山本直人のレビュー一覧

  • 世代論のワナ

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    世代論が及ぼすコミュニケーションにおける”弊害”にスポットを当てつつ、その被害を被ることが最も多い「イマドキの若者」のリアルを著者なりにまとめた一冊。

    視点が興味深かったですね。
    でもこれはマーケターなら一度は感じたことのあるジレンマだと思う。
    ある人間の塊の特定の特徴を強調して、レッテル化する行為は、
    資本主義社会のマスマーケティングでは、ある種、割り切りを前提として、
    絶対にどこかのレベルでやらないと話が帰着しない部分が事実ある。
    「若者も人それぞれですからねー」じゃ、何にもできないわけで。

    それは認めつつも一方で、
    実際、リアルに人と人とが相対してコミュニケーションをとるべき日常で、

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    2012年02月14日
  • 売れないのは誰のせい?―最新マーケティング入門―

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    マーケティングとは、人の行動を知ること。つまりは人の行動学なのである。

    よくマーケティング本にありがちな難しい内容ではなく、読みやすい本。

    12/01/27-11

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    2012年01月27日
  • 世代論のワナ

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     若者のカテゴライズとして、昔は「太陽族」「タケノコ族」と若者の文化を表していた。それが「新人類」など、若者の経済行動を表す言葉に変化し、現在では「ロストジェネレーション」など就職を表す言葉に変化した。

     このころに逃げを目指す上の世代、割を食ってる下の世代の資本分配の壁が生まれ、上が下を揶揄するのに「ゆとり」と呼び、下が上を揶揄するのに「老害」と呼ぶようになった。

     そして過去の行動的なデモは起きず、世代間では冷戦状態になっている。

     この状態に対して、どうすれば世代間での対立は収まるのか。検証する。

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    2012年01月19日
  • 話せぬ若手と聞けない上司

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    若者に歩み寄ろうとする大人の意見を聞かせてもらえる本でした。
    若者として、こんな大人もいるのだから、せめて自分がおじさんになったとき、こんな著者のように、若者に歩み寄っていける精神をもっていたい。

    そう思える本でした。

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    2011年11月29日
  • 売れないのは誰のせい?―最新マーケティング入門―

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    「売れないのは誰のせい?」この本のタイトルであるが、個人的には、売れないのは顧客よりもやはり供給側に責任を帰するんじゃないかと思った。もちろん社会が徐々に変化していくなかで、それに対応したマーケティングをしていくのは容易なことではないけれど、近年、マーケティングとしてとてもよい成功例として挙げられるものもいくつかある中で、それはやはり失敗の中に埋もれてしまっている気がする。成功と失敗の比率が逆転するのには大変な時間と努力が必要だと思うけれど、それが現実となる日がいつか来てほしいと個人的に思っている。

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    2011年11月23日
  • 話せぬ若手と聞けない上司

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    博報堂で若手育成に力を注いだ山本氏。
    大変勉強になることばかり書いてあるのだが、私が注目したのは山本氏の「優しさ」だ。
    文章の節々から優しさが滲み出ている。
    本当に若手社員のことを考えていることが伝わってくる。
    この人の言うことならどんなことを言われても素直に聞ける気がする。
    私もこういう上司に恵まれたらどんなにいいだろうと思う。
    …いや、山本氏はすでに私の上司だ。
    この本から多くのことを学ばせていただいた。
    本という形で私にいろんなメッセージを送ってくれたことを、感謝したい。

    ■自分がいいと思ったことをあえて「押し付ける」■
    「好きなようにしてごらん」と言うだけなら誰にでもできる。
    主体性

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    2011年11月19日
  • 話せぬ若手と聞けない上司

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    本人のあとがきにあるとおり、
    この本にはテクニックだとかそういうのは載ってないから、
    ハウツー本にはなりえない。

    けれども、
    何か考え方、動き方を変えるためのきっかけとして豊富な話題や内容を
    与えてくれたように思う。

    完全に理解するなんてことはできない。
    けれども最大限努力して理解したいと思う。
    そのためにはまず認めることが必要ではないだろうか。

    本のタイトルや中身の若手と上司を生徒と教員に読み替えてもおもしろいと思う。

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    2011年09月09日
  • 売れないのは誰のせい?―最新マーケティング入門―

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    いい本なのにタイトルミスでもったいない。読みやすくて紋切りでないマーケティングって何?にこたえているのに。

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    2011年07月17日
  • マーケターを笑うな! 「買いたく」させる発想法

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    マーケティングとはなにか、マーケティングの考え方、マーケティングのやり方、そしてマーケターの悩みやキャリアパスまで書かれた本。

    マーケティングとは、買う理由を作ってあげること。方法として、異質を生み出し異質に思わせない、大きく小さく、ゼロか∞か、くっつけるか分けるか、バッサリ切るか、色々な二極分化、意識の上下の適性価格、時間を短く長く、そして辞書の切り替え。

    リサーチもそうだが、大きく分けて行くと、部分最適の積み上げと、声なき声を拾い上げる事になるのだろうか。だから、ユーザーの声が大事であり、同時に本当に大事なことはユーザーに聞くなとも言われる。

    部分最適は、シュリンクにも繋がりかねない

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    2011年07月16日
  • 電通とリクルート

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    電通とリクルートの二つの企業を、「広告」という共通項に基づいてその歴史や、そういった歴史を生んだ社会的な背景を書いた本。

    電通はテレビや新聞などのマスメディアを利用した発散志向広告であるのに対し、リクルートはインターネットや情報誌などを利用した収束志向広告という風に対比し、その時代に人々はどういった情報を必要としていたのか、それに対して広告がどういったスキルでもって作られたのか等々について書かれている。

    今まで、リクルートは人材サービスというイメージが強かったため、広告という違った切り口での捉え方、電通との比較は興味深かった。

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    2011年07月03日
  • 電通とリクルート

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    C0236 元博報堂なのに第3者的視点なのが気になりますが、前半はよく出来ているかと思います。マス広告で夢を拡散させて、収束型で(辛い)現実に向き合わされるのは、なるほどと思いました。

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    2011年06月28日
  • ネコ型社員の時代―自己実現幻想を超えて―

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    [ 内容 ]
    「自己実現」に幻想を持たず、出世のためにあくせくせず。
    滅私奉公に背を向けつつも、得意分野では爪を磨ぐ。
    そんなネコ型社員が増殖している。
    忠犬型社員だけでは、企業は生き残れない。
    鍵を握るのは、気まぐれなようでいて、タフでしたたかなネコ型社員である。
    彼らが生まれた背景とは?
    その活かし方とは?
    会社の閉塞感、職場のギスギス感をなくすためのヒントがふんだんに盛り込まれた、目からウロコの一冊。

    [ 目次 ]
    はじめに あなたもネコ型社員かも
    第1章 なぜネコ型社員なのか
    第2章 「自己実現」のウソ
    第3章 日本人は勤勉なのか
    第4章 ネコ型社員の掟
    第5章 内弁慶が会社をダメに

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    2011年05月22日
  • 売れないのは誰のせい?―最新マーケティング入門―

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    ネタバレ

    * 性能や利便性など、機能的な価値における差別化が困難になると、情緒的な満足度の差異が重要になる。人は情緒的満足のためにもお金を払う。
    * ブランド展開において重要なことは、量の拡大を優先しないこと。いま顧客から認知されている「そのブランドらしさ」を常に把握して、その「らしさ」が維持される範囲で、段々と拡張することが望ましい。
    * 広告モデルの古典 AIDMAの法則
    *
    * Attention 気になって
    * Interest 興味を持ち
    * Desire 欲しくなり
    * Memory 記憶し/Motive 動機
    * Action 行動する

    * 情報受動型
    *
    * 広告に接して買いたくな

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    2011年04月25日
  • 電通とリクルート

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    ネタバレ

    今回は、博報堂の恩師でもある山本直人先生の新刊「電通とリクルート」です。 電通とリクルートという強烈な個性を持つこの2社を通して、今までとそしてこれからの広告の役割について展開されています。常に繰り出される山本氏の独特の視座と深い洞察力は、さすがの一言です。

    両者の決定的な共通点として「企業の情報を加工して届ける」というプロセスに付加価値を創造してきたこと、また「情報の流れの元栓をしっかり押さえてきたこと」としています。また、その一方でその付加価値創造のプロセスにおいて両者には大きな違いがあり、 電通が行ってきた広告を「発散志向広告」:商品についての拡声と伝達、リクルートが行ってきた広告を「

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    2011年04月14日
  • 電通とリクルート

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    拡散情報の電通。欲望をCMで世の中全体に拡散して喚起していく。
    収束情報のリクルート。欲望を購買に情報誌で収束させていく。

    という対比軸の設定がおもしろい。

    広告はすべてソーシャルや検索連動になるというのではなく、やっぱり拡散型広告と収束型広告は常に必要だ。ネットは収束型を担うが拡散型は引き続き重要だとおもう。

    東北のモノをみんなで買おう、という時代的気分をつくりだすのはまさに拡散型広告の真骨頂。

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    2011年04月07日
  • マーケターを笑うな! 「買いたく」させる発想法

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    マーケティングを行っている者にとっては、マーケティング対象ではなく、マーケターに焦点をあてて書かれている点が面白い。
    広告業界人や企業のマーケ担当に読んでほしい。

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    2011年03月21日
  • ネコ型社員の時代―自己実現幻想を超えて―

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    ビジネスを仕事をどう行うか、とても参考になる本です。
    経営者にも管理者にも勉強になる内容です。特に30代後半以降の方。

    6章が一番の読みどころです。6章までは、6章を読むための前段です。

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    2011年03月20日
  • 電通とリクルート

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    広告の役割は「人々の辞書の書き換え」

    電通=マス志向=発散型
    リクルート=個志向=収束型

    モノを買う理由
    1 新規性
    2 合理性
    3 ストーリー性(ふさわしさ)

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    2011年03月30日
  • 売れないのは誰のせい?―最新マーケティング入門―

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    具体例が書いてあって読みやすく、おもしろかった。マーケティングとは「他者を知ること」、他者と一言で言っても昔に比べて人の興味は細分化しているから一辺倒なコミュニケーションでは届かない‥全て頷けるけど、じゃあどうやったらターゲットをつかめるか考えるのは‥これもまたマーケティングのお仕事。

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    2011年03月03日
  • 話せぬ若手と聞けない上司

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    世代間の意見の食い違いは、世代そのものの違いにある。それをまず受け入れること。そしてそれを認めて話し合うことにより歩み寄れるのではないかという本。確かに今の若手は、選べる選択肢は多く、情報もたくさん取れる。だから未踏の領域にわざわざ行きたくないんだろう。実際何をして良いかわからないのかも。

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    2010年07月13日