坂東眞砂子のレビュー一覧

  • 蟲

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    【サクサクサクサクサクサクサク】

    蟲は蝕む。気持ち悪い。僕の手のひらにもベッドにも蟲は生きている。この世界は蟲が生きている世界だ。忘れてはいけないよ。

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    2015年05月23日
  • 朱鳥の陵

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    想像でしかありえない世界ではあるけれど、当時の権力争いでは暗殺なども当たり前であったのかもしれないと思えてしまう。
    いつの世にも身分の高い人程数多の試練やストレスをうけ、身の危険に晒されているのだろうなあ。
    改めて史実と持統天皇、稗田阿礼について調べたくなった。

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    2015年05月10日
  • 狗神

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    ネタバレ

    坂東真砂子の土着モダンホラー。
    おなじみの自立しているが孤独なシングル女性と、謎のある男性。横恋慕する過去の恋人や、秘められた過去。閉鎖的な田舎の人間関係など。

    ヒロインの血の因果はもの悲しいが、この人の作品はクライマックスでいきなりファンタジーになるのが…。狗神というよりも、恐ろしいのは人の憎悪だと思った。田舎の窮屈さがわかる人には共感できる。海外で亡くなった作家の心境を投影したものだろうなと察する。

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    2014年12月06日
  • 桜雨

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    一人の画家の男を奪い合う女性二人の話。

    ここまでのめり込んでしまう恋は怖い。
    何となく分かるような気もするけど…あぁ、でもやっぱり、分かりたくないなぁ。

    話の中で出てくる絵がとても印象に残って、もし本当にあるのなら実物を見てみたい。

    ラストは、あーそうくるか、、と言う感じ。
    意外にもアッサリと終わってしまったので気になるところもチラホラ。

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    2014年11月14日
  • 神祭

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    土に根付いた田舎の農村が舞台の、
    女と性と不可思議な出来事の話。

    短編集なので、わりとあっさり風味。

    5編のなかでは、火鳥が一番良かった。

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    2014年10月27日
  • 道祖土家の猿嫁

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    自由民権運動が盛んだった明治時代、火振村の地主の道祖土家に嫁いだ蕗(ふき)の一代記。終章は、彼女の33回忌に曾孫の十緒子が道祖土家を再訪するところまでを描いています。

    道祖土清重のもとに猿そっくりの顔をした蕗が嫁いでまもなく、義姉の蔦が私生児を産むという事件が起こります。家長の治之進は、秋英と名づけられたその子を、清重と蕗の子として育てることに決めます。若い頃は民権運動にかぶれていた清重も村長となり、秋英の下に春乃、俊介、保夫という子を授かります。しかし、秋英は家を飛び出し、俊介は若くして死に、三男の保夫が家を継ぐことになります。

    終戦の日まで小国民だった保夫の子の篤は、洋子という妻を得て

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    2014年11月29日
  • 蛇鏡

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    地元で「みぃさんの祭り」がおこなわれる直前に、恋人の広樹をともなって実家に帰省した永尾玲は、蔵の中で蛇をかたどった鏡を発見します。この鏡は、三年前に自殺した玲の姉の綾が首吊り自殺をおこなった場所に置いてあったものでした。

    斗根遺跡の発掘をしていた田辺一成は、玲から蛇鏡の話を聞き、興味を示します。広樹のつれない態度に、将来の幸せについて漠然とした不安を抱いていた玲は、しだいに一成に惹かれていきます。

    その一方で玲は、父の前妻だった多黄子が、33年前にやはり蔵で首を吊って自殺し、その足元に蛇鏡があったこと、さらに姉の綾が自殺したとき、彼女は婚約していた男性ともう一人の男との間にはさまれて苦悩し

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    2014年03月13日
  • 桜雨

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    ネタバレ

    これは、あれです。平成12年頃に上映されたアメリカのとあるホラー映画のようです。それは表現の手法、という点に関することなのですが、即ネタばれになるのではもう何も言えません。一度観てしまえば二度目は無い、と思われるタイプのネタです。少なくともわたしにとっては。二番煎じと取られないためにも、そのように表現する必然性が提示されると、「なるほど~」と唸されるんでしょうね。しかしこちらの方が作品としては古いわけですから本歌取りにはあたらないですね。

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    2013年12月30日
  • 死国

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    死者が甦る国、死国。
    ちょいちょいと古事記の話も出てきて中々面白かったです。

    ただ、チープ感が抜けずに読み進めてしまったので残念。。

    終わり方も少しガッカリ。

    映画もあるみたいですが、映像にした方が安っぽさ倍増しそう!

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    2013年12月19日
  • 死国

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    内容(「BOOK」データベースより)

    二十年ぶりに、故郷である高知の矢狗村を訪れた比奈子は、幼馴染みの莎代が十八年前に事故死していたことを知った。その上、莎代里を黄泉の国から呼び戻すべく、母親の照子が禁断の“逆打ち”を行なっていたのを知り、愕然とする。四国八十八ヶ所の霊場を死者の歳の数だけ逆に巡ると、死者が甦えるというのだ―。そんな中、初恋の人・文也と再会し、恋におちる比奈子。だが周囲で不可思議な現象が続発して…。古代伝承を基に、日本人の土俗的感性を喚起する傑作伝奇ロマン。

    11月16日~19日

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    2013年11月19日
  • 狗神

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    ホラー?と言うより、何だかちょっと気持ち悪い恋愛小説みたいな。

    しかし犬神伝承は面白いー!
    日本には本当に沢山の神様や、その他言い伝えがあるのですね。

    こう言う本を読むと、実際の土地へ行ってみたくなる。

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    2013年09月08日
  • 狗神

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    強烈でした。本来は読まないジャンルの本かもしれません。
    怖いものみたさと興味から読んでしまいましたが、とても印象に残る作品です。

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    2013年09月05日
  • 蛇鏡

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    意識しての事ではないのだけれど、今年(巳年)に入ってから蛇に纏わる本を沢山読んでいる気がする。

    土地土地によって伝わっている事の差はあるものの、古代から蛇と人間は密接な関係にあるのですねー。

    現代に、こんな不思議な事が起こるわけないじゃん!
    と頭では思っていても何だかゾクっときてしまう。
    終わり方もスッキリしていて好みの本でした。

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    2013年09月02日
  • 狗神

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    ネタバレ

    血の物語。ホラーというよりも、巡る因果と近親相姦のお話。兄と関係して生んだ息子と、さらに知らずに関係を持ってしまう王道。これで胎内の赤子による母親との性行為がプラスされれば三代達成だったのに。歳の差を考えるとこの主人公は女性としてとても魅力的なんだろうなあと思います。
    日本の山村の閉鎖性やおどろおどろしさを堪能したい人にはぴったり。

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    2013年05月16日
  • 隠された刻―Hidden Times―

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    幻の話だったのか?
    最後に少しホッとしたり、あれこれくびを突っ込むものではないと思ったり。
    どの地域にも言い伝えというようなものがあるように思う。物事を具体的に示しているというわけではなく、何かになぞらえて示しているような歌のようなものであったり、絵などであったり。
    宝探し的なことって人をワクワクさせるものなのかなぁ。

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    2013年04月30日
  • 狗神

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    ある人物の登場で、穏やかな村の人々が、ギクシャクしてくる。毎夜の悪夢の原因は狗神筋の一族。狗神筋とは?多重近親婚、鵺など、キーワードがめぐる。閉塞した村人の復讐。狗神筋の再生。

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    2013年03月16日
  • 13のエロチカ

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    ネタバレ

    これもananの特集で借りたんだったかなー。傑作官能小説集と帯にある通り、まぁエロい話のオンパレード。エロいとは言っても、女性向けというか、きれいな感じ。短編13編。

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    2012年12月01日
  • 死国

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    序盤、読みやすく綺麗で湿った感じの文体に惹かれたが、いつまで経っても何も無く終わってしまった感が…。
    ラスト、普通に幽霊が出てきちゃうのは興ざめした。

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    2012年11月16日
  • 屍の聲

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    正月の元旦に女の人が死んだら、その村の女を七人引いていくゆうがよ(正月女)…など、田舎の地縁と人の執着心が歪を生み出すバッドエンドなホラー短編集。
    方言での会話が作り出す風土風習に絡めとられるような陰の雰囲気に独特のクセがあって、キモ怖くて面白い。

    「屍の聲」「猿祈願」「残り火」「盛夏の毒」「雪蒲団」「正月女」の6編。

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    2012年09月06日
  • 蟲

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    やっぱり二度目の本だった。
    内容は著者特有のジメジメした日本の感じがあり、
    更にオカルトなのか、
    精神的に病んでいっているのかわからなく
    なるないよう。

    精神的にやむって確かにその人の世界にどっぷり浸かってしまって
    周りが見えなくなっているてんでは、オカルトと同じだなと感じた。

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    2012年08月12日