今市子のレビュー一覧
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和ホラー其の十一
普通の人には見えない不可思議な妖や霊が見えてしまう飯嶋律。そんな律の日常を描いた連作短編集。
「二つの箱」→自分が絶対正しく人の悪口ばかりの香月みたいなキャラいるいる!です。迷う香月の息子とぐだぐだな義理の姉。最後の最後にようやく!
「とぎれた蔓」→親族の厄介者に空ろな心。住むアパートの上階からの騒音。気になる小説。いつか二人が安らぐ朱鷺はくるのか。
「小さい虫」→訳あり壁ピンクハウスと小さいハエと子供……。紐に繋がれた何かがさ迷う家。消えても一時的。絶対住みたくない!
「鬼の嫁取り」→祖父の若い頃の話。いつでもどこにでもしゃしゃり出てくる鬼灯。今回も引っ掻き回します。何も見えない八重 -
購入済み
和ホラー其の十
普通の人には見えない不可思議な妖や霊が見えてしまう飯嶋律。そんな律の日常を描いた連作短編集。
「雨降って池に流るる」→庭に咲く彼岸花。櫛に憑く獅子。身分違いの悲恋か呪いの櫛か。
「枯れ野」→合コンで知り合った相手宅へ行き、不思議な絵に囚われる司。人間の欲に加えて鬼灯が関わり……。
「闇は彼方に佇み」→26年の空白ってキツそう。開の今後について話し合うも飯嶋霊感一族大変。今も祖父に守られ何とかどうにか……?
「マヨヒガ」→もう一人ほしい……。父が昔空き家で見つけた仏像。何度も見る夢と同じ家が現れます。人の物を奪うと本人だけではなく周囲にも大変なしっぺ返しがきました。
「骨の果実」→ある -
ネタバレ 購入済み
和ホラー其の九
普通の人には見えない不可思議な妖や霊が見えてしまう飯嶋律。そんな律の日常を描いた連作短編集。
「笑う盃」→百物語ならぬ十五物語。妖怪だらけの飯嶋家に迷った男が登場。今回は人より妖怪の方がまともでした。男は同情の余地なし。
「秋しぐれ」→揉める伯母と姪。人形はどこに?伯母夫妻の探し物。幽霊屋敷に憑く女性の話。
「返礼」→八巻の岩崎登場。一見明るく色々詳しい男ですが、本当に分かっていないのは岩崎の方。そしてそんな男に騙された律……どこまでも身勝手な男です。
「花貝の使者」→飯嶋家を訪れた女性と漂着物の笛。必ず邪魔をする鬼灯のせいで、折角会えた親子が……。
「隣人を見るなかれ」→霊感一族大 -
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和ホラー其の八
普通の人には見えない不可思議な妖や霊が見えてしまう飯嶋律。そんな律の日常を描いた連作短編集。
「雲間の月」→兄と弟と兄の妻の微妙な関係。不倫された妻が周囲から勝手なことを言われて責められるのが辛い。それでも全てを飲み込み受け入れる葉子強し!
「うす紅色の女」→本妻と愛人と夫と助けてくれた男。どう考えても夫が悪いのに妻が苦しむ……。これからどうなるのか?
「魔の咲く樹」→田舎の距離ゼロお節介にお化け桜。呪いに飲み込まれる人々。あと一人もう一人が永遠に続く?律の呪いの原因。岩崎は自業自得。
「狐の嫁入り」→狐の嫁入りを見た後、やたらとトラブル続きで律の所に相談。盗みも返さないのも本人の問題なのに、 -
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和ホラー其の七
普通の人には見えない不可思議な妖や霊が見えてしまう飯嶋律。そんな律の日常を描いた連作短編集。
「神の通る道」→万年若葉マークで方向音痴の司が律の受験日に迷う恐怖。そして出られない町へ到着。避けようにも結局律の所へトラブルが舞い込みます。無事解決ですが、氷頭のせいで工藤が……。
「待つ人々」→トラブル続きでとある停留所に留め置かれる律と司。そこに集まった訳ありの人々。王道ホラー話。
「雨がまた呼ぶ」→氷頭報いを受ける?!死んだ工藤が甦り、母の元へ還る……?またうざい鬼灯の仕掛け&夜刀絡み。母の思いが救われたのは良かったです。
「闇夜行路」→律は大学で友達できた?!のか。とんだトラ -
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和ホラー其の六
普通の人には見えない不可思議な妖や霊が見えてしまう飯嶋律。そんな律の日常を描いた連作短編集。
「青い鱗」→予備校でも霊感少年バレしている律。尾白と尾黒が見つけた魚の正体!尾黒の結婚は破談になって良かったです。霊感ありの司の父馴染めず実家ながらびくびく。
「行李の中」→お年寄りが持つ行李の中身は?封印が破られ持ち主は逃走。最期は哀しさがある話。
「人形供養」→題名からして危険。本物と偽物が入れ替わり?晶と律が怪しい家に囚われ……。七人目を欲しながら救いを求めるも時すでに遅し。そしてまた鬼灯!
「鬼の居処」→律の祖父・伶の昔の話。妖怪等を見て叔父の家に世話になり、さらにこの頃から鬼灯につき -
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和ホラー其の五
普通の人には見えない不可思議な妖や霊が見えてしまう飯嶋律。そんな律の日常を描いた連作短編集。
「夏の手鏡」→駆け落ち同然に男性と結婚した女性。死んでも尚自分の娘を連れ戻そうとする執念は恐ろしいですが、同時にくすぶる思いもあり……。最後のオチも上手い。
「反魂術の代償」→とある講師が死んだ人間を甦らせようと晶を狙う!霊感一族の霊トラブル!人間怖い。厄介で曲者の鬼灯初登場。
「凍える影が夢見るもの」→不倫した女性の体を使って?やりたいことを実行する女性。蒸発した父を許すことは自分なら無理!鬼灯を(無自覚に)ボコる司強し。
「南の風」→受験勉強中の律。そこに現れた鬼灯。尾白と尾黒の木が大ピン -
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和ホラー其の四
普通の人には見えない不可思議な妖や霊が見えてしまう飯嶋律。そんな律の日常を描いた連作短編集。
「雪路」→色々なものが見えるせいで苛められる子供の律。ある日知り合った子供の家に遊びに行くと壺から声!本当に恐ろしいのは生きた人間でした……。
「花盗人」→晶を気に入ったとある人物?の執拗な嫌がらせ。妖怪トラブルの多い晶の寿命は伸びた?三郎の寿命危ういのでは?
「封印の家」→行方不明の子供と祖父の遺体。住職に依頼しに来た女性。愛憎渦巻き、行き違いもあり、こちらも結局人間の方が怖い。 -
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和ホラー其の三
普通の人には見えない不可思議な妖や霊が見えてしまう飯嶋律。そんな律の日常を描いた連作短編集。
「水蓮の下には」→半年前に行方不明になった少女に目をつけられた司。突如現れた水蓮。怖さもありつつ悲しさもありました。
「見知らぬ花嫁」→家を継ぐ長男は独身でなければならない。おかしな婚礼が執り行われますが、姿の見えない花嫁の正体とは?蛇の祟り!戸籍のない人と結婚?事実婚?子供?
「神借り」→いとこの晶と潮初登場。晶にくっつくアレと抱える秘密。恐るべし霊感一族。呪殺能力あるおばあさんも怖いですが、欲を出した教授もまた……。手を繋いだはずのシーンが怖くてヤバい。三郎と晶の恋の行方はどうなるのでしょう -
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和ホラー其の二
普通の人には見えない不可思議な妖や霊が見えてしまう飯嶋律。そんな律の日常を描いた連作短編集。
「目隠し鬼」→一巻では四歳で律の父が死亡なのに二巻では五歳に?目隠し鬼をした時、律の手を引っ張った(怖っ)のは誰?心残りがあったのか、別の思いがあったのか……。
「逢魔の祭」→遠縁の家で行われる御柱祭。太刀の乙女として司が選ばれますが、何やら曰くありげ。寝たきりの祖母復活。ドーンと登場の家守ど迫力。
「人喰いの庭」→青嵐が連れてきた客が持つ箱庭。それに橋を架けると……!箱庭に関わった人達ほぼ死亡。住職と三郎初登場。
「雨夜の衝立」→ある夜、麻雀をする鬼達を目撃した律。危うく喰われそうになった時 -
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和ホラー其の一
普通の人には見えない不可思議な妖や霊が見えてしまう飯嶋律。そんな律の日常を描いた連作短編集。
「精進おとしの客」→亡き祖父の初七日。赤い着物を来て蔵に入る幼い律。そこへやって来た客たちの正体と祖父の狙い。プロトタイプな読み切り。
「闇からの呼び声」→律の父の中身は青嵐(妖怪)。いとこの司初登場。無理もないですがこの頃はまだどんよりお悩み中。そして律の父親の死の原因……やりきれない。律の無免許運転……。
「あめふらし」→自在に雨嵐を降らせる雨降らしの珠にまつわる話。本棚の影に潜む妖怪の描き方が怖い!
「桜雀」→木のことで揉めた隣人が二人とも死去。服についた白いシミ。尾白と尾黒初登場。可愛 -
Posted by ブクログ
生者と死者、人と妖の境界が曖昧な、怪しくも美しく切ない世界観が好きです。
海君の飯島家訪問で、律がお兄ちゃんっぽくなって以前より頼もしく思えてきました。あんなに嫌がっていても結局海君のため、雑魚妖魔を退治したりアドバイスしたりと、うざがられながらもなんだかんだとお世話してるところが微笑ましいです。
今市子先生はデジタル弱者でいらっしゃって完全アナログで描いていらっしゃるそうですが、逆にそれがうまみというか魅力になっていて、アナログでしか表現不可、な世界になっているのでは?と思います。
大津三井寺で行われている原画展、行ける方が羨ましいです。