白河三兎のレビュー一覧

  • 冬の朝、そっと担任を突き落とす(新潮文庫nex)

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    ビブリオバトルで紹介している人がいて面白そうだなって思って読んでみた本
    最後の数ページがいいって聞いててたしかにいいなって思った

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    2025年10月07日
  • 私を知らないで

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    最近読んだものの中で一番面白かった。事前知識ゼロで読んだのがよかった。甘酸っぱい青春系か?と思って読んでたら伏線回収してきてうわぁぁ…となった。

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    2025年06月07日
  • 私を知らないで

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    キヨコ黒田高野!!
    キヨコには切実に幸せになってほしい

    黒田の少し不幸を抱えていてタフな人に惹かれるの共感できる

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    2024年06月10日
  • 私を知らないで

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    個人的に今までの本の中で1番好きだった。

    クラスで1番綺麗なキヨコと黒田が最後に、兄弟関係になるとは思わなかった!

    ※キヨコのおにぎりと暗黒茶ぜひ飲んでみたい^o^

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    2024年02月26日
  • 私を知らないで

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    主人公がやけにませていて、その大人っぽい語り方が面白い。物語全体を通じて、論理的だけど退屈にならない文章だ。
    普通とは何か、議論が盛んな現代だが、案外普通とは端的に表現できそうだ。普段の生活で違和感を感じないことであると私は考える。

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    2023年12月13日
  • ひとすじの光を辿れ(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    「神様は勝たせない」でも思ったけれども、白河三兎さんはスポーツがテーマの作品はその競技についてとても詳しく描写するだけではなく、プレーヤーの心理描写もすごくリアルで読む方もつい手に汗握ってしまう。あれ、自分もゲートボールやってみたいかもという気になってしまった。

    モン美だのピン子だのなかなかなあだ名を付けられても孤高を貫きつつ、ちょっと不思議な愛情と共に過ごした話は彼女らの親よりも年上であろう自分でもいいなと思った。

    モン美のお祖父ちゃんが余命わずかなのかと思わせつつ実はモン美が病を抱えていたというのは読んでいるうちに予想がつくのだけれども、それも作者は織り込み済みなのだろうな。それで結局

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    2023年07月14日
  • ひとすじの光を辿れ(新潮文庫nex)

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    ゲートボールで感動するとは思っていなかったので目から鱗の良い作品です。
    ゲートボールの競技としての面白さと登場人物それぞれの抱えている問題などが上手に書かれていて一気に読めてしまうほど面白い作品になっています。

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    2023年06月28日
  • プールの底に眠る

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    現実とそうではない狭間を、感傷的でありながら心地良く描いていて、好きだった。
    愛に大きく包まれていた。
    何度も読みたくなる一冊。

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    2023年06月12日
  • 冬の朝、そっと担任を突き落とす(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    視点が変わっても時系列が戻ることなく話しが進んでいって面白かった。
    中西さんと母親のところが読んでて少ししんどかった

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    2023年04月29日
  • 私を知らないで

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    転校生、クラスから無視される美少女、閉鎖的な街、そして謎。ミステリに必要な要素が散りばめられていて設定だけを切り取ると綾辻行人さんの『Another』のように思えた。ジワリと展開する物語で華々しいわけではないが読者を離さない。抱える秘密に気づいてタイトルを理解したときゆっくりと噛み締めるような良さがあった。

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    2022年08月24日
  • 私を知らないで

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    読書好きでよかったと思わせてくれる一冊。

    タイトルの意味がわかり始める一節を目にしてから
    目眩く展開、丁寧に描写される感情の機微。

    おもしろかったなー!
    ジャンルが一言で言えない感じも好感度高い。

    好きなのに、嫌いって言ってる、のに、
    好きなことがありありと伝わる文章もステキ。

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    2022年07月02日
  • 私を知らないで

    ネタバレ

    面白い!

    私は小説はあまり読まないのですが、この本は熱中して読んでしまいました。ただの恋愛小説に終わらず、現代社会の問題点をうまく投影していて大変興味深かったです。最後は賛否両論ありますが、私はそれも含めてこの作品の良さだと思います。高校生の皆さんに是非読んでいただきたい作品です!

    #アツい #切ない #感動する

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    2022年04月23日
  • 私を知らないで

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    そういう結末が!とびっくりしたけど、そうなったらいいのになという幸せな結末だった。現実ではなかなかに難しい選択だが、小説の中くらいこうであってほしい

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    2022年02月26日
  • 私を知らないで

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    ネタバレ

    「みんなに感謝してほしい。食事の前後に。服を買う時も。寝る前も。死ぬ直前にも手を合わせて声に出して感謝してほしい。そう感謝するべきなのよ」

    「僕、生まれて初めてあの言葉を使うよ。あれを言うのは今しかないって感じだ」
    「のび太、心の友よ!」
    「僕はのび太じゃねぇ」
    「俺はジャイアンでもねぇし」
    僕たちはインターホン越しに笑い合う。

    一人の方がラクだと言うのは簡単だ。自主的に一人になるのもそれほど難しくない。でも周囲の意図により一人にされるとかなり堪えるのだ。予想の何十倍も効いた。無視いうのは見ないことじゃなかった。その反対だ。常に監視されている。正しく無視するためには僕と一定の距離を保たねば

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    2021年09月20日
  • 私を知らないで

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    この小説に書かれているのは何か?
    家族か、恋愛か、青春?
    成長、共感、嫉妬、孤独、愛情、友情、希望、絶望?
    全部だ。

    20の章に細かく分けられた物語は、その一つ一つが起承転結の立ったエピソードで成っており、メッセージ性もある。
    エピソード同士は深くかかわって、ある出来事の伏線になって、読者に先を読ませない展開を生む。
    これは白川三兎の作品に共通する構成力だ。

    しかし構成力ばかりほめても仕方がない。
    ストーリーが面白い。
    クラスから無視されているキヨコと、転校生のシンペーの交流。
    こういうあらすじで端的に伝えるのが難しいほどいろいろ起こる。

    キヨコの抱える秘密には途中で気づいてしまうかもし

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    2020年10月07日
  • 十五歳の課外授業

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    他にも書いてる人はいたが、タイトルはこれしかない。十五歳の課外授業。
    中学生の頃に出会いたかった。
    思春期の不安定な、今も私はまだ安定はしていないけど、自己の確立を手探りでする頃の荒削りな心情が描かれる。
    15歳に読んでいたら学ぶことが多かったであろう。
    脇道にそれがちな人間を許容しつつ、つよく毎日の可能性を提示してくれる本。余裕があったらもう一回読みたいが…

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    2019年05月02日
  • 十五歳の課外授業

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    ネタバレ

    やっぱオモロい白河三兎。この本もまたグイグイひきつけられて読んでしまったなぁ。

    中学3年生で家の歯科医を継ぐ運命にある男の子が主人公。彼女は学校で一番の容姿端麗かつ才媛かつ運動抜群の人気者。学校を締めてた裏番が姉。親友もいてライバルもいて…と、キャラクターが整ったところにやってくる教育実習生、主人公は彼女を知ってるような気がして…

    あぁ、これ学園物のジュブナイルな、なんて早とちりしてはいけない。前半確かにそういうところもあるが、ティーンに読ませるだけでは勿体ない展開が後半待っている。

    風俗やら人間のドロドロやら、ちょっとキツい(俺は10代の子が読んでも全然いいと思うが、咀嚼しきれるかは不

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    2019年02月08日
  • 田嶋春にはなりたくない(新潮文庫nex)

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     久々に当たりの青春小説だった。
     読み終わった時、何が良かったんだろうと思い返すと、田嶋春本人は主役ではないという点にあるのでは。

     空気読めずに思ったことをストレートに物申すタジーこと田嶋春はサークルどころか大学の厄介者だ。
     その代わり、裏がなく嘘をつかず、人嫌いをしない。
     本人は至って真面目に突っ走っているのだ。
     話の中心にいるようでいて、実は話の外側から内側をかき回している立ち回りだ。
     タジーうぜぇと思っている一人称の俺・ワタシたちが隠しているダサい善意を引き出し、いつの間にかタジーを見直している。
     
     隣にいると鬱陶しいことこの上ないが、思ったことをストレートにぶつけてく

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    2019年02月03日
  • 小人の巣

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    ネタバレ

    期待を裏切らない白河小説。
    自殺ほう助サイト「小人の巣」
    ポリシーは,どうせ自殺するなら無駄死にせず、病魔と闘いつつ生きたいと思ってる人に臓器提供をしなさい。ドナーカードを作ってきたら安楽死の薬をあげます、ってもの。このサイトの狙いとは?

    …ってこんな舞台で短編5編も、それもそれぞれに個性的なきっちりオチつけた物語をかけるなぁ、と感心した。特に「アリとキリギリス」の自殺したい理由がかなり変化球でオモロい。この1冊の中で一番気に入った短編。

    オーラスの仕掛けにはびっくり。Zガンダム戦闘シーンのごとき哲学的言い争いの果てに見えた地平は生者のものか死者のものか…。作者のことだから、なんか仕掛けて

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    2018年12月15日
  • 総理大臣暗殺クラブ

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    「ぶっちゃけ、総理大臣を暗殺しようと思っているんだけど」


    『世間は子供や老人に『なのに』を付けて持て囃したがる。成人に『なのに』を付ける時は大抵悪い意味だ。』

    『少なくとも私には命の重さがわからない。私は父の死に間近で触れたけれど、『こんな簡単に死んじゃうんだ。なんか軽いな』としか感じられなかった。』

    「俺が悪かったよ。体重計に乗るから。だからボタンを留めろ」
    「私をがっかりさせないで。声高に平等を訴えたものだから、柏木くんは男女の身体的特徴の差異など気にしない懐の深い人なんだな、と感服したばかりだった」
    「どんだけ自分の体に自信があるか知らねーけど、男でも女でも自分から脱ぎたがる奴な

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    2017年03月31日