創設者が有名人で建学精神がはっきりしていることが発展に寄与したという説明にたしかにそうだな〜とひどく納得した。

    早稲田 反骨精神、個性尊重→マスコミ、政治
    慶應  実学尊重、結束力→経済界

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    2023年10月23日
  • 日本の構造 50の統計データで読む国のかたち

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    各タイトルが内容を良く説明しているので、説明文ではなく、表やグラフを先に出した方がわかりやすいと感じた。

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    2023年07月12日
  • 日本の「学歴」 偏差値では見えない大学の姿

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    横山広美「なぜ理系に女性が少ないのか」に続いて手にしたのがこの本です。たまたまなのですが…。政治家や社長、野球選手、アナウンサー…といった特定の職業に就く人を、どの大学がどれだけ多く輩出しているのか?ランキングです。そしてそのランキングの経年変化も分析しています。大学を考える、ってことは今の社会の構造を知ること、と強く思いました。そしてその変化を見ることは社会の変化を映しす鏡であることも感じました。そうなるよな…と改めて確認することと、そうなんだ!と意外にビックリすること、両方です。期待以上に得るものが大きかった本です。そういう意味では、後半の「女性の活躍」「研究の世界」「大学教員」「国際化」

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    2023年02月22日
  • 夫婦格差社会 二極化する結婚のかたち

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    肌身で感じていたことがそのままエビデンスとして示された感+思っていたことと少し違っていて驚いた感。
    この人の本は家計について突っ込んでいるもの多数のよう。読んでみたい。

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    2025年01月09日
  • 大学はどこまで「公平」であるべきか 一発試験依存の罪

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    「都市部の学生が優位」とか「親ガチャ」(=親の年収)とかの話かと思いきやそれは冒頭だけで、大半は国外との比較。国内で叫ばれる公平とはなんなんだろうかと考えさせられるとともに、米国とかドイツ、フランスの大学進学について学ぶことができた。章だてもすっきりしていて文章が読みやすかった。著者のほかの本も読んでみたい。

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    2021年09月29日
  • 日本の構造 50の統計データで読む国のかたち

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    50項目の統計データを挙げ、それぞれ3,4ページの解説がなされている。
    諸外国との比較はとても興味深かった。
    福祉大国北欧、自立の国アメリカとよく言うが、その成り立ちにも簡単に触れられている。
    末尾のまとめの項目が、著者の論じたい主張なのだろう。わかりやすくまとめられていた。
    日本はこの先、家族が責任を負う福祉は小さい国に、本当になりたいのかなぁ。現状そうなっているけど、国民の意思はどうなんだろうか。

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    2021年05月12日
  • 日本の構造 50の統計データで読む国のかたち

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    格差、貧困、生産性、そしてジェンダーギャップが気になりますが、全部ミライが見えにくいのです。脳みそが千切れるぐらい考えてみるべきなのでしょう。

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    2021年04月14日
  • 定年後の経済学

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    経済学的知見だけではなく、より楽しく生きるためにはどうすればいいのかに関する意見が書かれているのが斬新で面白い

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    2021年01月26日
  • 早稲田と慶応 名門私大の栄光と影

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    私学の雄、早稲田大学と慶應義塾大学が、いかに躍進を遂げたかを分析した本。

    早稲田と慶応が名門となった要因だけでなく、大学教育の目的や今後の大学教育のあり方についても書かれています。

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    2020年10月02日
  • 新しい幸福論

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    社会と経済の関係についてお粗末な知識しかありません。経済学の基礎知識もありません。そんな私に、ザックリと社会と経済について、日本で起こっていることを教えてくれる良い本でした。心の準備が出来ていないこので、これ以上の身も蓋も真実は受け止めきらないので、逆にフワッとした感じは助かりました。

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    2020年09月29日
  • 灘校~なぜ「日本一」であり続けるのか~

    購入済み

    読みはじめると楽しい

    進学校が進学校になっていく経緯から、どんどん引き込まれていきました。
    ちょっとした興味から読んだのですが、先がもっと読みたくなり、購入までいきました。

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    2020年07月30日