橘木俊詔のレビュー一覧

  • 朝日おとなの学びなおし! 経済学 課題解明の経済学史

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    アダムスミスの時代には、ヒュームなどにより自由主義経済の利点は主張されていた。分業論や価値論は、独創性がある。道徳感情論では、道徳が重要であることを説いた。一歩間違えば不正に訴えて競争に勝とうとする人が出ることを心配した。野心が、経済発展をもたらす半面、道徳心が欠ける人の不正を呼び起こす可能性があることを注意した。
    労働価値説=投下労働仮説と支配労働価値説。
    リカードの比較優位とマルサスの保護貿易論。

    効用で価値を計る説=効用価値説。
    限界革命=限界効用均等の法則。カールメンガー

    ワルラスの一般均衡理論とマーシャルの部分均衡理論
    労働市場も実質賃金の低下で均衡するという考え方

    賃金の下方

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    2020年07月29日
  • 女子の選択

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    主に学校選択から就職、キャリア前半までのあたりでの女子の選択。今一つぴんと来ないところもあるが、東大卒の女性のデータが出てたのがおやおやでした。でも、専門職って幸せな選択かねえ。どうやっても女子は苦渋の選択になっちゃうよね。

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    2020年07月03日
  • 学歴入門

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    <内容紹介より>
    進学、就職、結婚――私たちの人生にまとわりつく「学歴」の正体とは?日本における学歴の成り立ちから現在の大学事情までを明らかにし、大学のカラーや男女別学・共学の違い、世界の学歴事情などを幅広く論じる。学歴を信じてはいけない、しかし無視することもできない現代を、学歴に振り回されずに生きるための必読書。

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    いかにして日本の「学歴」(学問歴ではなく学校歴)を重視する風潮がはじまったのか、ということについても書かれており、参考になる部分が多かったです。
    単純に「”イイ”学校(=偏差値の高い大学)」を卒業すれば将来が約束されるという時代ではなくなりましたが、やはり東京大学をはじ

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    2018年02月23日
  • 日本のエリート リーダー不在の淵源を探る

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    明治維新から始まる高級軍人・官僚登用の仕組みや実績、日本の政治家や経営者、ガリレオやニュートン、マルクスなど世界の知的エリート達の生涯など、エリートに関する論。
    特に日本での学業重視傾向は、昔からの特徴であるが、幼年学校からの囲い込みによる、視野の狭い人材育成・登用をしたが故に、破滅の道を歩んだ日本陸軍や、海外留学など世界を見据えての人材育成により、アメリカとの戦争回避に傾いていた海軍の良心など、読みどころが抜群でした。
    官僚においても、明治維新以降の富国強兵政策のもと、身分にとらわれず優秀な人材を登用するために、地方の貧しい秀才を有力地主が婿養子にとり、帝国大学の学費の面倒をみて立身出世する

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    2017年05月13日
  • 灘校~なぜ「日本一」であり続けるのか~

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    著者は灘の本流とは違い、高校からの入学で落ちこぼれ(本人が書いている)

    多少、強引なところもあるが
    灘校生のアンケートなどはデータとして面白い
    これは灘卒業だから協力してもらえたこと
    実像という意味で★4つ

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    2017年03月04日
  • 経済学部タチバナキ教授が見たニッポンの大学教授と大学生

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    話としては面白いが、面白くさせるために単純化させ過ぎているところがあるので、卒論の参考文献にはならない。

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    2016年11月16日
  • ニッポンの経済学部 「名物教授」と「サラリーマン予備軍」の実力

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     底辺大学というネーミングは、ちょっと安直な気はするが、教育が出来る人材が求められるというのは賛成したい。
     

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    2015年02月17日
  • ニッポンの経済学部 「名物教授」と「サラリーマン予備軍」の実力

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    橘木先生が書かれたものとは思えないほど軽やかな内容でとても読みやすい。
    日本の経済学部、経済学者についてざっくりと、いい意味でミーハーな知識を得るのにとても優れた本です

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    2014年08月17日
  • 公立VS私立

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    私立と公立の比較を、データで分かりやすく説明されていた。データ結果は予想どおりで、驚きは全くなかった。

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    2014年04月06日
  • 公立VS私立

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    そのタイトルの通り、公立と私立を比べて、論じている本。

    私自身過去におおたとしまささんの
    〜という選択
    シリーズを全て読んだのだが、それを簡単にしたような感じの本。

    だが、こちらの本は、データとしては学費とか、入試結果とか、さらには公立と私立出身学生の異性との交際人数まで、様々なデータはあるが、実際に取材などをしてはいない。

    たしか僕の記憶では、おおたとしまささんの本では、データあり取材あり
    だったような気がする。


    ま、この本は薄く読みやすいので、この本を読んでからおおたとしまささんの
    〜という選択シリーズ
    を読むのがいいかなぁと思った。

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    2014年03月29日
  • 「機会不均等」論 人は格差を背負って生まれてくる?

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    10数年前に格差社会の到来について口火を切った橘木教授の近著です。機会均等・平等を何にも増して重要な目標とする価値判断に貫かれ、かずかずの機会不均等につき、データ解析に基づき、問題点を明らかにし、かつ、教授ご自身の見解、見方を述べる著書で大変勉強になりました。

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    2013年11月13日
  • 夫婦格差社会 二極化する結婚のかたち

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     世帯の格差というのは「妻が働いているか否か」で決まる側面がある。かつては夫の収入が低い妻が働くという法則があったが、いまやはそれは崩壊し、保育所の不足などで、貧困状態にありながらも働くことのできない妻もいる。その一方、医師夫妻に代表される、高所得の夫と高所得の妻という「パワーカップル」も存在する。日本の夫婦には大きな格差が存在する。
     この本では恋愛・結婚と年収の関係にも触れていて、男性の年収と恋愛のシビアな関連性も明らかになっている。年収が300万円以下の男性は、結婚することはおろか、恋愛することも難しい。お金がすべてじゃないけれど、やはりお金なしでは充実した人生を歩むことは難しいのかもし

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    2013年07月29日
  • 夫婦格差社会 二極化する結婚のかたち

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    なんとなくしか意識していない夫婦間の格差問題に真正面から取り組んだ1冊。所得格差を個人でなく家庭として捉えたり、夫婦間の差や組合せを論じたりと、興味深い視点の本。夫婦という一対のペアでは経済ポートフォリオを考えても存在が難しい世の中になりつつあるのかもしれない、そんなことを考えてしまいます。

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    2013年05月24日
  • 朝日おとなの学びなおし! 経済学 課題解明の経済学史

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    私はもともとは情報科学で数学をやっていて、そこから経済学に転向したのもあり、主に数学を使う経済学を突貫工事で勉強してきました。

    そんなわけで、学生時代には経済学の歴史については手が及ばず、いつかこの分野の本を読んでみたいと思っていた時に出会ったのが本書です。

    読後感としては、広く浅くという感じがあったものの、高校の頃に勉強した世界史Bの延長くらいの感覚でサクサク読めるのが嬉しかったです。

    この本の影響で、国富論とか古典への興味がさらに高まったのと、もっと知りたいという知識欲を掻き立てられました。

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    2013年05月04日
  • 夫婦格差社会 二極化する結婚のかたち

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    タイトルと、オビの「二極化する日本の夫婦―鍵を握るのは妻だ!」という言葉にひかれて購入。

    なんとなく「そりゃそうやろー」と思っていることを、データを示して細かく説明してもらった論文。みたいな感じ。

    旦那の稼ぎが十分あっても、必ずしも専業主婦を選ぶ嫁ばかりではない
    奥さんが働くことで、日本の夫婦格差拡大に寄与している
    ある程度同じ学歴の人たちが夫婦になる
    (国立大同士・有名私大同士なら、大学名にもこだわる)
    医者・研究者・弁護士など、高所得同士の夫婦も多くなってきている
    職場結婚が減ってきている
    低所得の夫婦・若くで結婚した夫婦ほど離婚率が高い
    年収300万以上かどうかで恋人を持てる持てない

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    2013年02月18日
  • 無縁社会の正体 血縁・地縁・社縁はいかに崩壊したか

    購入済み

    止められない

    高齢化、人口減少は、一人暮らしの人々を増加させていくが、結果的に人との繋がりがどんどん希薄になった場合には誰も助けてくれないし気にもかけてくれないしゃかいにならざるをえないのだと思う。
    この流れを、もはや止めることは難しいのではないだろうか。
    であるならば、自分としてこれから生きていくためにどうすれば良いかということを考えさせられる。

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    2012年12月09日
  • 早稲田と慶応 名門私大の栄光と影

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     早慶のそれぞれが、創設者の見学の精神を色濃く反映し、共通一次の導入、国立大の一期・二期制廃止、東京集中といった背景のもとに、存在価値を増してきたことを分析的に述べている。
     とりわけ、慶応の一貫教育とそれも要因となる同窓意識の高さ、実業界での強さなど、強みでもあり、これからの展開でどうなるだろうかと問題を投げかけている。
     最後には、大学経営の在り方にまで及び、少し視点がぼけたかもしれない。

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    2012年07月06日
  • 安心の社会保障改革 福祉思想史と経済学で考える

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    スウェーデンとデンマークという2つの福祉国家にあっても、財源調達は前者が保険料方式で後者は税方式。後者が望ましいと考える。

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    2011年05月07日
  • 早稲田と慶応 名門私大の栄光と影

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    慶応やら早稲田やらの本はたくさん出ていますが、それぞれの出身者傾向は核心をついたものになっています。
    しかもこの2校のカラーを大隈重信、福沢諭吉が作った歴史に帰って分析しているのは面白い。
    出身者の方でも母校のことを知ることができる良い本だと思います。

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    2011年01月09日
  • 灘校~なぜ「日本一」であり続けるのか~

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    こないだ帰省した時に、地元の本屋で見つけた。目立つように置かれていてついついそのローカルな戦術が嬉しくて買ってしまった。実家からもっとも物理的に近い距離にある高校だし、まあ縁がないわけではない。わが母校の名前も多少出てくる。まだ読んでいる途中だが、読んでいてなかなか面白い。教育や経済がわりと自分の関心のある分野だから楽しめるのだろう。著者は労働経済学を専攻しているんだとか。「労働経済学」っていう分野があるんだね。はぢめて聞いた。

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    2010年03月29日