あらすじ
日本のプロ野球を「(労働)経済学」の観点で捉え、年俸問題、キャリア問題、選手の権利問題、球団経営等について調査・分析。メジャーリーグとの比較分析も行う。新たな視点のプロ野球解説書とするとともに、日本のプロ野球をケーススタディとした経営、ビジネスの指南書にもなる書。
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Posted by ブクログ
この本が出版されてから9年。変わってきたところもあるのだろうな、と思いつつ、日本プロ野球の歴史と現状を経済観点からみる分析はユニーク。長男から伝え聞く2軍の姿や球団の運営を、また身近に感じました。
Posted by ブクログ
経済に精通する大学教授であり、野球への造詣も深い著者がプロ野球を経済的観点から見た考察を書いた一冊。
選手の年俸や球団やリーグ運営、日本プロ野球の歴史などスポーツとしての野球の問題点や米大リーグとの違いなど普段知ることのできないプロ野球の裏側を本書で知ることができました。
また、2004年に起きたストライキの内容や引退後の選手の動向やサラリーマンとの生涯年収の比較や選手の年俸からみる成績との関係性などは興味深い内容でした。
そして、経済学の観点からプロ野球の運営に対する著者の考察や意見も展開されており、勉強になりました。
大リーグではリーグがチームに分配金を投入してリーグ全体を支えていることなどテレビ放映が減ったプロ野球の人気についてやJリーグとの運営構造の違いなど現状の問題点の指摘も勉強になりました。
プロ野球を見る際に球団経営やリーグ運営といった根幹となるシステムについて知ることのできた一冊でした。