山本直人のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
前半の、「20のキーワード」の解説が若干まどろっこしくて途中で一時中断してしまったけど、後半の「12のパターン」は、地域・時代を超えて共通している人間・社会の行動原理みたいなのを、具体例を通じて認識する事ができて、面白かった。
世界史を理解する上で、「政治」とは「富の集約と分配」の事だというのも、細かい学術的な定義としては正確性に欠けるのかもしれないが、歴史を大局的に学ぶにおいては、この定義が一番しっくり来ると思う。
あとは、ザックリと時代を捉えられるようなまとめ方が随所に出ていていたのも、地味にいいと思った(西アジア史において、7世紀はアラブ人、9世紀はイラン人、11世紀はトルコ人、13世紀 -
Posted by ブクログ
色々と参考になる言葉はある。
が、概ね、今のところで見方を変えてやってく、という方向性が多い?
ホークスの達川コーチのエッセイは、実に失敗談が多い。キャリアを重ねるとついつい自慢話が多くなる人が目立つ。プライドは心に秘めながらオープンに接していく。
本当に大切なことは、地位ではなく役割。
もう一度自分の「大事にしていること」を思い出し、自らの基準を再構築すべきだろう。
今日、今、自分の力を見せるのが大切
一つの辞令が良いか悪いかは、すぐには判断できない。
役職や賃金で報われるとは限らないステージでは、心の持ち方次第で、その人の幸福度は大きく変わっていく。
「小さな花」を咲かして -
Posted by ブクログ
ちょっと思ってたのと違った。変化の大きな今における50代の葛藤を書いたもの。少し下の世代が冷笑的に見て溜飲を下げたりできるような内容かと思ったがさにあらず。良い意味で裏切られた。
さまざまなミドル層のサラリーマン達の人生の岐路とも言える50歳前後での変化への対応の成否をストーリーを交えながら紹介。
40代に入ったばかりの私だが、今この本に出会えてよかった、と思う。
働き方を変え、キャリアを振り返り、再出発を図り、ある者は出世しある者は外れ、後進を育成しつつ、今を生きる。(本書の章タイトルを並べてみた)
拗ねず、妬まず、倦まず、弛まず。主体的に生き、自分を信じて仕事をする。感謝の積み上げを糧 -
Posted by ブクログ
電通モデルを発散志向の広告、(ネット広告モデルのルーツとしての)リクルートモデルを収束志向の広告と位置付けた論述展開。
この2社をツールとした中での戦後から今に至る日本の消費分析が「なるほど」という感じで読めました。
電通は元栓を押さえることで収益の基盤を確立することで圧倒的なシェアを実現し、リクルートが毛細管の拡張と維持を最大の経営資産として勇躍した。
これからの時代、日本というマーケットだけで捉えた場合、彼らがどのようなアプローチをとり続けていくのか興味深い。
グローバル展開では、タイムマシンモデルによりこれまでのノウハウが役立つ場面も多々あるのであろうが、日本においてはどのような進化 -
- カート
-
試し読み
-
Posted by ブクログ
電通をはじめとする大手広告代理店の収益は、マス・メディアとの長い歴史の中で育まれた関係を維持することでもたらされてきた。広告ビジネスには、外部からの印象以上に、きわめて「農耕的」な風土がある。
それに比して、リクルートは次々とメディア自体を開発して、クライアントを開拓してきた。対比的にいえば、明らかに「狩猟的」である。p10
「発散志向広告」と「収束志向広告」
リクルートが毛細管の拡張と維持を最大の経営資産としていったのに対して、電通は元栓を押さえることで収益の基盤を確立した。p61
Cf. 「金曜日はワイン」→辞書的、文脈の書き換え
「幸福のペンタゴンモデル」
①時間密度
②手ごたえ