【感想・ネタバレ】もしもし、還る。のレビュー

あらすじ

異様な暑さに目を覚ますと、「僕」は砂漠にいた。そこへ突如降ってきたのは、ごくごくありふれた電話ボックスだった。――いったいなぜ? 混乱したまま電話ボックスに入り、助けを求めて119番に電話をかける。だが、そこで手にした真実はあまりにも不可解で……。過去と現在が交錯する悪夢のような世界から、「僕」は無事に生還することができるのか。ミステリアスな傑作長編。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

大筋はSF設定のミステリー。
砂漠にて突如降ってきた電話ボックスに閉じ込められそこからの脱出を試みる。
過去と現在を交互に描く形式。
時間小説でもあり恋愛小説でもある。
大森望の解説も見逃すな

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2014年09月17日

Posted by ブクログ

「ねえ、これが何かの罰だとは考えられない?」
「あなたは何か罪を犯しているんですか?」
「生きるということは罪を作り続けることよ。違う?」

「私たちにあるのは後悔だけね。人生を限りないものと考えていて、ずるずると先延ばしにしていたことがいっぱいあった」

『僕たちは不安定な世界に住む不完全な生き物なのだ。』

『一人でも生きていける逞しさを姉貴から教わった。自分の頭で考えろ。人に依存するな。信念を持て。偏見に屈するな。』

「そのうち、忘れますよ」
「そんな中途半端な恋愛をするような子に育てた覚えはないんだけど」
「三歳の子供にどんな教育していたんですか?」
「恋愛に年齢は関係ないって一歳の頃から躾けているのよ」
「英才教育ですね」

「現世かあの世、どっちかはわからないけど必ず会おうね。もし来世で会うことになったら、私ともセックスしてね。バイバイ」
「楽しみに待っています。さようなら」

「今、こうしている間にも砂漠が広がっているのをシロは感じることができる?」
「できない」
「それと同じこと。見えた時には手遅れなのよ」
「僕はどうすればいいんだ?」
「私としっかり手を繋いでいれば平気よ」
「不安を煽るだけ煽って、役に立たない高価な物を売り付ける悪徳商法みたいだ」
「いいじゃない。これはタダなんだから。さあ、ご飯を食べに行こう」

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2014年11月25日

Posted by ブクログ

ちょっと待て。もう一回読み返さないとしっかりとした感想が述べられないぞ。
決して解り難くて面白くないって訳じゃない。
私個人の好みだけど『ばら撒かれた布石が終盤に連鎖反応的に一気につながる衝撃』ってのがケタ違いに込められている気配はプンプンするんですが、布石のばら撒き方が時間軸を超えて彼方此方にあり過ぎて一読では拾い切れん。
先ず、一読目はこんな感じ。でも近々2回目を読みたくなる一作です。

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2018年11月11日

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ジャンル分けしづらく
人にも勧めづらい
だけど売り払わず手元に置いてる自分
もう一度読みたいと思っているのかもしれない。

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2018年03月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ジャンルをどう表したら良いのだろう。SF?ミステリー?その両方か。
目が覚めたら唐突に沙漠、しかもどうやら現実ではないらしい空間。ここは一体何なのか?に終始するかと思いきや、話は主人公の過去に繋がっていく。
SFな部分はどこまでも理解不能なものであり続け、しかし現実の謎に対して答えを与えていく。分断されているようですべてが繋がっているという感覚が、物語の展開とも重なり、不思議な感動のようなものを覚えた。

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2017年02月13日

Posted by ブクログ

1503 題名に惹かれて手に取りました。読み進めるとぐいぐいと世界観に引き込まれてあっという間に読破。伏線の回収が上手く、最後まで楽しめました。

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2015年03月30日

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タイトルに騙されるな!内容概要に騙されるな!!ふざけな会話に騙されるな!!!SF満載の設定に騙されるな!!!!憂いと諦めの塊だ!!!!!

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2015年03月07日

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目が覚めるとなぜか砂漠に・・・という最初から?なスタートなのに「ぐるぐる」と「さらさら」というパートが交互にあり何何?と思わされ見事に引き込まれていった。シロの悲しい過去が胸をつくけど、謎のせいかそこまでの悲壮感がなくある意味潔かった。最後もよかった。

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2014年10月21日

Posted by ブクログ

星3.5っていうのが自分の評価でした。白河作品の長編はステレオタイプな父親・母親像が多くて作品数が多いわけではないのにちょっと飽きてしまいます。でもボートの上の女性が誰かっていうのがわかったときはちょっと鳥肌立ちました。話の展開は面白いので、キャラクターがネガティブなときの辻村作品みたいに陥らないようになってほしいなあと思いました。

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2013年10月14日

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安部公房風かと思いきや、どちらかというと村上春樹風。でも根本的にはミステリーなんだよね。答えを丁寧に提供しちゃっている。最後まで読者の想像に任せるような形にすれば、最高だったかも。基本的に大好きな作風ではあります。他の作品にも大いに興味が湧いてきました。

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2013年09月27日

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読んでいる途中にレビューを見て、『なんだかぼやっとした読後感』と言っている人が多かったから不安だったけど私は『ぼやっ』がよかった。
SF小説丸出しのくせしてエンタメだけじゃない感じ。親とわだかまりを抱えている身として、主人公には感情移入してしまいました。

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2023年01月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

スリリングな展開や、少し不思議のSF設定、ミステリー仕立ての流れが良かった。

電話ボックスが不気味で超時空的なモチーフとして効果的。スマホや携帯、パソコンでは、この回顧と現代が交錯する切なさは出ない。

エンディングが「生」と「死」どちらに転ぶかで、この作品が駄作になるか良作になるか決まる、と思って読んでいた。
全体に立ち込めるペシミスト、アイロニー、空虚感から、「生」でないことを願いながら読んだ。「生きる希望を見出して前を向く」結末なら、あまりに陳腐で三文芝居。だか、そこはある程度期待通りでよかった。多少予測のつく結末でありながら、表現は退屈にはならず、まぁまぁよい。

気になったのは人物像。もう少し深みのある描写をしてほしかった。
年齢や「セックスフレンド」の設定、デートのシーンや会話の端々…それらが短絡的で、エンタメ小説のチープさを感じて興醒めさせる。
描写されていないバックボーンまで想像を膨らませ、登場人物それぞれに自分の過去を重ね合わせられるような描き方があればなお良かった。

伏線は右往左往に撒き散らしてあるのを回収するので、何度も読み返した。それはマイナス点ではなく、星と星を繋ぎ合わせて浮かび上がる星座のような構成で楽しめた。

忘れた頃にまた読みたい。

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2022年08月14日

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砂漠で目覚めても奇妙に動じないドライな二十八歳の志朗の元へ更に電話ボックスが降って来るシュールさ。砂になってしまう為ボックスの外に出られず、大学時代からのセフレとの日常の傍ら明らかになる過去の殺人や過去との通話含め謎だらけの状況に引き込まれたものの、終盤は生きたさにも上手く乗れずよくわからなかった。

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2018年10月10日

Posted by ブクログ

中盤くらいまではテンポも良くて面白く読めたんだけど最後の方はなんだかごちゃごちゃしてわかりにくかったなぁ。
自分に理解力がないせいかわからないけど。
ただ幸せを幸せだと感じることの出来ないシロはなんだか可哀想だと思った。でもキリと出会えてやっとほんとうの幸せに気付く事が出来てよかった。

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2018年08月15日

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洒脱なキャラ、無駄のない文章、題材はキャッチ―かつエモーショナル。後半の詰め込みは圧倒される一方ごちゃっとして消化しきれなかった。再読したい。

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2016年07月29日

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進みがかなり早くて、スリリング。その点は好みなのですが、後半部分がうーん。主人公が目覚めるとそこは砂漠のど真ん中、そこに降ってくる電話ボックス。119番するものの、そこで自分は死んでいるのだということを告げられた上、外に出ていた左足が消失。電話に書かれたD or A.謎が謎を呼ぶ展開に、60P程で期待値はMAXだったのですが、期待が大きすぎたのか…。最終的に鮮やかに伏線を回収してくれたので読み返しはしたいです。題名は「帰る」ではなく「還る」、そこから主人公のその後を考えるのも面白い気もします。

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2016年01月11日

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白河三兎の、ファンタジーミステリ。
はじまりが突拍子もなく、世界観を浸透させながら、主人公の人間性や起きたことを開示していくスタイル。
著者らしく、文章もキャラクターも現代的で、ミステリとしても丁寧、展開も強弱が上手いので、読み易い良質のエンタメといえる。
ただし、今回は「著者が作り出した世界で、著者が作り上げた謎を、著者が作り上げた倫理観で解明する」という当然のことが、最後まで違和感として残り続けた。
設定やストーリーとの相性もあると思うが、好きな作家なので、こういう感触は気になる。
とはいえ、今後も読む。
3+

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2015年07月31日

Posted by ブクログ

不思議な物語。ジャンル不明。恋愛小説?
ややこしいけど、別に分からなくてもいいかな。
シロとキリの会話が微笑ましい。

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2015年05月19日

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目覚めると砂漠。服装はパジャマ。いったいどういうことだ?

あらすじを読んだ誰もが、砂漠に電話ボックスって何だ、いったいこの話はどこに読者を連れていくんだと思うはず。【さらさら】というパートと【ぐるぐる】というパートが交互に進んでいき、少しずつ主人公のことが明かされていく構成。どうしてこうなったのか、という読者はもちろん主人公自身も教えてほしいと願っていることが巧みにひも解かれていく。
砂漠に呑み込まれていくように、じわじわとに読むのがオススメ。

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2014年09月21日

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なぜ砂漠に電話ボックス?
ここから、どんな展開になるというのか?
あり得ない状況なのに、不思議とパニックにもならず
読めば読むほど、引き込まれる

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2014年03月02日

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ネタバレ

白河三兎は『私を知らないで』に続いて二作目。
粗いけど、「砂漠」という設定も最後まで読めば意味があって、面白い。
しかし何より、『私を知らないで』同様、タイトルが秀逸。



「私はひた向きに愛し続けた。割に合わないこともたくさんあったけど、見返りなんて求めていなかった。ただ心の赴くままに愛したい人を愛しただけ。」

「自分で真実を見つけろ。真実は自分の中にしかないんだから。あるジャングルの奥地で暮らしている原住民たちは市h急が平らだと信じている。でも彼らは丸い地球の上で穏やかに暮らしている。彼らには『地球は平らだ』っていうのが真実であって、それに満足して過不足なく暮らしている。
 彼らの真実心にこそ真実があるんだ。」

「今、こうしている間にも砂漠が広がっているのをシロは感じることができる?」
「できない」
「それと同じこと。見えた時には手遅れなのよ」
「僕はどうすればいいんだ?」
「私としっかり手を繋いでいれば平気よ」


「そしていか僕の背中に手をかける。逃げ切れないのだろう。なら、振り返る必要はない。見えないものの正体を探そうとするのは、時間の無駄だ。
 振り返る暇があるなら、少しでも遠くへ逃げよう。一歩でも遠くへ逃げて、一秒でも長く平穏な生活を送ろう。」

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2014年02月27日

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 率直な感想は「んー何とも。」という曖昧なもの。とんでもない背景シチュエーションでどう話が広がるのかと思って読み進めれば、タイムパラドックスもの。過去と現在?の二パターンで話が進んでいく作品。途中に「親殺しのパラドックス」が出てきて、これがバックボーンなんだろうなと気付され、パラドックス作品は難しいよ、と主人公が仄めかしているにも関わず、この作品はパラドックス作品としてはしっかりできていたと思います。
 伏線はほとんど後半で回収されると書いてあったけれど、結局あの空間は何なのか?砂漠の車の会話は?9歳と18歳の時は生き返っているけれど、今回は・・・となんだか腑に落ちないところもありました。
 それと、これは好みでしょうが、どうにもこの作者の行間の描かれ方が合わなく、あまりのめり込めなかった。

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2014年02月02日

Posted by ブクログ

徐々に真実が見えてくる緻密な構成のおかげで、退屈することなく読むことが出来た。
ただ私にとっては、登場人物がどこかありきたりで、深みがないように感じた。
大掛かりな設定ほどには、読んだ後に残る中身が無い印象。
好みが分かれる作品では。

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2014年01月25日

Posted by ブクログ

さくっと読み終わった。
クロスカッティング(っていうのかな…)で現在?と過去の話が交互に語られていくんだけど、読み始めはイマイチよくわからなかった(^^;;
読後感もイマイチすっきりしない感じはあるかなぁ。

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2014年01月03日

Posted by ブクログ

前半に、ばらまいた小さな伏線を過去と現在からめて回収するのは見事だけどキャラクター薄っぺらくて描写が物足りないかも

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2013年12月10日

Posted by ブクログ

「私を知らないで」がすごく良かったので、著者の違う作品もと思い、手に取る。

気がついたら、砂漠の電話ボックスに閉じ込められるというトリッキーな設定。トリッキー系は感情移入しずらく苦手なんだよな。
主人公の何か欠落しているのではと思うほどのクールさや、客観視し困難な状況でも淡々と話が進んでいく様は著者味を感じる。

「ぐるぐる」と「さらさら」

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2013年11月21日

Posted by ブクログ

★★★☆☆
驚愕シチュエーションのSF
【内容】
異様な暑さに目を覚ますと、「僕」は砂漠にいた。そこへ突如降ってきたのは、ごくごくありふれた電話ボックスだった。

【感想】
"朝起きたら砂漠にいた。空から電話ボックスが降ってきた"って脅威の設定から始まります。
設定のすごさに前半は読むのが止められません。

が中盤でちょっとネタバラシがあったくらいからダルくなります。
でも後半は一気に盛り返します。

要するにちょっと詰め込みすぎだったので、逆に単調になってしまったのでしょう。
あと、どうもキャラが立たないんだよな。全員著者の頭のなかの人って感じで同じ造形です。

『フォーン・ブース』のような設定なので、映像化したら面白いと思います。連ドラだな。毎週驚きを作れるし。
主演は森山未來さんか山田孝之さんかな。

【引用】
悪意のないお節介ほどたちの悪いものはない。それは時として悪魔のような独裁者よりも手強いのだ。

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2013年10月25日

Posted by ブクログ

白河 三兎 『もしもし、還る。』 (集英社文庫・2013年9月)

SFミステリと銘打ってはいるものの、SFというほどサイエンスじゃなく、ミステリというほど謎が解かれるわけじゃなし。

リーダビリティは上々、さらに構成力もなかなか。
同世代の作家が持ってないものを持っているのは確か。
しかし登場人物すべてに共感しづらい。
書きたいことは理解できるが、こういう話にする必然性を感じない。
しかもラストはどうやってもこの着地点しかないところに無難に着地。

うーん。あと2作、読んでみよう。
65点(100点満点)。

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2013年10月04日

Posted by ブクログ

「私を知らないで」的な作品を自分勝手に期待したせいなのだろうが、SF仕立てのミステリ小説とも呼ぶべき本作には肩透かしをくった感が否めない。「村上春樹」臭のする会話がやや鼻につくが、両親の愛情に恵まれないまま成長し世俗とのつながりに苦悩する若者の姿が活写されている。

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2013年09月29日

Posted by ブクログ

白河三兎の最新作。ミステリ作家として、またSF作家として、技量があるのはよく分かるんだけど、話としてはあまり面白くなかった。途中で読むのをやめようと思ったくらい。「プールの底に眠る」や「私を知らないで」と違って、胸キュン要素が皆無だったのが個人的には不満だけど、そこは私の趣味と合わなかっただけだから仕方がないか。(それに、SFはあまり好きじゃないんだよね…)

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2013年09月29日

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