橘木俊詔のレビュー一覧

  • 遺伝か、能力か、環境か、努力か、運なのか

    Posted by ブクログ

    やっぱり遺伝の本は面白い。専門的な話も交えつつ、より一般的に伝わりやすい文体でまとめてあると感じた。また読み返したい。

    0
    2025年03月12日
  • 資本主義の宿命 経済学は格差とどう向き合ってきたか

    Posted by ブクログ

    日本は貧困国家。そして自分もその中から抜け出したくもがいている。
    その対策が書かれているが富裕層とのイタチごっこに終わりはないと感じる。

    0
    2025年01月15日
  • 資本主義の宿命 経済学は格差とどう向き合ってきたか

    Posted by ブクログ

    前回読んだ『ポピュリズムとは何か』において、課題意識として上がった社会的分断の下となる資本主義下での格差について、経済学的な見地からの示唆を得たいと思い、本書を手に取った。
    まずは日本についての現状認識だが、所得格差を示すジニ係数は先進国においては、アメリカに次いで高く、日本は所得格差が小さい国ではない、つまり格差社会と言うことができる。また、さらには相対的貧困率も高い(16.1%)。なお、相対的貧困率とは、所得の50%tile値の半分に満たない所得の人口の割合である。
    本書は、日本の所得格差の現状についてみた上で、歴史的に経済学が厚生経済学をはじめとして、どのように再分配をテーマに格差につい

    0
    2025年01月07日
  • 資本主義の宿命 経済学は格差とどう向き合ってきたか

    Posted by ブクログ

    これ分かりやすい。
    新書の役割をよく果たしている良書といえるかも。
    経済の効率性と格差の関係がよくわかる。そのうえで現在の日本が、経済優先の非福祉国家であるという残念な事実もよくわかる。
    経済と福祉を両立させるための施策がきっとあると信じたいところだ。

    0
    2024年11月24日
  • 資本主義の宿命 経済学は格差とどう向き合ってきたか

    Posted by ブクログ

    格差と向き合って資本主義を深掘りした良書。

    そう。格差。私の現状持つ問題認識と一致する。

    データをもとに、現状の日本は格差が大きい国、と断言している。

    私の漠然とした感覚を明らかにしてくれている。



    高所得者の多くはオーナー経営者、というくだりがある。

    これはまっとう。こうでなくては、と思う。

    問題なのは、そうではないサラリーマン社長。

    偏差値エリートかつ社内政治でのし上がり、コスト削減で利益を出し株主にいい顔

    しているだけの無能経営者がのうのうと高い報酬を得ている。

    これは公平感まるでなし。

    末端の社員、いや、社員ですらない下請けが雀の涙、時給1000円程度の最低賃金

    0
    2024年07月27日
  • 遺伝か、能力か、環境か、努力か、運なのか

    Posted by ブクログ

    橘木氏による書だが、橘玲氏と似たようなポイントが論点となっており、名前といい非常に被るところを感じた。
    知能、気質、身体的特徴など遺伝の占める部分が大きく成功者は、それにプラスして練習や努力が必要である事を説いている。何処かの論文で、美人とブスの生涯年収の差額は4000万円程度有ると有ったが、本書の%表示よりも金額表示の方がインパクトが有るのではないかと思う。人種と知能、学力差の問題は、タブー視されている部分が多いが、包み隠さず表現している部分は素晴らしいと思う。今後も著者の作品に是非触れて見たいと思う。

    0
    2022年07月16日
  • 津田梅子

    Posted by ブクログ

    津田梅子について、今回は生物化学の研究者としての希望よりも英学塾設立の意向が強いととらえて、そのキャリア形成をたどっている。どちらが真相に近いのかは不明であるが、個人的には研究者としての道を強く願っていたのではないか、という気がする。

    0
    2022年04月11日
  • 女女格差

    Posted by ブクログ

    「女女格差はある」
    その原因が
    男女の性差なのか
    親の考え方なのか
    親の経済力なのか
    女性同士の軋轢なのか
    それとも本人の選択なのか
    なんにせよ本書では格差はあると言うことを分析結果として出してます。

    結婚と離婚
    子どもをもつかもたないか
    専業主婦と勤労女性
    総合職が一般職か
    正規労働が非正規か
    美人と不美人…
    いろいろな比較がありますがかなりセンシティブな課題を突っ込んで分析されてると思います。
    個人的にはほとんど実生活で感じてることと違わないかなと思います。
    ただ子供のところはちょっと攻めすぎかなと思いました。
    やっぱり妊娠中絶は望まない妊娠の場合は尊重すべきで産む方に説得するのはいかが

    0
    2021年10月16日
  • 日本の構造 50の統計データで読む国のかたち

    Posted by ブクログ

    全体の構成もグラフも文章も凄く分かりやすかったです。普通に生きていると、自分と同じような環境の人達が自分と同じような変化のない生活をしているように思ってしまいがちですが、データを通して、自分と違う国の人や自分とは違う世代の人達がどのように生きているかを知るいい機会になりました。富裕層と貧困層、教育格差あたりは特に興味を持って読めたし、自分の生活にも関連があって面白かったです。自分以外の人がどういうことを感じながらこの本を読んだか…についても興味があります。
    1人の日本人として、もっと働いてもっと稼いで、もっと日本を良い国にするために還元したいな…
    1度真剣に将来を考えよう…という気になれました

    0
    2021年06月07日
  • 夫婦格差社会 二極化する結婚のかたち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「パワーカップル」「ウィークカップル」

    本書はとりあえずシングルは置いといてカップルの格差拡大に言及しています。
    昔は旦那に甲斐性があれば専業主婦で家を守り子供を育て
    無ければ補うために奥さんが働いて
    ってのが「ダグラス・有沢の第二法則」やったそうです。

    今はその法則が崩れて稼げる女子がそのまま稼いで同じで甲斐性の旦那を見つけ
    「パワーカップル」が生まれてきたそうです。
    ただそうなると晩婚化と少子化が進んでいくとのことです。

    子供は社会的に効用が高いです。
    労働力としてだけではなく消費としても期待できます。
    たしかに毎年何回も旅行に行くとかええトコに外食に頻繁に行くとかしないと消費性向に

    0
    2019年08月17日
  • 公立VS私立

    Posted by ブクログ

    データに基づいた、様々な観点での公立と私立の比較がされています。
    筆者の所感による意見もありますが、ほとんどがデータに基づいているので説得力があります。
    小学校から大学まで幅広い考察がされているため、子育て中の方には大いに参考になると思います。

    0
    2018年12月27日
  • 遺伝か、能力か、環境か、努力か、運なのか

    Posted by ブクログ

    遺伝か、能力か、環境か、努力か、運なのか。本書を読んでたどり着いた個人的な結論は、人生は遺伝と環境で決まるのではということ。学力や身体能力、容姿、性格は遺伝と環境次第。実際、政治家の子は政治家、医者の子は医者、著者の橘木先生のような学者や研究者、教師の子は学者や研究者、教師になることが多いのは明白。そう思うとやるせない気持ちになる人も多いかもしれないけれど、不都合な真実でも受け入れることが全ての始まりになると思うから。たとえ努力してどうにかなる部分は限られていたとしても、努力すること自体に価値があるし、人生を豊かにしてくれるはず。

    0
    2018年06月29日
  • 男性という孤独な存在 なぜ独身が増加し、父親は無力化したのか

    Posted by ブクログ

    男性という孤独な存在。橘木俊詔先生の著書。日本人男性が本来あるべき男性らしさ、男性としての魅力をなくしてしまったからこそ、日本で独身男性が増加し、父親は無力化したのではないでしょうか。人間だって動物の一種。動物は普通は女系社会。男性が、男性らしさ、男性としての魅力を失ったのであれば、動物社会と同じように人間社会も女性だけで回ってしまう。そんな単純な論理なのではないでしょうか。

    0
    2018年06月16日
  • 子ども格差の経済学―「塾、習い事」に行ける子・行けない子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    塾や習い事のような学校外教育が親の負担のもと盛んに行われている日本の教育への提言。公立学校で学力をつけるために、国が教育に資金を提供する。家庭では、芸術や文化スポーツなどの学校外教育に経済負担する。小中学校は小学校区、高校で中学校区、大学で大学区制にする。いい提案である。財務省の財布の紐が固いのでなかなか実現しないのだが。

    0
    2018年01月05日
  • 公立VS私立

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    作者ご本人はいまその状況のお子さんがいたらどうするか?という問に、
    「小学校、中学校までは公立で高校生くらいから私立もいいのかも」
    というご意見でした。

    BS日テレの久米書店リターンズという番組で紹介されていたものです。
    ご本人ゲストでその本について語るのですが、
    ゆとりは中学2002年から2011年、高校は2014年くらいまでっていう。
    その世代についてと、いじめ問題について。
    都内、大都市の偏差値の高い私立のいじめと、
    郊外、偏差値の低い私立のいじめの質。

    公立のいじめより私立のほうが多い理由は国が関与しているかどうからしい。
    偏差値の高いところはいじめが少ない。
    とか。

    色々なるほ

    0
    2016年06月21日
  • 経済学部タチバナキ教授が見たニッポンの大学教授と大学生

    Posted by ブクログ

    タイトルと帯がなんだかという感じですが、内容は流石に橘木先生で、水準の高い提言を行っています。大学全入時代は悪いことではない、一人一人の教育水準を上げて労働生産性を高めることに資するし、高い技術進歩率による経済成長率の好転を期待できる等々、勉強になりました。

    0
    2015年05月12日
  • 経済学部タチバナキ教授が見たニッポンの大学教授と大学生

    Posted by ブクログ

    中の人でもある自分がどうコメントしたら良いものやら。
    この種のことを面白おかしく書き散らしている類書も多い(それだけこの職業は、良い意味でも悪い意味でも世間から注目されているからだと思う)が、視点の次元が高いと言うのか、私と著者の感性が同じ(などと言うのはおこがましいが)なのか、ぴったりと「嵌まる」。
    ムキになって否定する人も多いが、実際にいい加減なことしている同業者も居るのは事実。(多いか少ないかは別として)
    学生の実態も。
    「関係者がひた隠す不都合な真実」、まさにそのとおり。
    まだ「上がり」には少し早い私は、これからどうすれば良いのだろう・・・

    0
    2015年01月23日
  • 夫婦格差社会 二極化する結婚のかたち

    Posted by ブクログ

    えげつない本。豊富なデータを元に、夫婦という関係を築くにあたり、どのようなメリットやデメリット、そして困難が生じるのかが示される。寝れなくなるけど、読んでおいてよかった。

    0
    2014年01月09日
  • 「機会不均等」論 人は格差を背負って生まれてくる?

    Posted by ブクログ

    格差論で有名な橘木先生の新作。いろんな角度からの格差、不平等について学べる。薄いし、平易な言葉でわかりやすく書いてあるし、入門書としては最適。

    0
    2013年09月26日
  • 灘校~なぜ「日本一」であり続けるのか~

    Posted by ブクログ

    たまたま気になって手に取った本。日本でのエリート校のイメージをつかむにはイイかも。後半では海外のエリート校の紹介もあり、個人的には今後エリート校を研究対象にするかもしれないので非常に面白かった。

    0
    2013年01月03日