あらすじ
「買って下さい!」と連呼すれば売れるというものではない。「高いから買うな」というコピーが当たることもある。モノを売るのは難しい。「売るための知恵」の集積、それがマーケティングである。「午後の紅茶」と京風キムチからブランドの正体を掴み、スーパーの腕利き店員と自虐CMから効果的な売り文句のメカニズムを知る。読めば仕事に役立つヒントが必ず得られる、すべての働いている人のためのマーケティング入門。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
いわゆるマーケティングの教科書は面白くないものが多いが、これは知っている事例が多く取り上げられて面白い。
学術的な意味は薄いのかも知れないが、本当に知りたかったのはこういうことだった。
マーケティングに学術もへったくれも無いのだろうが、経営学系からの評価は低そう。
Posted by ブクログ
この文献では、?マーケティングとはそもそも何か?、?ブランドとは何か?、?消費者である日本人の変化、?広告は本当に効果があるのか?、?テレビにおける広告は強いのか?、以上の5つについて主に述べられています。
著者が長年、博報堂に勤めマーケティングを行っていただけあって、具体的な事例も多く述べられており、入門書としては非常にわかりやすい本だと感じました。
Posted by ブクログ
時代が変われば売れるための戦略だって
まあ変わるのです。
ただ、注意事項として、
タイトルの事柄は明確化されていません。
まあ、言えるのはインターネットのせい?
テレビ離れのせい?とでも言っておきましょうか。
要するに、テレビ神話は終わったわけです。
そりゃあ、番組にある種の人たちばっかり
続いたり、番宣しかしないところなんか
見たくもないんですよね。
成功例と失敗例をもちいた
マーケティングに関して。
もう、テレビメインはやめましょうということ。
Posted by ブクログ
マーケティングとは、人の行動を知ること。つまりは人の行動学なのである。
よくマーケティング本にありがちな難しい内容ではなく、読みやすい本。
12/01/27-11
Posted by ブクログ
「売れないのは誰のせい?」この本のタイトルであるが、個人的には、売れないのは顧客よりもやはり供給側に責任を帰するんじゃないかと思った。もちろん社会が徐々に変化していくなかで、それに対応したマーケティングをしていくのは容易なことではないけれど、近年、マーケティングとしてとてもよい成功例として挙げられるものもいくつかある中で、それはやはり失敗の中に埋もれてしまっている気がする。成功と失敗の比率が逆転するのには大変な時間と努力が必要だと思うけれど、それが現実となる日がいつか来てほしいと個人的に思っている。
Posted by ブクログ
* 性能や利便性など、機能的な価値における差別化が困難になると、情緒的な満足度の差異が重要になる。人は情緒的満足のためにもお金を払う。
* ブランド展開において重要なことは、量の拡大を優先しないこと。いま顧客から認知されている「そのブランドらしさ」を常に把握して、その「らしさ」が維持される範囲で、段々と拡張することが望ましい。
* 広告モデルの古典 AIDMAの法則
*
* Attention 気になって
* Interest 興味を持ち
* Desire 欲しくなり
* Memory 記憶し/Motive 動機
* Action 行動する
* 情報受動型
*
* 広告に接して買いたくなる
* 情報検索型
*
* 買おうと決めてから情報を探す
*
* 家を買う/車を買う
* 広告の効き方
*
* 情報受動型
*
* 広告に接したことが契機となって購買に繋がるもの。購入して失敗してもやり直しが効くカテゴリが多い
* 情報検索型
*
* 何かを購入する必要があって、「情報検索モード」になっている人に対して、自社の商品への関心を向上させるもの
* 広告モデル AISASの法則 2005年に電通が発表
*
* Attention 気になって
* Interest 興味を持ち
* Search 探して
* Action 購入して
* Share 分かち合う
* 企業活動で失態があってCM自粛しても、すべてがマイナスに働く訳ではない
* ビールのような価格帯の商品は情報受動型でモノを買うパターンが多いので、CMの自粛が販売減少に直結。家電製品の場合は店頭などで銘柄を決めることが多いので、お詫び広告のイメージがプラス(真摯な企業姿勢)に働いた。
Posted by ブクログ
具体例が書いてあって読みやすく、おもしろかった。マーケティングとは「他者を知ること」、他者と一言で言っても昔に比べて人の興味は細分化しているから一辺倒なコミュニケーションでは届かない‥全て頷けるけど、じゃあどうやったらターゲットをつかめるか考えるのは‥これもまたマーケティングのお仕事。
Posted by ブクログ
買い手の気持ちが分からない売り手が儲けるはずがなく、売り手の気持ちが分からない客が得をするはずはない。お客様の立場に立って知恵を使い続ける事って重要だと感じた!
Posted by ブクログ
----------------------------------------------
▼ 100文字感想 ▼
----------------------------------------------
買い手の願いと作り手や売り手の想いを結びつけるため
の知恵がマーケティング。というシンプルなメッセージに
共感。知恵とは工夫と努力をするということ。なので、売
れないのは誰のせいでもない、自分のせいなんですね。
----------------------------------------------
▼ 5つの共感ポイント ▼
----------------------------------------------
■いいモノを出して、丁寧にサービスしている店が評判
を高めて繁盛する。今も昔も変わらない
■広告が効くのは、日用品などの「やり直しが利く」もの、
のみ
■物を買うことで、心が豊かになることだっていくらでも
ある。物より心という幻想に圧迫されすぎてはいないか?
■TVCMを見なくても興味のある人は買いに来るし、いま
のユーザーをコツコツあたることの方が売りにつながる
ことはわかっている
■人は多数派の動向を気にする。「売れてます」「好評
です」というメッセージは時にはかなり有効
Posted by ブクログ
2007年に発刊の本書はテレビ広告の衰退に力点が置かれており、次代の広告を展望する内容ではない。
「マーケティングにおいて大事なのは他者を知ろうとすること」としながら「物が心を豊かにする」というバブル時代の価値観に拘泥するのは自己矛盾ではないか。「他者をわかる」のは難しい。多民族国家では尚更だ。だから、アメリカでマーケティングが発展したのだろう。
そして著者は、テレビ朝日の広瀬社長を自己矛盾と批判する。かつて朝日新聞の記者として政党の既得権を糾弾したにも関わらず、社長としてテレビ朝日の既得権を守ろうとするのか、という批判である。しかし、著者はここ10年ほどは新規の出版がない。マーケティングを語る著者が自身のマーケティングには失敗したのではないか。
広告にはそもそも、プッシュ型とプル型の2種類がある。消費者にプッシュする広告は安価な商品において有効であり、消費者がプルする広告はインターネット検索などが当てはまる。検索のときにカギになるのは企業ブランドで、ゆえに企業はイメージ戦略が大事になる。
マーケティングとは社会の動向を知ることであるが、時流を読むのは難しい。マーケティングというステージの登場人物もまた自流とともに入れ替わる。翻って、時間の淘汰に耐えたマーケティングの名著の凄さもまたよくわかる。
Posted by ブクログ
「売るための知恵」の集積であるマーケティングの基本知識を解説した本。
「売り手の想い」と「買い手の願い」をうまくマッチングさせる知恵。それがマーケティング。このマーケティングの本質を理解した上で、売れるための施策を考えることが大事です。
Posted by ブクログ
2014/7/12 意味のある広告は存在する。どう作るかはマニュアルはないし、保証はできない。しかし、webならやりようがあるんじゃないか。進むべき道は間違えてないはず。
Posted by ブクログ
特に最後のほうの記述、「心の豊かさ」を強調し物質的な豊かさを否定しがちな風潮に対する異議申し立ては、心から同意する。
物質的な豊かさを否定する人は、「心か物か」という誤った二者択一に陥ってしまってるんだ。僕はむしろ、心を豊かにする必要条件として、物の豊かさがあるように感じている。
あとは、机上の空論ではなく、実例に基づいて現代のマーケティング動向を記述している点もよい。いろいろ示唆に富んだ一冊。
Posted by ブクログ
テレビ偏重がかげり始めた最近の広告事情などについて紹介している本。山本氏の本は文章がこなれているし、嫌味がないので読みやすい。ただし、「○○というのはご存じだろうが……」的な言い回しが何回か出てきて、そこがマーケティング門外漢の身としては気になった。知らないっつーの! 副題の「入門」ってことは、門外漢を読者に想定してるってことじゃないんかい? ま、それは瑣末なことなのでどーでもいいこと。
『グッドキャリア―キャリアがブランドになる時―』(東洋経済新報社、2004)に続き、この本でも終章でやられてしまった。マーケティングは何かというと人に興味関心をもつことなのだとか。それって、相手のニーズにどれだけ添うかということだから、ぼくが仕事柄かかわっている医療(医学でなくて)や介護の世界と同じだなと思った。
(本当は違うんだけど)マーケティング=広告=軽佻浮薄ととらえがちで、そう思われるのも無理ないような業界だと思うんだけど、そういうなかで山本氏の本を読むとちょっとすっきりする。
Posted by ブクログ
120314
マーケティングは売るための知恵。植民地のないアメリカで。少子高齢化、本物志向、代用品文化。ブランド力。愛着、考える手間が省ける。多品種化。分衆。未婚者の増加、男女雇用機会均等法。記憶に残す。タレント起用。情報受動型と情報検索型。広告費6兆円、テレビ2兆円。
Posted by ブクログ
マーケティングっていうよりもPR、特にテレビCMの話に終始している。
第4章、「効くCM」の話が参考になった。また消費者心理からのアプローチもしており、ただ著者自身の経験で語られているだけでないところがよい。
Posted by ブクログ
難しい話は殆どなく身近な話が多いので疲れているときでも普通に楽しめました。(まぁ難しそうな本は買わないのですが。。。)色々な宣伝の裏にある作者の思いや狙いなんかが紹介されており、話のネタ帳としても活躍しそうです。特に、「やっぱりプレステだよなぁ」という宣伝をしたドリキャス湯川専務の話とかなかなか面白かったです。広告宣伝賞を取ったのに売れなかったという皮肉な結末も込みでw
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
「買って下さい!」と連呼すれば売れるというものではない。
「高いから買うな」というコピーが当たることもある。
モノを売るのは難しい。
「売るための知恵」の集積、それがマーケティングである。
「午後の紅茶」と京風キムチからブランドの正体を掴み、スーパーの腕利き店員と自虐CMから効果的な売り文句のメカニズムを知る。
読めば仕事に役立つヒントが必ず得られる、すべての働いている人のためのマーケティング入門。
[ 目次 ]
序章 二つの「買ってください」
第1章 市場にingをつける発想
第2章 ブランドは魔法の杖か
第3章 急増した「日本人の種類」
第4章 ああ言えばこう買う?
第5章 テレビは本当に強いのか
終章 他者を知るということ
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]