青木祐子のレビュー一覧
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ネタバレ一冊の本を読むのに、一体どれだけかかってるんだよ、と自嘲したくなるほど。これの前に読んでいた本に時間がかかっていたので、速攻でいけるこの本に手が伸びました(笑)
クライマックスを迎えつつある本シリーズ、仕立て屋のクリスと大貴族の御曹司、シャーロックとの身分違いの恋を描いています。
一度は別れた二人が、ひかれ合い、クリスの暗い過去と決着を着けるべく闘いに臨んだあとの、つかの間の小休止のこの巻。
決定的なところで理解し合えないまま、それでも愛しあっているという事実に支えられて二人は進んでいくのですが…その溝が明らかにされる時は、もうすぐそこ。
その時、すべての不安を一方的でない解決で乗り -
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俺がコバルト文庫に求めているのはこれだと声を大にして言いたい。つまり、可憐だが内気な少女であり、気が強いように見えつつ何だかんだで優しかったりヘタレだったりするイケメンで有り、美人で溌剌としていて気が利く気持ちの良い女友達である。そんな面子が揃っているのだから、これはどんな風にお話を転がしても面白くなろうというもの。
ストーリー的にはそれほど目新しいところはなく、ドレス職人というヒロインの職業は珍しいとも言えるかも知れないが、それでもイケメンくんが貴族階級であることに対しての労働者階級である……と見れば、これまたそれほど珍しい構図ではない。
だが、如何せんこのクリスが可愛い。芯の強いとこ -
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わぁぁぁん! 青木さんの手の上でころころ転がされているよっ! 闇ドレ団はもういいと前巻の感想で書いたと思うけど、やはりそういうわけにもいかないようで。
23巻目にしてやっとというクリスの変化と、二人のやりとりには泣いた。シャーロック色々と馬鹿だけど(ローストビーフ馬鹿とかそういうv)馬鹿なりになんとかなるかもしれん。頑張れ。
そして最近は主役二人の恋路にシフトしているこのシリーズだけど、各巻で誰かの恋が実るというシリーズ初期のお楽しみがほんのちょっと補充されててにっこり。ソフィアさんとアルフもごちそうさまでした。次は短編集で、本編は秋ですか。心待ちにしてます。 -
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暫く締め切りに追われていたので書きに来れなかった。
……その間に読んだ本のことはいったん棚上げにしておこう。
また再読の時にでも。
やっぱり本の感想は、その日時が開かない時じゃないとね。
ということで恋ドレです。
私文庫本は基本旅行用に取っておく人なので、時期はズレズレ。そしてダブって買ったりするんだよな(トホホ)
シャーリーの御覚悟があらわされる一冊。
ぶっ飛びました。
でも、いよいよ最終章らしいので、まあそういう展開になるかと。
まだだと思っていたのは、やっぱりシャーリーとクリスの間に、まだ良識的な距離がしっかりとあるからだね。
でもそれがいいな、と。
ベタベタに甘いだけの話は苦手。
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このシリーズにしては珍しく、派手な乱闘(?)シーンがあってちょっとビックリ!!
全てはクリスを取り戻し、闇のドレスに纏わる事件を終わらせる為なのだけれど…ジャレッド! あなた一体何者ですか!?
只者じゃないとは思っていたけれど、よもやここまでとは!!
もちろん、クリスを護って戦うシャーリーも格好良かったけれど、二人きりになった途端、ぐずぐずになっちゃう彼も可愛いな───とか、思ったりw
何にしても、クリスとシャーリーが元通りになってくれてひと安心したけれど、根本的な部分での解決には何1つ至っていない点がとても気がかり。
二人には、一日でも早く本当の意味で幸せになって貰いたいのだけれど…。 -
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なにやら乙女な表紙にどきどきしつつ・・・・。
これが、なかなか。
この店で作ったドレスを身にまとえば恋が叶う、そんなまことしやかな噂につつまれた仕立屋「薔薇色」(ローズカラーズ)。店主で唯一のテーラーのクリスは、そんな華やかな噂のドレスとは対照的な、地味で控えめな少女。彼女に舞い込んだ新しい仕事は、引きこもりの貴族のお嬢様の社交界デビューのドレス。さあ、どうするクリス。
登場人物の配置は、ま~さ~に~王道!って雰囲気の、ちょいとわけありの勝気な相棒(女子)と、依頼人の貴族の若者(美しい)。だけど、そこでありがちな暴走ラブラブモードを抑えに抑えて、こんなにストイックでいいの!?ってくらい抑え -
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前回いいとこなし(ヒドイ)だったシャーリーですが、今回憑き物が落ちたかのように、ガンガンと攻の姿勢。
元来こういう性格なんだろうな~彼は。
それが侯爵家の跡取り息子であり、政治家であるという立場が、いろいろがんじがらめにしているんだろうな、って。
にしても、馬が苦手でいろいろ我儘な面も目立っていた、あのシャーリーがねぇ…と思うと、長らく読者でいて見守り続けていた気分のものとしては、感無量です。(かなり勝手に)
しかし今回一番ビックリしたのは、クリスの変わりようかな。
知らない男性の前だと極度の緊張で、状況によっては失神していたあのクリスが、母の為とはいえ敵陣に乗り込み、あれだけしっかりと立ち -
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「恋のドレスと聖夜だけどコテンパンシャーリー」
……あきさん、至言です。すごいです。
まさにそんな内容の話でした。
ということで、のっけから勇んでプロポーズ(に近い告白)をしにいって、別れを突きつけられて、ボロボロになって帰ってきたシャーリーに、泡を食う従僕のアントニー。
女の子の強さが際立つ一冊ですよ。超好みです。
しかし今回イチオシだったのは、ハンパなくツンの(性格にはツンな訳じゃなく素直に自分を表現できないんだけど)コーネリアが、シャーリーにビアードが好きという本音を洩らすシーンに、ごく悶えましたっ。
あのコーネリアがこんなこと言うなんてっ!
シャーリーほどじゃないにしても、すごくび