桜雨

桜雨

小説・文芸
605円 (税込)

3pt

【島清恋愛文学賞受賞作】東京の小出版社に勤める額田彩子は、幻想絵画集の出版準備をすすめる中、一枚の絵に出会った。闇の中を渦巻いて立ちのぼる朱色の炎、火の粉と共に乱舞する桜の花びら、描かれたふたりの女――。絵に魅せられ、その謎を追う彩子の前に、当時を知るひとりの老女が現れる。戦前の芸術村・池袋モンパルナスで生きた放縦な画家・西游と、彼を愛した早夜と美紗江の凄絶な日々。島清恋愛文学賞受賞作。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社文庫
  • タイトル
    :
    桜雨
  • タイトルID
    :
    274570
  • ページ数
    :
    400ページ
  • 電子版発売日
    :
    2014年08月01日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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桜雨 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    坂東眞砂子さん、読み応えがあります。「桜雨」、1995.10刊行、1999.6文庫。この作品は島清恋愛文学賞受賞作品です。一人の画家を巡る早夜と美紗江の数奇な人生を、一枚の絵に見せられた現代に生きる彩子が追いかけます。壮大な浪漫、戦争、特に東京大空襲による悲惨な時代、時空を超えて物語は進み行きます。物語も終焉に近づく頃、彩子と美紗江の出会いがクライマックスでしょう。著者の美意識と人情、そして、構成の巧みさに魅せられました。

    0
    2019年10月29日

    Posted by ブクログ

     それは目を奪う絵だった。 
     薄墨の夜を背景にして紅蓮の炎が舞いあがる。燃えているのは木造の家屋だろうか、炎に照らされて二人の女の顔が浮かんでいる。何を考えているのかはわからない。苦しみを抱えているようでもあり、頬を緩めて、苦しみから解放された安堵の表情にも見える。火焔が起こす上昇気流に揉まれ乱れ舞う桜の花びらが女たちの体を包み込んでいて、見るものを幻想の世界へと誘う。※
     
     全く無名の作家が書いた一枚の絵。凄味と妖艶さを併せ持つ傑作。
    小さな出版社で幻想絵画集の発行を企画した彩子は、その取材過程でこの絵に出会う。そして心を奪われる。このを描いたのは誰なのか。


     彩子は戦前の池袋に『池袋モンパルナス』と呼ばれた若い芸術家たちが集まった村があったことを知る。若い感性を磨き、切磋琢磨して新しい芸術の波を開こうと苦闘していた画学生たち。この絵はそんな環境の中で生まれた絵だった。


     次第に明らかになるのは絵に秘められた一人の才能ある絵描きだった男の執念、そして男に翻弄され、嫉妬と怨念にとりつかれてしまう二人の女。
     この絵に描かれた男と女の壮絶な人生とは・・・


     芸術に囚われ、愛に囚われ、動乱の時代にのみこまれていった忘れられた愛憎の記憶。
     あまりに切なく美しき恋愛文学。


     今まで4回読み返した本。
     ※絵の描写は自分が本文の内容から想像したものです。絵は実在しません。

    0
    2017年08月15日

    Posted by ブクログ

    現代(よりちょっと昔)パートと戦時中のパートが交互に語られる。
    現代は三人称で、戦時中は早夜の視点で。
    それが交差した時が物語のクライマックスになる、と思ったのだけど。

    現代パートの主人公・額田彩子は出版社で画集を編集している。私生活では自分勝手な同棲相手と別れた直後。
    戦時中のパートは美術専門学校を中退した早夜が、奔放な生活の果てに愛した画家・西游(さいゆう)と、美人で金持ちの新進画家・美紗江との三角関係に苦しむ話。

    この西游というのが、生活力がなくて女好きのくせに、自分の芸術に対しては一切の妥協をしないという自己チュー男。
    しかし、だからこそ、離れられない二人の女。

    自己チューというのなら、田舎に帰りたくない、東京で暮らしたいという一心で学校をやめ、絵のモデルをしながら遊び暮らす早夜も負けていない。
    苦しい生活の中からお金を送ってくれる親や、間借りさせてくれる子だくさんの叔父の気持ちを踏みにじり、自分に心を寄せてくれている雄吉の思いを知りながら、都合のいい時にしか寄り付かない早夜。

    彩子の近所に住んでいると思われる二人の老女は、早夜と美紗江であろうことはすぐにわかる。
    しかし、二人の間に厳然として存在していた西游はどうなったのか?

    感情移入できる人物のいない恋愛小説は、なかなか読み続けるのに骨が折れる。
    今一つ乗り切れないまま、終盤、空襲で焼け出された西游と美紗江が早夜の元で一緒に暮らし始めてから、物語の緊張の度合いが高まる。
    絶対に破局するはずだ、こんな関係。
    しかし、現在西游は何をしているのか?
    なぜ早夜と美紗江は一緒に暮らしているのか?

    最後の50ページは一気読み。
    そして衝撃の顛末。
    ひゃ~、途中でやめなくてよかったよ~。
    だから読書はやめられない。

    0
    2019年03月09日

    Posted by ブクログ

    ジャンルはホラーサスペンスと言えるだろうが、
    ロマンス要素もかなり強かったと思う。
    三角関係に絡む一枚の絵画の謎解き。
    最後の最後にハッとするような結末が!

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    なんというか、、、
    終盤にきて、ハッとさせられる展開でした。
    最初はモヤモヤしながら読み進んでましたが、
    最後まで読んでよかったです。

    0
    2021年05月02日

    Posted by ブクログ

    一人の画家の男を奪い合う女性二人の話。

    ここまでのめり込んでしまう恋は怖い。
    何となく分かるような気もするけど…あぁ、でもやっぱり、分かりたくないなぁ。

    話の中で出てくる絵がとても印象に残って、もし本当にあるのなら実物を見てみたい。

    ラストは、あーそうくるか、、と言う感じ。
    意外にもアッサリと終わってしまったので気になるところもチラホラ。

    0
    2014年11月14日

    Posted by ブクログ

    登場人物が出版社勤務の30歳前の額田彩子と、
    かつて同じ美術学校に通っていた美紗江と早夜。
    現在と戦時中の話が交互に描かれ更に語り手まで変わる。
    1枚の絵の作者・西遊を探す額田と、
    西遊を愛した二人の女の嫉妬と執念の物語が交差して、
    驚愕の事実が晒される。
    読みモノとしてはスゴイんでしょうけど、
    主人公の女が大嫌いな人種なので読んでいて苦しかった。

    0
    2010年08月27日

    Posted by ブクログ

    老女二人を主人公にした戦中~現在の女の物語。
    老女が主人公、巣鴨が舞台、というのが目新しく、序盤の風景描写から
    興味をそそられました。
    画家たちの生活も違う世界を見る感じで面白かったです。
    展開していくストーリーは、だらだらとした色恋沙汰ですが
    女性ならではの考え方が見えて、いろいろと興味深い作品でした。

    0
    2009年12月29日

    Posted by ブクログ

    東京歩きがぱきらの趣味であることを知っている、
    ある知人からのおススメ。
    ぱきらが縄張りとしている池袋界隈のお話です。
    池袋モンパルナスとか、桜ヶ丘パルテノンとか……。

    ほとんど読まない恋愛小説というジャンルでしたが、
    予想に反して(?)楽しめました。
    さすが坂東真砂子作品……という仕掛けもあり。
    都市の歴史あり。池袋散歩の参考にどうぞ♪です。

    0
    2009年12月02日

    Posted by ブクログ

    坂東真砂子=ホラー、のイメージあったけど・・・
    この作品もある意味ホラーかな。

    池袋モンパルナス、と呼ばれた戦前のアトリエ村。
    そこで強烈な生を駆け抜けた画家・西遊と彼を取り巻く2人の女、早夜と美紗江。
    そして、歴史の闇に埋もれた3人を掘り出そうとする彩子。

    過去と現在と現実と幻想が幾重にも重なり合っていた。
    激しさの割にはひっそりと暗い匂いのする、そんな作品だった。

    0
    2009年10月29日

桜雨 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社文庫
  • タイトル
    :
    桜雨
  • タイトルID
    :
    274570
  • ページ数
    :
    400ページ
  • 電子版発売日
    :
    2014年08月01日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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