白河三兎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
離婚が成立し、自宅でひとりやけ酒をあおる男の元に姿の見えない女が現れた。
男は「暇なら飲まないか」と誘い二人は意気投合する。
女は大きな「組合」に追われていると言い、男は彼女を匿い、守ることにした。
奇妙で不思議な同棲生活の行方は・・・。
白河作品はどの作品も、なんだか地に足がついていないようなふわふわとした読み心地がします。
たぶんそれは、終盤に明かされる真実を隠すために、わざと登場人物達の心の動きが読めないようにしているせいなんだと思います。
それが、登場人物たちのつかみどころのないちぐはぐな言動に現れ、独特のフェイク感を醸し出してるんですよね。
面白くないこともないのですが、他の作品も -
Posted by ブクログ
第42回メフィスト賞受賞作。
ミステリーなのか青春なのか恋愛なのか、分類しきれないところがメフィスト賞らしいな。メフィスト賞は当たりが多くて好き。
白川三兎は二冊目。「私を知らないで」が良かったので、デビュー作である本作を読んでみたけれど、何となく既視感が…。温かい気持ちになれるラストシーンは良いなと思った。
辻村深月のような構成で、辻村深月の登場人物より厨二秒っぽい感じの登場人物で、残酷さを排除して軽くした感じ。ライトノベルっぽい。
*以下引用*
*人間を深く愛せる者は、自分にも他人にも非情になることができるんだよ。それは仕事でも実生活においても、一番大事なことなのだ。 (p30 -
Posted by ブクログ
「私を知らないで」や「プールの底に眠る」などの作品で、個人的に注目している白河三兎の作品。今回も、ところどころに秀逸な設定や心理描写がみられるけれど、全体的には技巧に凝りすぎている印象。透明人間モノは、光学的な観点や、ヒトの認知能力に関わる難しい問題を避けて通れないし、何らかの設定を導入したとして、物語がその設定と矛盾せずに進行しているのかどうかを読者がチェックしなくてはならないので、負担が大きい。それでも、最後の最後まで結末が分からない白熱した展開には満足したし、まさかのラストシーンには驚かされた。今後もしばらくは白河三兎を追いかけねばなるまい。