【感想・ネタバレ】経済学部タチバナキ教授が見たニッポンの大学教授と大学生のレビュー

あらすじ

ここまでぬるま湯! 関係者がひた隠す不都合な真実

大学生:講義中はスマホに没頭、中学英語もわからない、小学生より勉強しない
大学教授:研究せず講義は教科書棒読みで週休5日、学会出席と称して観光旅行、それでも年収1000万円超

学生が勉強しないと言われて久しいが、実は大学教授ほど気楽な商売はない。生涯に書いた主要論文がたった2本という教授も存在し、大学当局もぬるま湯体質に目をつぶっている。一方、非常勤講師は増加しており、常勤の教員との格差が大きく、彼らの犠牲となっている。本書では、著者の数十年にわたる国内外での経験から大学の実態を明らかにし、改革を提言する。


【主な内容】
第1章 大学教授ほど気楽な商売はない
第2章 揺れる学問の自由、広がる格差
第3章 紀要、教科書、非常勤――知られざる“大学偽装”のカラクリ
第4章 日本の大学生が勉強しない本当の理由
第5章 全入時代で大学はどう生き抜くべきか

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Posted by ブクログ

タイトルと帯がなんだかという感じですが、内容は流石に橘木先生で、水準の高い提言を行っています。大学全入時代は悪いことではない、一人一人の教育水準を上げて労働生産性を高めることに資するし、高い技術進歩率による経済成長率の好転を期待できる等々、勉強になりました。

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2015年05月12日

Posted by ブクログ

中の人でもある自分がどうコメントしたら良いものやら。
この種のことを面白おかしく書き散らしている類書も多い(それだけこの職業は、良い意味でも悪い意味でも世間から注目されているからだと思う)が、視点の次元が高いと言うのか、私と著者の感性が同じ(などと言うのはおこがましいが)なのか、ぴったりと「嵌まる」
ムキになって否定する人も多いが、実際にいい加減なことしている同業者も居るのは事実。(多いか少ないかは別として)
学生の実態も。
「関係者がひた隠す不都合な真実」、まさにそのとおり。
まだ「上がり」には少し早い私は、これからどうすれば良いのだろう・・・

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2015年01月23日

Posted by ブクログ

話としては面白いが、面白くさせるために単純化させ過ぎているところがあるので、卒論の参考文献にはならない。

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2016年11月16日

Posted by ブクログ

比較的最近の大学事情がわかる一冊です。

ゆとりだから学生が勉強してない、といえるのかどうか、口にする前によく現実を知りたい方におすすめです。

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2015年06月10日

Posted by ブクログ

ざっとめくった感じアオリほど刺激的な論調ではなくむしろまともで今の大学の問題点をちゃんと指摘していると思う。特殊な論調とかあんまり見られない。基本的にはアメリカ型のちゃんとした研究とちゃんとした教育をしよう、って感じ。上から下までの大学の取材もしている模様。





「実際、私が日本でヒアリングをした大学の中にも、教授が論文を書くと減俸処分を受けるというケースがあった」p.104。これはちょっと信じにくいがなんか背景事情があるんではないか。

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2020年06月15日

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