あらすじ
塾通いでどのくらい差がつくのか?
ピアノ、サッカーといった習い事にはどんな効果があるのか?
日本の子どもたちはどんな塾・習い事に通い、いくらお金をかけているのか?
なぜ日本の中学生の約半数が塾通いをしているのか?
スポーツや芸術でプロの道に進むための条件は何か?
子どもが習い事をやめたいと言ったらどうすべきか?
なぜ幼児期の教育が大切なのか?
格差研究の第一人者によるが、塾と習い事が生む格差を徹底分析。
最新のデータと研究結果から、親と社会ができることを提言する。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
塾や習い事のような学校外教育が親の負担のもと盛んに行われている日本の教育への提言。公立学校で学力をつけるために、国が教育に資金を提供する。家庭では、芸術や文化スポーツなどの学校外教育に経済負担する。小中学校は小学校区、高校で中学校区、大学で大学区制にする。いい提案である。財務省の財布の紐が固いのでなかなか実現しないのだが。
Posted by ブクログ
書いてあることはごく当たり前のこと。
年収が高い家庭ほど、勉強は出来るし塾にも行ける。
塾に行っている生徒ほど、学力が高い。
当たり前のことなんだけど、データで示されるとこの世の不条理の様なものを感じた。
役に立ちそうな知識一覧
・灘は塾通学率100%
・高校受験が受験業界で最大の規模
・父親が大卒な事はでかい。同じ塾に通わせていても、父親大卒の方が倍勉強時間が長く正答率も高い
・国立の授業料が上がった理由
・大学生の子供を持つ家庭は可処分所得の半分を教育に
・教育の内部収益率は高い 高い学費を払って高い税金を収めてくれる私立は、稼ぎ頭
Posted by ブクログ
習い事は比較的安いもの
家庭が教育に熱心になる
ただお金をかけることではない
運もある
いちばんいい投資は、読書と自然に触れさせること
そして、礼儀
Posted by ブクログ
教育を誰が負担すべきか、という議論をするなら、
結論ファーストで書いたほうが分かりやすいかも知れない。
データは非常に興味深い。
直接、生データ見て仮説だてするのが楽しいのだ。
Posted by ブクログ
取り上げているデータは、目を通す価値があると思いますが、文章には、見るべきところ(読むべきところ)が少なかったように思います。
データの読み取りに関する記述についても、どこに着目すべきか、どのように解釈すべきかの基準が、随分と主観的な印象を受けました。
と書いてきて思ったのですが、科学的であろう、客観的であろうという著者の心意気は垣間見えるものの、結果としては、恣意的、主観的なものに仕上がった印象です。
そのあたりを考慮して読むのが、この本の適切な読み方かもしれません。