神祭

神祭

715円 (税込)

3pt

3.7

土佐の山に囲まれた盆地に。ひっそり佇む嬉才野(きざいの)村。村の家々では、かつて盛大な「神祭(じんさい)」が行われていた。それは、氏神様に一年の収穫を感謝する祭りであり、遠方からの親戚縁者が集い、村が賑わう日でもあった。村に住む老女・由喜の脳裏に甦った、四十年前の「神祭」の奇妙な記憶とは……。ある盆の日、山中に忽然と消えた公務員・定一。山に隠れて、あることないことを吹聴し、村人を嘲弄し始めた。定一は神隠しにあったのか、それとも死んでしまっているのか……。嬉才野村を舞台に、神秘と幻想美あふれる土俗世界を描いた、珠玉の短編小説集。

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神祭 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    坂東さんの神髄、土着的な怖い話。日本てなんて素敵な国だったんだろうと思える。もうちょい昔に生まれてたかったな。

    0
    2012年06月29日

    Posted by ブクログ

    どれも 少し前まであった時代

    生活の中に 普通に神祭が執り行われていた頃
    黄金色に波打つ稲穂の海原を 一升瓶の包みを下げたり晴れ着を着て風呂敷包みを下げ年に一度の神祭の日にやってくる”お客さん”。。
    どれも 懐かしく 昔話のように近くて遠い世界のお話
    もちろん こんなことをしたら 罰が当たるのでは

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    土に根付いた田舎の農村が舞台の、
    女と性と不可思議な出来事の話。

    短編集なので、わりとあっさり風味。

    5編のなかでは、火鳥が一番良かった。

    0
    2014年10月27日

    Posted by ブクログ

    ↑というわけなんですが、坂東さんの作品はともすれば官能小説のようなところがあって、とても電車で読めないというか、親に見られたくないというか…
    これはエロス抑え目だったので購入(笑)

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    土佐の山に囲まれた盆地に、ひっそり佇む嬉才野村。村の家々では、かつて盛大な「神祭」が行われていた。それは、氏神様に一年の収穫を感謝する祭りであり、遠方からの親戚縁者が集い、村が賑わう日でもあった。村に住む老女・由喜の脳裏に甦った、四十年前の「神祭」の奇妙な記憶とは……。ある盆の日、山中に忽然と消えた

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    高知の山村、郊外の村を舞台にした短編集で、5編が収められている。

    まず表題作の「神祭」と「火鳥」と「隠れ山」の3編は嬉才野村を舞台にした作品。
    前者は老女由喜の回想譚。
    畑の物、海の物、山の物を氏神様に捧げて五穀豊穣を願う神祭。とはいえ、親戚一同が会して宴を行うだけの特にこれといって変わり映えのな

    0
    2024年10月23日

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