白河三兎のレビュー一覧

  • ひとすじの光を辿れ(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    初めての白河三兎作品。
    ゲートボール部の高校生の青春を描いた作品。
    なんか日常系ラノベっぽい。
    背景はゲートボールだけれど、やってることはハーレム展開のラノベみたいな展開で文章としては読みやすく、登場人物の心境がきれいに描かれている。
    ゲートボールに興味がわく。
    無理難題はなさそうだし実写化できそう。
    この作品でゲートボールが流行ったら面白い(笑)

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    2023年08月21日
  • ひとすじの光を辿れ(新潮文庫nex)

    購入済み

    青春だねぇ

    ゲートボール部の物語だけど、主人公含むゲートボール部員3人の生い立ちがメインで語られる。それでもゲートボールの面白そうな感じは伝わる。
    ゲートボールでの部活動がメインとか、試合や大会で熱い展開がいっぱいみたいなのを期待してしまうと少し違うかも。でも青春感はしっかりありつつ、キャラの個性的な性格の理由もきっちり語られて、一冊で満足感ある物語だった。

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    2023年07月17日
  • ひとすじの光を辿れ(新潮文庫nex)

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    ゲートボールの青春小説。この小説の読者層でゲートボールになじみのある人は少ないと思う。戦術面ではもう少し図を交えて説明があってもよかったかも。
    物語としては王道といって言い青春小説。中心となる3人が三者三様の困難を乗り越えて同じ目標に向かう。奇抜ではないですが、その分読みごたえはあります。
    ゲートボールも面白いね。

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    2023年07月05日
  • 冬の朝、そっと担任を突き落とす(新潮文庫nex)

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     子どもだろうが、大人だろうが、誰かを自殺に追いやることができる。終盤を読んでいて、青春をベースとしたイヤミスだと思った。担任教師が校舎の窓から飛び降りて死んだ。  その自殺には原因があった。原因は種火。周りが燃料を与えて炎に育てた。担任は飛び降り自殺。だけどタイトルでは「突き落とす」と書かれている。突き落とす行為は、ともすれば殺人になりうる。その事実を全くの部外者であるはずの転校生が担任を失った生徒たちに突きつける。語り手それぞれが探偵で、それでいて罪を背負っている。

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    2023年06月18日
  • プールの底に眠る

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    メフィスト賞受賞作にして、著者のデビュー作。ちゃんと伏線回収するミステリなので、ファンだけでなく、ミステリ好きは触れていただきたい。当時はミステリエンタメの最前線と呼ばれていたようで、最近だと『冬の朝、そっと担任を突き落とす』というショッキングなタイトルの本や、『ひとすじの光を辿れ』というゲートボール×女子高生というまた一風変わった作品を出している。ミステリを基本としてこれからも様々な作品を出してほしい。

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    2022年09月11日
  • 私を知らないで

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    ネタバレ

    タイトルや裏の説明書きにある「キヨコ」の不思議さに惹かれて読みはじめた。登場人物は一人一人過去や現在に話したくないことを抱えており、それらの奇妙な人間関係が物語の中心となる。キヨコは高野と付き合ったが、高野が不登校になったあたりから黒田とキヨコの付き合いが長くなりどのような関係になっていくのかというところも読んでいて面白かった。また後半にかけてキヨコの秘密がどんどん明らかとなるところも必見であり、ラストの「終章」では黒田の大人になったときの描写でお姉ちゃんが出てきて、お姉ちゃんなんていたっけ?と疑問に思った。しかし、ドイツ製の家電屋の話からもしかして?と思ったらそのまさかのキヨコが養子となり黒

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    2022年08月22日
  • 私を知らないで

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    アヤがさりげなく良い働きをしていたところが好き。

    主人公が友達に訴えかける言葉も、独特な言い回しがあって面白かった。

    想いが強いからこその選択だけど、その想い自体は一生報われることはない。複雑すぎる…。

    他の本も読んでみたい。

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    2022年04月30日
  • 私を知らないで

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    なんとも……なんとも切ない気持ちに。
    積読だと思ってたら読んだことがあったみたい。
    文章の節々であっこれ読んだなと思った。
    この結末は、きっと多分キヨコが『普通』に生きてく為に1番の選択だと思う。
    ハッピーエンドだしこれが最善だと思う
    けど、、、ラスト1ページで
    切なさが凝縮されすぎててまさに心に刺さりました…
    タイトルがいい。
    あと、作中何気なく出てきた文化祭の出しものが、
    あの説明があったからこそこの展開も頷けて、
    あ〜さすがだなぁ〜と思った。
    こちらの作者さんは、この作品しか読んだことないけど
    他も読んでみたい!

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    2021年09月25日
  • 冬の朝、そっと担任を突き落とす(新潮文庫nex)

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    プロローグとエピローグも含めて7つの章それぞれ主人公が異なり、また主人公が語り部になっています。トータルとして語られるのは生徒との淫行が疑われて自殺した担任教師の死の真相。
    この本は前作の主人公田嶋春の前日譚でもあります。知らなくても読めますが、知っているとより楽しいです。

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    2021年06月25日
  • プールの底に眠る

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    ネタバレ

    読み終えて、なんだろうこの本はストーリーをあまり書きたくない。不穏なほうにいくのかなと思いきや揺れ動いた。読む人に委ねたいと思う本だった。
    最初は違和感があったのだけど、それが独特なんだと思えてやがて没頭できた。
    伏線がはりめぐらされたイルカとセミの童話。

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    2021年03月07日
  • 私を知らないで

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    転校先で出会った、孤立している美少女のキヨコと、新たな転校生の高野。
    キヨコのおにぎりが、シンプルなのに凄く美味しそだった。
    しんぺーと高野、そしてキヨコの複雑な恋愛を通り越した関係が良かった。
    ラストは意外な展開でしたが、キヨコには幸せになって欲しい。

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    2021年03月05日
  • 私を知らないで

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    ネタバレ

    中学生としてはその過去から常に冷めた客観的な思考を持つ主人公が転入した中学で出会う、キヨコとの奇妙な関係。
    向日葵、うさぎ、里親制度、通り魔事件、年金不正受給など多くの伏線が張られており最後まで読者を楽しませてくれるし、何より中学生の心の襞をとても的確に、納得性を帯びながら提示してくれる。
    第13章大当たりでの表彰シーン、第14章高貴での父子のラーメン屋でのシーン、第15章もっと陽のあたる場所でのキヨコとの絶頂の戯れ、第16章道化師での滑り台下での告白で、冷めた主人公の感情が開放され躍動し、盛り上がります。
    主人公にとっては少々残念なラストではある。高野家がキヨコを養子にする展開を読みたかった

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    2021年01月11日
  • 私を知らないで

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    ちょっとしたことで壊れてしまう、脆い儚い心をもった中学生達の青春が詰まっている。
    予想出来ないラストでした…。

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    2020年12月31日
  • ケシゴムは嘘を消せない

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    白河三兎さんの長編を初めて読む。
    小説新潮に載っていた「子の心、サンタ知らず」がよくてずっと気になっていた。
    でも、この前読んだ「白紙」が残念で、恐る恐る。

    結論、白川三兎さん好きになれそう。

    白河さんが描く人物たちにはがむしゃら感があって人間くさい。
    共感できるところが多くて、友達になれそうな人たちなのだ。

    「今の私では二人を幸せにできないけど、こんな私でも認めてくれた二人の気持ちは無下にできない」と非合理的な選択をする加奈子。
    それに対して、「なんて我がままな女なんだ」と思いつつ、加奈子への愛情が爆発してしまうノブとか。

    この物語のテーマの一つは、「人それぞれの幸せ」というところに

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    2020年10月07日
  • ふたえ

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    京都への修学旅行中に起こる「ぼっち斑」メンバーと、曰く付き転校生それぞれの物語。
    甘酸っぱい青春群像劇&連作短編集・・と思って読み進めていたら、所々に違和感を感じ、少し読みにくい箇所も。
    最後に違和感の正体が判明。
    そうか、これはミステリー小説だったのか。

    もう一度読み返すと大分スッキリするのだろうけれど、時間がなくて断念。
    白川三兎さんの他の作品も読んでみたい。

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    2020年08月19日
  • 他に好きな人がいるから

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    兎人間現る。
    寂れた街に、危険な高所写真をインスタに投稿する奇妙な人物。
    バケタカと世間では呼ばれている。

    その正体は、いったい? 

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    2020年06月21日
  • 神様は勝たせない

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    PK戦の3、4、5人のシーンを一冊で
    語っています
    (それまでの試合展開もあり)
    もちろん試合のことですが、それ以外のことが
    ほとんどで長いPKでした
    でも各選手(主要選手)の思いがいろいろ
    語られいろいろなことが判明します
    終盤には意外な事実があきらかになり
    ちょっとびっくりでした

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    2020年06月20日
  • ふたえ

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    ラストにとんでもないどんでん返しとあるが
    本書ではそんなこと二の次であろう。
    登場人物達が本名で呼ばれない、2章からもう
    違和感がある。
    何かがあることは必至なのだ。
    大事なのはぼっち達による青春群像劇の方だ。

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    2020年06月17日
  • 他に好きな人がいるから

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    ネタバレ

    エピローグに、わかるんだけど、わからなくもないんだけど、わかる気もするんだけど(段々弱まっている)、でもフィクションなんだからもう一歩踏み出しちゃっても良いのに!となった。
    素直に勘違いをしていた(むしろそのまんまなそれを望んでいた)為に兎人間と彼女が上手く重ならなくて、坂井が彼女を好いている気持ちは正直ピンと来ないのだけれども、でも好きなんだろう?!意気地なしめっ……と思ってしまう。
    そもそもふたりとも自己完結型で、なんだか最後までそうで。
    大事に取っておきたいという気持ちはとても初恋らしくてわかるけれども!となる。勝手に。坂井サイドとして。

    ちゃんと向かい合う荒っぽい口調の峰がすき。

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    2020年06月14日
  • ふたえ

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    ネタバレ

    善意は回るものであり、回すもの。一つ一つのエピソードに心温まる。その上、最後に視点がガラッと切り替わり、ほっこりと衝撃と、二重に楽しめる作品。

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    2020年07月01日