白河三兎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレタイトルが少々不安だったが…
ラノベ書いても白河三兎らしさたっぷり、この本の直前に読んだ「鉄のしぶきがはねる」がちょっと変わった素材で直球勝負なスポ根青春小説だったの対して、こっちはちょっと変わった素材で間合いを外す変化球な青春小説。主要登場人物からして「妙なの揃えてきたなぁ」って素材なら、部活の目的も「そんな理由で総理大臣を殺ってまうの?」な味の付け方。
物語後半、顧問の先生云々のあたりから不穏な空気が流れだし、オーラスで「今まで読んできたん、なんなん?」な、見事な序・破・急。で、「あぁ、なるほど間違いなく白河作品やわ、これ」って頷かされて、不穏なまま物語が終わる。
気持ちがゾワゾワ落ち着かないままの終わり方は、俺の好みではないけど、ケツの座りが悪い余韻を楽しむのもエンタメの一手法。やっぱ上手いわ白河三兎。
で、タイトルなんだけど、やっぱ不安やわ。これでエエのん?(笑 -
Posted by ブクログ
ネタバレPK戦0-2で負けてるチームのキーパーから始まる物語…ってスゲーとこ置いてきたな。
と思ったが、純粋なサッカー小説からは次第に離れていき、白河作品らしくなっていく展開。白河作品なんだから、これでいいのだろうが、もっともっと純粋にサッカーPK戦の緊迫感を純粋培養というかトリミングした小説を読んでみたいなぁと思った。
大人の事情だの複雑な人間関係だの少し歪んだ恋愛感情だの…そういう小説はそれで非常にオモロいし、スポーツ小説にそういうのを盛り込むのも大いにあり(巨人の星でも明日のジョーでもドカベンですらあり)なのだが、この小説では配合率がちょっと濃かった。
あくまで、好みの問題だとは思うんだが。 -
Posted by ブクログ
「老若男女それぞれ悩みを抱えているもの。誰だって死にたい時がある。死んだ方が楽な人もいる。なら、苦しくない死に方を勧めるのも優しさじゃない?」
「みんなまとめて殺しちゃおうよ」
「なんでそうなるの?」
「だって沙菜のことを『生きる価値がない』って思うまで追い詰めた人たちに、生きる価値はないでしょ?」
「そんじゃ、道連れにしちゃおうよ」
「駄目よ」
「なんで?」
「それは…」
「考えなくちゃ出てこない言葉は言い訳に過ぎない」
「人に決定権を委ねるのは、負け犬の最たる特徴だ。責任を背負いたくないから他人任せ。何かあったら人のせい。自分は悪くない。木原はこれからもそうやって生きていくの? それとも負け犬のまま一人で死ぬ?」
「思っていることは口に出した方がいい。負け犬の遠吠えでも、全然吠えないよりはずっといい。吠えない犬は死んでいるのと一緒」
「サラリーマンの使命だよ。それに、仕事に遣り甲斐を感じる時もあるだろ?」
「遣り甲斐なんてのはこじつけだ。自分の人生に付加価値を与えたいだけ。」
「よくない。どう考えてもおかしい。異常だ」
「異常なのは、この社会だ。年に十万人以上も自殺者がでているんだからな」
「盛り過ぎだ ー 新聞には『自殺者数3万人を超える』って載っていたぜ」
「日本では遺書がないと変死者扱いになるんだ。自殺者数にカウントされない変死者数は年間で十五万人ほど。WHOでは変死者数の半分を自殺者数としてカウントするから、グローバルスタンダードでは日本の年間の自殺者数は十万人以上になる ー もう半分も入れて最大値にしたら、十八万人の自殺者数だ。一日に五百人近く。三分に一人。カップラーメンが出来あがるまでに、日本のどこかで誰かが自殺しているんだ。俺たちがこうしている間にもバッタバッタ死んでる」
『「人間は比較したら終わり」
いつだったか友香から教わった言葉だ。今あるものに感謝できなくなった時、人は欲望に支配される。』
『この世界は持たざる者に対して冷たい。いつだって金持ちを中心に回っている。天動説も地動説も間違っていた。学校では教えてくれなかったけれど、金が中心だ。』
『言葉はエコな暴力だ。簡単に人を傷付けられる。簡単に人間関係を崩壊させられる。』
「嫌よ! 別れるくらいなら死んでやる!」
「またか ー それにも飽きたよ」
「今回は本気!」
「はー。そうですか」
「今から包丁で手首を切ってやるんだから!」
「どうぞ、勝手に」
「止めるなら今しかないんだよ!」
「明日の朝になって気が変わってなかったら、LINEで教えて」
『これこそ一生に一度の恋だ。運命の赤い糸がビンビンに張っている。』
『喧嘩が勃発した原因なんてもうどうでもいい。どっちも悪いし、どっちも正しい。痴話喧嘩なんてそんなもん。』
『お父さん、いっぱいありがとう。本当にありがとう。もっと謝らなくちゃいけないんだけど、お父さんのことを考えていると、感謝の言葉ばかり出てくるの。自分勝手な『ありがとう』でごめんなさい。でも、ありがとう。』 -
Posted by ブクログ
中2の男子学生の主人公、恋愛、友情の不器用な振る舞い。 嫌われたくない、別れたくないと重ねる嘘。 読んでいて、「ああ、中学生の時はこんなんだったよな」と思うが、話には入って行けない感。
しかししかし、中盤から「著者の書きたかったとこはここだったか!」と思う箇所が分かると、グイグイ引き込まれていった。著者の他の作品を読んでも感じたことだが、「中学の時にこの本を読んでいればもっと楽にと言うか、不必要な力を抑えて生きれたのかなぁ」と思う。
【心に残る】
心に芯がある中学生なんて気持ち悪い。言うことややることがいい加減のフニャフニャな精神でいいの
生き急がないで。自分探しなんて不毛よ。時期が訪れれば、自分だけの自分が勝手に備わっているものなんだから