橘木俊詔のレビュー一覧

  • 遺伝か、能力か、環境か、努力か、運なのか
    橘木氏による書だが、橘玲氏と似たようなポイントが論点となっており、名前といい非常に被るところを感じた。
    知能、気質、身体的特徴など遺伝の占める部分が大きく成功者は、それにプラスして練習や努力が必要である事を説いている。何処かの論文で、美人とブスの生涯年収の差額は4000万円程度有ると有ったが、本書の...続きを読む
  • 津田梅子
    津田梅子について、今回は生物化学の研究者としての希望よりも英学塾設立の意向が強いととらえて、そのキャリア形成をたどっている。どちらが真相に近いのかは不明であるが、個人的には研究者としての道を強く願っていたのではないか、という気がする。
  • 女女格差
    「女女格差はある」
    その原因が
    男女の性差なのか
    親の考え方なのか
    親の経済力なのか
    女性同士の軋轢なのか
    それとも本人の選択なのか
    なんにせよ本書では格差はあると言うことを分析結果として出してます。

    結婚と離婚
    子どもをもつかもたないか
    専業主婦と勤労女性
    総合職が一般職か
    正規労働が非正規か
    ...続きを読む
  • 日本の構造 50の統計データで読む国のかたち
    全体の構成もグラフも文章も凄く分かりやすかったです。普通に生きていると、自分と同じような環境の人達が自分と同じような変化のない生活をしているように思ってしまいがちですが、データを通して、自分と違う国の人や自分とは違う世代の人達がどのように生きているかを知るいい機会になりました。富裕層と貧困層、教育格...続きを読む
  • 夫婦格差社会 二極化する結婚のかたち
    「パワーカップル」「ウィークカップル」

    本書はとりあえずシングルは置いといてカップルの格差拡大に言及しています。
    昔は旦那に甲斐性があれば専業主婦で家を守り子供を育て
    無ければ補うために奥さんが働いて
    ってのが「ダグラス・有沢の第二法則」やったそうです。

    今はその法則が崩れて稼げる女子がそのまま...続きを読む
  • 公立VS私立
    データに基づいた、様々な観点での公立と私立の比較がされています。
    筆者の所感による意見もありますが、ほとんどがデータに基づいているので説得力があります。
    小学校から大学まで幅広い考察がされているため、子育て中の方には大いに参考になると思います。
  • 遺伝か、能力か、環境か、努力か、運なのか
    遺伝か、能力か、環境か、努力か、運なのか。本書を読んでたどり着いた個人的な結論は、人生は遺伝と環境で決まるのではということ。学力や身体能力、容姿、性格は遺伝と環境次第。実際、政治家の子は政治家、医者の子は医者、著者の橘木先生のような学者や研究者、教師の子は学者や研究者、教師になることが多いのは明白。...続きを読む
  • 男性という孤独な存在 なぜ独身が増加し、父親は無力化したのか
    男性という孤独な存在。橘木俊詔先生の著書。日本人男性が本来あるべき男性らしさ、男性としての魅力をなくしてしまったからこそ、日本で独身男性が増加し、父親は無力化したのではないでしょうか。人間だって動物の一種。動物は普通は女系社会。男性が、男性らしさ、男性としての魅力を失ったのであれば、動物社会と同じよ...続きを読む
  • 子ども格差の経済学―「塾、習い事」に行ける子・行けない子
    塾や習い事のような学校外教育が親の負担のもと盛んに行われている日本の教育への提言。公立学校で学力をつけるために、国が教育に資金を提供する。家庭では、芸術や文化スポーツなどの学校外教育に経済負担する。小中学校は小学校区、高校で中学校区、大学で大学区制にする。いい提案である。財務省の財布の紐が固いのでな...続きを読む
  • 公立VS私立
    作者ご本人はいまその状況のお子さんがいたらどうするか?という問に、
    「小学校、中学校までは公立で高校生くらいから私立もいいのかも」
    というご意見でした。

    BS日テレの久米書店リターンズという番組で紹介されていたものです。
    ご本人ゲストでその本について語るのですが、
    ゆとりは中学2002年から201...続きを読む
  • 経済学部タチバナキ教授が見たニッポンの大学教授と大学生
    タイトルと帯がなんだかという感じですが、内容は流石に橘木先生で、水準の高い提言を行っています。大学全入時代は悪いことではない、一人一人の教育水準を上げて労働生産性を高めることに資するし、高い技術進歩率による経済成長率の好転を期待できる等々、勉強になりました。
  • 経済学部タチバナキ教授が見たニッポンの大学教授と大学生
    中の人でもある自分がどうコメントしたら良いものやら。
    この種のことを面白おかしく書き散らしている類書も多い(それだけこの職業は、良い意味でも悪い意味でも世間から注目されているからだと思う)が、視点の次元が高いと言うのか、私と著者の感性が同じ(などと言うのはおこがましいが)なのか、ぴったりと「嵌まる」...続きを読む
  • 夫婦格差社会 二極化する結婚のかたち
    えげつない本。豊富なデータを元に、夫婦という関係を築くにあたり、どのようなメリットやデメリット、そして困難が生じるのかが示される。寝れなくなるけど、読んでおいてよかった。
  • 「機会不均等」論 人は格差を背負って生まれてくる?
    格差論で有名な橘木先生の新作。いろんな角度からの格差、不平等について学べる。薄いし、平易な言葉でわかりやすく書いてあるし、入門書としては最適。
  • 灘校~なぜ「日本一」であり続けるのか~
    たまたま気になって手に取った本。日本でのエリート校のイメージをつかむにはイイかも。後半では海外のエリート校の紹介もあり、個人的には今後エリート校を研究対象にするかもしれないので非常に面白かった。
  • 無縁社会の正体 血縁・地縁・社縁はいかに崩壊したか
    TOPPOINT 2011年3月号より。

    著者は同志社大学教授。

    日本が突入した「無縁社会」の実態。
  • 安心の社会保障改革 福祉思想史と経済学で考える
    格差研究で有名な橘木氏が書いた、各国の社会保障の歴史を振り返る本。参考文献の量を見て分かるように、緻密な文献考証を経たものであり、一読に値する。ドイツやイギリス、スウェーデン、アメリカ、そして日本と選んだ国も自分が期待していた通りであった。また、本書の優れた点は最後に社会保障を考える上での論点を整理...続きを読む
  • 早稲田と慶応 名門私大の栄光と影
    戦前の国立大学圧倒的優位の状態から早慶が躍進して来た経緯について分析している。

    創設者が有名人で建学精神がはっきりしていることが発展に寄与したという説明にたしかにそうだな〜とひどく納得した。

    早稲田 反骨精神、個性尊重→マスコミ、政治
    慶應  実学尊重、結束力→経済界
  • 日本の構造 50の統計データで読む国のかたち
    各タイトルが内容を良く説明しているので、説明文ではなく、表やグラフを先に出した方がわかりやすいと感じた。
  • 日本の「学歴」 偏差値では見えない大学の姿
    横山広美「なぜ理系に女性が少ないのか」に続いて手にしたのがこの本です。たまたまなのですが…。政治家や社長、野球選手、アナウンサー…といった特定の職業に就く人を、どの大学がどれだけ多く輩出しているのか?ランキングです。そしてそのランキングの経年変化も分析しています。大学を考える、ってことは今の社会の構...続きを読む