白河三兎のレビュー一覧

  • プールの底に眠る

    Posted by ブクログ

    ミステリー以外の作品を読むのは本当に久し振り。
    純粋に楽しめた。
    ただ、もっと前に出会えていたらより良かったかもしれない。

    0
    2015年04月20日
  • プールの底に眠る

    Posted by ブクログ

    第42回メフィスト賞受賞作。

    ミステリーなのか青春なのか恋愛なのか、分類しきれないところがメフィスト賞らしいな。メフィスト賞は当たりが多くて好き。

    白川三兎は二冊目。「私を知らないで」が良かったので、デビュー作である本作を読んでみたけれど、何となく既視感が…。温かい気持ちになれるラストシーンは良いなと思った。

    辻村深月のような構成で、辻村深月の登場人物より厨二秒っぽい感じの登場人物で、残酷さを排除して軽くした感じ。ライトノベルっぽい。


    *以下引用*

    *人間を深く愛せる者は、自分にも他人にも非情になることができるんだよ。それは仕事でも実生活においても、一番大事なことなのだ。 (p30

    0
    2015年01月09日
  • 神様は勝たせない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    各章ごとに登場人物の心描写を描き、進めていくストーリーは大変面白く一気読みできた。ただ、みーねえの件が、展開的に読めてしまったけど、そうはなって欲しくなかったなあ。この作者に爽やかさを求めてはいけなかったかな。

    0
    2014年11月20日
  • 総理大臣暗殺クラブ

    Posted by ブクログ

    個性的なキャラクターたちの心の内には複雑な心情が秘められており、総理大臣暗殺という目的の過程で芽生える不思議な絆…
    設定はあれだが青春を感じる一冊でした。

    0
    2014年09月28日
  • もしもし、還る。

    Posted by ブクログ

    目覚めると砂漠。服装はパジャマ。いったいどういうことだ?

    あらすじを読んだ誰もが、砂漠に電話ボックスって何だ、いったいこの話はどこに読者を連れていくんだと思うはず。【さらさら】というパートと【ぐるぐる】というパートが交互に進んでいき、少しずつ主人公のことが明かされていく構成。どうしてこうなったのか、という読者はもちろん主人公自身も教えてほしいと願っていることが巧みにひも解かれていく。
    砂漠に呑み込まれていくように、じわじわとに読むのがオススメ。

    0
    2014年09月21日
  • 君のために今は回る

    Posted by ブクログ

    びっくりするくらいバラバラで、バラバラだけど繋がってて、みんなぶきっちょで。
    誰にも共感できなくてなんだかなーと思いつつ、最後はやられる。
    言葉の何気ない使い方、ニュアンスが好き。

    0
    2014年09月11日
  • プールの底に眠る

    Posted by ブクログ

    冒頭の一文で総毛立つ。
    わたしも眠れない夜は「イルカ」になり、蕩々と泳ぐのだから。心を覗かれたようで少し焦る。

    なんとも言えない言葉の選び方、使い方。若気の痛々しさが刺々しくも愛おしい。
    特別なことは何もないけど、その瞬間は二度と手に入れられない「特別」なことなんだ。

    0
    2014年09月07日
  • 総理大臣暗殺クラブ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    総理大臣暗殺クラブを立ち上げた高校生 お局、三重子、ムセン、オッサン、ボンボン。
    突拍子もない設定でどういう終わりになるのかと思ったけど、物語を通して書かれていたのは人間の成長。(総理大臣暗殺メインの話ではない)
    三重子、ムセンの徹底っぷりはほとんど共感できなかった。

    0
    2014年12月31日
  • 君のために今は回る

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    観覧車の地縛霊となった千穂は、そこで幼馴染の銀杏を待ち続ける。そこには、盗聴魔、超能力を持つ占い師、自信喪失の記者、ゴンドラでお見合いする美人といった様々な人たちが訪れて・・・
    一見、バラバラな登場人物たちがだんだんつながっていくところに惹かれていきました!
    伏線もちらほらあって楽しかった!!
    だけど、ラストがちょっと・・・結局銀杏の恋はどうなったのかちょっとわかんなかったなぁ・・・((+_+))

    0
    2014年06月26日
  • プールの底に眠る

    Posted by ブクログ

    もしこれを読んだのが学生時代だったなら、
    もっと共感できるものがあったかもしれませんね…
    雰囲気は辻村深月さんに似ていますが、もう少し救いのある感じ。

    セミとイルカとお互いを呼び合う、ある少年と少女の物語。
    年齢の割には二人とも妙に達観していて、そのアンバランスさが好き。
    ただあまりにも淡々とした調子で進むうえに、
    登場人物二人に感情移入がしづらいため、少し退屈してしまいました…

    でも【終章】は好きだったな。

    0
    2014年06月14日
  • ケシゴムは嘘を消せない

    Posted by ブクログ

    「私を知らないで」や「プールの底に眠る」などの作品で、個人的に注目している白河三兎の作品。今回も、ところどころに秀逸な設定や心理描写がみられるけれど、全体的には技巧に凝りすぎている印象。透明人間モノは、光学的な観点や、ヒトの認知能力に関わる難しい問題を避けて通れないし、何らかの設定を導入したとして、物語がその設定と矛盾せずに進行しているのかどうかを読者がチェックしなくてはならないので、負担が大きい。それでも、最後の最後まで結末が分からない白熱した展開には満足したし、まさかのラストシーンには驚かされた。今後もしばらくは白河三兎を追いかけねばなるまい。

    0
    2014年05月18日
  • 君のために今は回る

    Posted by ブクログ

    この作家は、割と好きなのだけれど
    この話はちょっと好きになれない
    主人公に感情移入できない
    恋する女の子は好きなのに、不思議だ

    0
    2014年05月12日
  • 神様は勝たせない

    Posted by ブクログ

    中学サッカー首都圏大会.県予選準々決勝,同点で迎えたPK戦.各チーム二人が蹴り終わり,0-2の絶体絶命のピンチ.中学生たちの揺れ動く心情とともに運命の試合が,いま決着する.今年,初読みで一押しの白河さんの作品なので,大いに期待して読みました.期待通り,主人公たちの繊細な描写と,温かい雰囲気がとても素晴らしい.ただ,最後のあの展開は無理があるような気がします.うーん,もったいないかな.

    0
    2014年04月26日
  • プールの底に眠る

    Posted by ブクログ

    ??と思う所が何箇所かあり、戻ってみたり・・・を何回か繰り返し、後から気付いたけど、それが付箋だったのねぇ。ちょっと切ない青春小説でした。

    0
    2014年04月19日
  • 君のために今は回る

    Posted by ブクログ

    白河さん初読み。
    表紙もタイトルも観覧車に憑いた幽霊という設定も、どれも魅力的でわくわくしながら読み始めたのだけど……。
    うーん。
    登場人物の誰も好きになれず、ゆえに話も楽しみ切れず。

    銀杏の猪突猛進さは若さゆえと羨ましく思うより、もう少し落ち着けーと思っちゃうし、柴崎の飄々さとヘンな一途さはカッコイイと思うより、こういう男子ってズルイよなぁと思ってしまう。
    だめんずの銀杏の元彼やコメのほうがまだ理解できるし、好感も持てる。
    ああ、うん。誰も好きになれずと書いたけれど、コメは割と好きかも。
    裏返せばそれは、やっぱり銀杏と柴崎が好きになれないということと同義になるのだけど。
    (ネタバレになるの

    0
    2014年03月18日
  • もしもし、還る。

    Posted by ブクログ

    なぜ砂漠に電話ボックス?
    ここから、どんな展開になるというのか?
    あり得ない状況なのに、不思議とパニックにもならず
    読めば読むほど、引き込まれる

    0
    2014年03月02日
  • もしもし、還る。

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    白河三兎は『私を知らないで』に続いて二作目。
    粗いけど、「砂漠」という設定も最後まで読めば意味があって、面白い。
    しかし何より、『私を知らないで』同様、タイトルが秀逸。



    「私はひた向きに愛し続けた。割に合わないこともたくさんあったけど、見返りなんて求めていなかった。ただ心の赴くままに愛したい人を愛しただけ。」

    「自分で真実を見つけろ。真実は自分の中にしかないんだから。あるジャングルの奥地で暮らしている原住民たちは市h急が平らだと信じている。でも彼らは丸い地球の上で穏やかに暮らしている。彼らには『地球は平らだ』っていうのが真実であって、それに満足して過不足なく暮らしている。
     彼らの真実

    0
    2014年02月27日
  • ケシゴムは嘘を消せない

    Posted by ブクログ

    ”ケシゴムは嘘を消せない”白河三兎著 講談社文庫(2014/01発売)
    (2011/01発売 講談社ノベルス”角のないケシゴムは嘘を消せない”の改稿文庫版。解説:大原まり子)

    ・・・離婚が成立して一人やけ酒を呷る男の部屋に、女性の透明人間が侵入する。体が見えない上、何でも消してしまえる特殊能力を持つ女は、謎の「組合」に自分が追われていると男に助けを求めた。奇妙で不思議な同棲生活の行方と「見えない」恋の結末は?

    ・・・とありますが離婚した前妻やその子供との関わりを見ると”透明人間いらないんじゃないか”と思いましたし、
    透明人間中心に見ると”前妻と子供の話いらないんじゃないか?”とも思いました

    0
    2014年02月12日
  • もしもし、還る。

    Posted by ブクログ

     率直な感想は「んー何とも。」という曖昧なもの。とんでもない背景シチュエーションでどう話が広がるのかと思って読み進めれば、タイムパラドックスもの。過去と現在?の二パターンで話が進んでいく作品。途中に「親殺しのパラドックス」が出てきて、これがバックボーンなんだろうなと気付され、パラドックス作品は難しいよ、と主人公が仄めかしているにも関わず、この作品はパラドックス作品としてはしっかりできていたと思います。
     伏線はほとんど後半で回収されると書いてあったけれど、結局あの空間は何なのか?砂漠の車の会話は?9歳と18歳の時は生き返っているけれど、今回は・・・となんだか腑に落ちないところもありました。
     

    0
    2014年02月02日
  • もしもし、還る。

    Posted by ブクログ

    徐々に真実が見えてくる緻密な構成のおかげで、退屈することなく読むことが出来た。
    ただ私にとっては、登場人物がどこかありきたりで、深みがないように感じた。
    大掛かりな設定ほどには、読んだ後に残る中身が無い印象。
    好みが分かれる作品では。

    0
    2014年01月25日