荒川弘のレビュー一覧

  • 鋼の錬金術師18巻

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    初読。必要悪をその身に甘んじて受け、目的の為に行動するキンブリーの生き方は賛否両論あるだろうが、私はいいと思う。本分を弁えて行動することは、自らを自適の境に置くことにつながり、目的の達成を容易にする為である。
    大総統の息子の正体、というかもう一つの顔が判明する。宿しているモノはあの地下道の暗闇と同じものだろうか。
    人を生かす手で親の敵を手当てしたウィンリィ。彼女の言葉に、スカーは師父や兄の教えと通じるものを見た。その後事情によりスカーにウィンリィを託すエド。一読者としては、怒りよりも驚きが勝る場面だった。
    憧れの人を目の前にするといきなり恋愛脳スイッチが入るメイさんは何なんだ。というかお幾つ?

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    2019年02月13日
  • 鋼の錬金術師17巻

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    初読。オリヴィエ様がエドを通じて起きていることを知る。中将を斬ったときの勢いとセリフに惚れた。未だ激しい戦闘シーンは見られていないが、ノーマルの中では部下も含めて作中トップクラスに強い集団だと推測。そうでないと、自分より位が高い者にあのような振る舞いは出来まい。彼女は他人の評価でなく自分の目で人を見極めるため、当然といえば当然か。強くてかっこよくて美しいオリヴィエ様が好きだなあ。
    国土錬成陣を形成する場所に、一巻で舞台となったリオールが入っているということは、連載開始時点でここまでを描く構想があったというのか。それとも後付け?いずれにせよすごい。
    地下道にて先遣隊が出会った、あの邪悪な暗闇は何

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    2019年02月13日
  • 鋼の錬金術師16巻

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    ネタバレ

    初読。ホークアイ中尉が、エドという少年を目の前にして過去やこれからの展望を話したことで、とても大人に見える。そしてメイとランファンに、殺し合わないで欲しいと言うノックスの背中は寂しそうだった。彼女ら従軍し(てい)た者達は既に十分自覚していたが、彼女らがイシュヴァールで行った事は決して褒められるものではない。それでも過去に縛られて動かないのではなく、先を見据えて行動する大人の人たち。これが良いことなのか悪いことなのかはわからない。それでも、次の時代を生きる人々には幸せになって欲しいと願いながら今を戦い、生きる姿は素晴らしいと思う。この姿勢が大きな目的を達成するためには不可欠であり、ひいては物語を

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    2019年02月13日
  • 鋼の錬金術師13巻

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    ネタバレ

    初読。マスタング大佐は軍上層部の実態を思い知る。味方は自分とその部下のみだった。そしてその部下も離散させられてしまう。大総統は、登場したてはあんなに笑顔の多い人物だったのに、近頃は冷たい表情をよく見る。自分が少しでも敵と見なした人物には容赦がないことを表しているのだろうか。
    エド以下3名はグラトニーに飲み込まれ、情報交換と戦闘をしたのち、エドの打ち立てた仮説と理論により狭間の脱出に成功。その過程でエドはアルの肉体と対面し、再び戻ることを約束した。ウィンリィの次はアルの肉体と約束か。エドなら守れると信じている。最後にお父様の顔が見られるが、よく似た顔をエドは知っていて…?私も知っているけれど。次

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    2019年02月12日
  • 鋼の錬金術師10巻

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    初読。絶望する中尉からの大佐の登場は熱い展開だった。アルが自分の意思を中尉に叫ぶシーンも良かった。今までエドや家族の前でしか言ってこなかった、誰かを守るために戦いたいという動機は、勝機を掴む為の大いなる一要素たり得る。大佐もそれに触発された面もあったのだろうと推測できる。
    魂とその容れ物が起こす拒絶反応の恐れを知るアル。のんびりしてはいられない。
    一方エドはクセルクセス遺跡に寄り、ある人物と会う…!このときばかりは少佐に同調した。マスタング大佐には無限の信頼を置きたい。エドさんのキメのシーン、セリフはいいが、その口調が少し気になった。CV.朴璐美での脳内再生は余裕なのだけれど。イシュヴァールの

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    2019年02月11日
  • 鋼の錬金術師9巻

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    ネタバレ

    初読。娘の名前はランファンで、じいはフー。後々まで活躍することを期待する。
    ロス少尉が気の毒だ。だがマスタング大佐が考えなしに少尉を焼殺したとも考えがたい。というかそう思いたくない。
    兄弟とウィンリィはヒューズの死を知る。奥さんも含めて、その悲しみは如何許りだろう。それを堪えて背中を押してくれる奥さんは強い人だ。この作品には、戦闘力もそうだが、心が強い女性が多く登場する。その点でも素晴らしい。
    ハボック少尉、まじか。女運がなさそうな人だとは思っていたけれど。人物たちがどんどん繋がってゆく様で楽しまされる。エドは少佐とリゼンブールへ向かい、大佐はチームで奴らと交戦。次巻も楽しみ。

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    2019年02月11日
  • 鋼の錬金術師8巻

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    ネタバレ

    初読。マーテルを殺されたショックで、あの瞬間の記憶が戻る。アルの手を掴んだのは、アルだった。それ以上はわからなかったが、アルはあの存在を間接的に見たといって良いのではないだろうか。またエドも大総統が出張っての皆殺しに疑問を抱く。奴らと軍との繋がりに先に気づいたのは大佐だったが。また大佐はヒューズ准将に関して、かなりの恨みを持っている様子。エンヴィーとの遭遇が期待と共に待たれる。そのエンヴィーをはじめとする、「七つの大罪」を束ねるお父さまが初登場。お父さまの目的は何だろうか。
    後半も新キャラが続々登場した。遥か東のシン国から不老不死の法を探しに来たメイさん。悪い人じゃなさそう。あの懐かしい炭鉱も

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    2019年02月11日
  • 鋼の錬金術師7巻

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    ネタバレ

    初読。サングラスの男の名はグリード。不死を手に入れるべくアルを誘拐し、エドを根城に呼びよせる。アルの魂の秘密を吐かせようとするも交渉は決裂、戦闘になる。そしてエドの後をついてきた、大総統をはじめとする軍の部隊が突入し乱戦となる。大総統の左目にウロボロスと六芒星が。ということは…?ならば、同じであるはずのグリードとなぜ戦っているのだろうか。人が人と戦うように、立場のみが判断基準なのかもしれない。
    兄さんが死んだことにされちゃったのは笑った。主人公は死んだことにされがちな気がする。ハボック少尉は不憫。いい女を見つけて幸せになって下さい。次巻も楽しみ。

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    2019年02月11日
  • 鋼の錬金術師5巻

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    初読。ウィンリィはラッシュバレーで修行を始める。兄弟は師匠に会いにダブリスへ行く。大人が子供に寄り添い希望を与える場合もあれば、自分の都合で子供の未来を奪ってしまう場合もある。子供にとって、こればかりは運としか言いようがないのだと思わされる。だが同時に、逆境に負けず目的に向かって邁進するとき、その人間が放つ力は絶大である。これは子供に限った話ではない。そもそも人間が生まれることが、エドにより『すげー』ことであると評されていたのだから、その先自分の力で生きるようになることも、それ以上に『すげー』ことであって然るべきではないか。ここから先は、目標を定めてそこへ向かうことの大変さや偉大さを読むことに

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    2019年02月10日
  • 鋼の錬金術師4巻

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    初読。まさかこんなに早いタイミングで…。合掌。彼の考え方はウィンリィにいい影響を与えたと思う。人の苦しみを、完全にはわかってあげられなくとも、一緒に抱え込んであげられるウィンリィは優しい。時にはちゃんと口で言うことが大事という教訓は覚えておこうと思う。エルリック兄弟の先はまだまだ長い。大佐の先も。
    キンブリーさん初登場。と思ったら顔見せないんかい。スカーの夢の中に出てきた男と同一だろうか。いずれにせよどういう人物なのか期待。ブラッドレイ大総統も初登場。軍のトップに立つ人物だが、この人物は敵か味方か。
    カバーのコメントにもあったけれど、ハイテンションなおまけ漫画は私も好きだ。次巻も楽しみ。

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    2019年02月08日
  • 鋼の錬金術師3巻

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    ネタバレ

    初読。ピナコばっちゃんと幼馴染ウィンリィ初登場。ウィンリィ元気かわいい。家族の愛や絆が1話からのテーマとしてあった本作だが、今回で少し掘り下げられた。少佐も言っていたが、帰るべき場所があることは幸せだと私も思う。ただ人生は幸せだけで構成されているわけではない。賢者の石の真実を知ってしまった兄弟。錬金術の掟が等価交換であることに鑑みると納得できる。元第五研究所に忍び込んだはいいが、手負いの場面で最後には謎の女ラストとエンヴィーが登場して、さあどうなる。
    おまけページ、大佐はそれがねらいだったのか。一生ついていきます。次巻も楽しみ。

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    2019年02月07日
  • 鋼の錬金術師2巻

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    初読。例のシーンに至るまでの悲しい過程を知る。物語の中の出来事とはいえ胸が痛い。ストーリーは、エドや大佐をはじめとする国家錬金術師に仇なさんとする傷の男や、暗躍する謎の女など敵役が登場し始めたなといったところ。傷の男の目的はわかったものの、女の方はわからないままである。一体何が狙いなのか。また少年漫画らしく戦闘シーンは迫力があって良かった。少佐のキャラデザは見覚えがあるような(銀匙ファン並感)。刊行年的にはこちらが本家なのだが。
    印象に残ったのは、ここまで穏やかだったアルが大声でエドに逃げなかったことを指摘した場面。一度失い今もなお真っ当な形で命を手にしていないからこそ、その大切さとそれに対す

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    2019年02月07日
  • アルスラーン戦記(10)

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    アルスラーンの激に呼応してペシャワール城に集結する諸侯・領主、ヒルメスのザーブル城攻略、ダイラムでのクバードとメルレインの活躍、魔道士とイスファーンとギーヴ。
    お話が多面に展開しているので、間隔が開くと状況を忘れているところも多いが、やはり今後が気になる。
    19-10

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    2019年01月19日
  • アルスラーン戦記(9)

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    本当、ラジェンドラはいいキャラだった。
    アニメ版では描かれなかったアレコレも上手く描かれ、今更ながら荒川先生のコミカライズでよかったなーと思う。

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    2018年12月09日
  • アルスラーン戦記(10)

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    ネタバレ

    新キャラ続々と。

    荒川さんが描くメルレインは、可愛げがないところもまた可愛らしくていいね。
    イリーナも原作ではあまり魅力的に思えなかったけど、過去エピソードを掘り下げてくれたおかげでこれからも楽しみになってきた。

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    2018年11月20日
  • アルスラーン戦記(10)

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    ネタバレ

    ザラーヴァント、トゥース、イスファーン、メルレインといった、後の十六翼将たち、ルーシャン、パティアスといった文官たちが登場し、物語が賑やかになってきた。もう10巻だけれど、原作でいえば、そろそろ折り返し辺りだろうか。気長に続きを待ちたい。

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    2018年11月10日
  • アルスラーン戦記(10)

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    ネタバレ

    購入。待ってました!!

    新キャラ登場と、ちょっとアルスラーンから離れた話になったけどやっぱり面白いなぁ。小説版より、絶対漫画の方が面白いし、読みやすい(笑)最後まで漫画化して欲しいな。
    続きも楽しみにしています。

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    2018年11月09日
  • アルスラーン戦記(1)

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    小説をむさぼるように学生時代読んでいたが
    30年ぶりぐらいにマンガを読みました。

    田中先生の好きな言い回しがキチンと再現されている上
    それに漫画の絶妙な絵が重なって面白さが
    二乗になった感じです。

    エラムがナルサスを見下すシーンなど最高でした。

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    2018年10月13日
  • 百姓貴族(3)

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    百姓が一概に貴族という訳ではないようだ。

    気候などに左右されやすい。
    機械などの投資に大金が必要。

    つまり、苦労の方が勝っている。
    そんなイメージをそのまま伝えてくれて面白い。

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    2018年09月18日
  • アルスラーン戦記(9)

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    シンドゥラで一番の強者はサリーマさんでしたの9巻。

    さて、舞台は再びパルスへと戻ります。
    互いに相手を利用しようとしているギスカールとヒルメス。サームが聞き出したパルス王家の闇とは。フーテンのクバード。蠢きだす魔道士たち。揺れ動くデマヴァント山。
    そんな中、父親の真意を公言できずに日陰者に甘んじているザンデの葛藤たるや。
    パルス王家に忠誠を誓い殉じたと信じているザンデ。その彼の純粋な思いと裏腹に、世論は汚名を着せている。いつか来るパルス再興の日が、父の汚名返上の日。その日を信じているわけですが、目の前の現実がいたたまれないのも確かです。
    なので、カーラーンへの恩義を憶えてくれている一兵士との

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    2018年06月11日