男性という孤独な存在 なぜ独身が増加し、父親は無力化したのか

男性という孤独な存在 なぜ独身が増加し、父親は無力化したのか

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私はこれまで四十年ほどの間、結婚・家族のことなどを研究してきたが、最近になって一つの思いが強くなってきた。結婚とは本来限られた男性が行なうことであり、仮に結婚できたとしても、家庭の実質的な権力者は妻になることが多いのではないか――。(「はじめに」より) ほとんどの男性が結婚でき、一家の長として権威を持っていた時代に比べ、現代日本では男性は結婚してもしなくても孤独である。生涯独身男性の増加、家庭内での父親の地位低下、草食男子……。こうした変化を嘆く向きも多いが、著者は「明治から戦前までの約100年の方がむしろ『異常な時代』であり、本来は『平凡な男』の存在意義は小さいのである」と一刀両断する。男性、とくに「平凡な男」はそもそも「余剰な存在」だった――。広範にわたる各種データや家族史、サル学などから導き出されたこの衝撃の真実を、我々は受け入れなければならない。格差論の第一人者が正面から男性という存在に斬りこんだ、刮目(かつもく)の1冊。 【目次より】 ●第1章 「普通の男」は父、夫になりづらい時代 ●第2章 日本の結婚・家族の歴史 ●第3章 現代における「家族のかたち」の変容 ●第4章 父親という存在の実像 ●第5章 雄のいらない動物からの示唆 ●第6章 男という存在の軽さ

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男性という孤独な存在 なぜ独身が増加し、父親は無力化したのか のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2018年06月16日

    男性という孤独な存在。橘木俊詔先生の著書。日本人男性が本来あるべき男性らしさ、男性としての魅力をなくしてしまったからこそ、日本で独身男性が増加し、父親は無力化したのではないでしょうか。人間だって動物の一種。動物は普通は女系社会。男性が、男性らしさ、男性としての魅力を失ったのであれば、動物社会と同じよ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年06月02日

    サブタイトルで提起している問題の答えが書いてある本じゃない。著者は経済学者なんだけど、生物学、人類学などの言質をもとに男、オスの生態、またデータや統計資料をあげながら、父系的社会の崩壊の要因ではないかと述べていく。
    暮らしにくい現代日本社会を政治の不備から説いていたりもして、論旨がずれていくようにも...続きを読む

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