田坂広志のレビュー一覧
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知能=答えのある問いに対して、早く正しい答えを見出す力
知性=答えのない問いに対して、その問いを、問い続ける能力
答えのない問いに対して、思考停止の割り切りではなく、深く考えた末の腹決めの覚悟で決断することで、知性は深まっていく
7つのレベルの思考を垂直統合できる人間こそがスーパージェネラリストである。アポロの例。
①深い思想→未来を予見するための極めて有効な視点を提供する哲学や法則。(螺旋的発展の例)
②明確なビジョン→企業や市場や社会において、これから何が起こるのか?についての客観的思考であり、対極的洞察である。
③すばらしい志→己一代では成し遂げえぬほどの素晴らしき何かを、次の世代に -
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ネタバレ田坂氏の本。
哲学的思索により森全体をみる、。
弁証法により、洞察力と予見力がみにつくとのこと。
なかなか興味深い。さすがの一冊。
行間が広めで、考えながら読みやすくて良い。
メモ
・螺旋的発展の法則
物事は螺旋的に発展するというもの。
進歩発展と復活復古が同時に起こっているというもの
・何が一弾登ったのか、何が進歩発展したのか
深く考える必要がある。
・未来進化と原点回帰は同時に起こる
進化するとき、便利になった懐かしいものが
復活してくる。
または、懐かしいものが残りつつ、便利になっていく
・進化の本質は多様化。古いものは淘汰されることはあっても、必ずしもそうとは限らない。 -
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ネタバレ何十冊も本を書き上げている筆まめな著者による新書。
63歳という年齢からはおよそ想像できないような熱量で書かれており、終始圧倒された。
これまで、自己啓発本やキャリアデザイン本を読んでも、自分への落とし込みがうまくいかずにモヤモヤしていたが、本書によってそれが見事に晴れた。
体系立てた一つの理論(7つのレベルの「知性」)が提示されていて、非常に勉強になった。
また、本書は自己啓発本やハウツー本にありがちな、「目次を読むだけで内容が8割方わかる」陳腐な代物ではなく、本文を読まなければ意図を理解できないため、通読を強く勧める。
本文から是非熱量と理論を感じていただきたい。 -
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言葉以外のメッセージ(深層対話)を感じ取ることが重要。
なぜなら、コミュニケーションの8割は非言語メッセージ。非言語メッセージから読み取ることで、言語だけでは得られない多くの情報を得ることができる。
実践方法は、相手の立場、性格、状況を把握し、あらゆる所作に注目することで心の動きを読み取る。
例えば、上司に対しては単に作業をするのではなく、心を楽にしてあげられるように進捗状況などを早めに報告する。
また、商談時お客様に対してはトーンや表情をみて言葉からは見えない本音を観察する。
注意点として、心の動きを読み取れるようになっても相手を操作しようとしてはならない。一流にはバレる。誰しも悩みなが -
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『仕事の技法』著:田坂広志(講談社、2016/1/20)
なぜ、「プロフェッショナルの書いた本」が溢れているのにも関わらず、「プロフェッショナルになる人間」は少ないのか?
この疑問を解くために「知識」と「智恵」の違いを理解しなければなりません。
「知識」とは言葉で表せるものであり、書物で学ぶことができるものであり、それに対して、「智恵」とは、言葉では表せないものであり、経験を通じてでしか掴めないものになります。
そして、多くの読者が間違えてしまうことは何か。
それは「知識」を学んだだけで、「智恵」をつかんだと思い込んでしまうことです。
本を読む人の多くがこの現実離れした錯覚に陥ってし -
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「君が難関と呼ばれる試験を突破し、東大生になれたのは、君が優秀だったからでもある。努力したからでもある。君の家庭環境が、経済環境が大学進学を許すものでもあったからだ。重い病気や障害をもたなかったからだ」
「高学歴というブランドに安住し、自分は優秀だという幻想を抱き続けていると、確実に淘汰されていく」
「書物で学べる知識よりも、経験でしかつかめない知恵をどれほど身に付けているかが、人間の存在価値となる」
「大切なのは経験をそのまま放置せず、心の中でその経験を思い起こし、追体験し、そこでいかなる知恵をつかんだか、いかなる技術や心得を学んだかを振り返ることだ」
「彼はあの本にはこう書いてあったという -
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真のエリートとは東京大学に進学する学力を持つだけでなく進学できた親の経済力など周りの環境に感謝をし、その能力を周りの恵まれていない人に還元できる人のこと。活躍する人には基礎的能力、学歴的能力、職業的能力、対人的能力、組織的能力があり、前二つは持っているため、後半三つを強化する必要がある。また、前二つは人工知能にとって変わりうる。後半三つは書物では得られないため経験することが必要だ。また目的意識をもち、経験を言語化することで体験に落とし込むことで得られる。
様々なコミュニティに属し、徹底的にコミットし、リーダーになることが必要。まずは飛び込もう。