感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2017年08月23日
著名な怪奇小説家を祖父に持ち、妖怪や幽霊が見える霊感の強い少年・律と、彼を取り巻く異形たちの話。
和風ホラーな怪異譚でありながら人間臭くユーモラスな妖怪の造形がほのぼのおかしみを感じさせる。基本的に好青年だが、食えない性格の律もよい。
背筋がぞくっとするような恐怖の演出、呪いや祟りや古い因習、愛...続きを読む憎入り乱れた業の深さが生む悲劇と惨劇……
律をはじめとする飯島家の人々が、深入りしない姿勢と近すぎない距離で変事に接しているのも好感がもてる(もっとも怪異のほうから勝手に寄ってくるのだが)
迷い家など民俗学好きは嬉しくなるエピソードも多数収録されており、その手の話が好きならおすすめ。
難点をあげるなら一話ごとの人物相関図が複雑だったり、作者の演出上の意図で時系列が錯綜しているので、一読しただけでは前後関係が理解できない。
何度もくりかえし読むうちに巧みに張られた伏線に気付いて「そういうことだったのか!」と腑に落ちる感覚はミステリーものに近く、故に味わい深さをもたらす。
美しい絵と、静寂やもの哀しさ、品のよさを感じる内容に惹かれて大好きでした!
ほのぼのしたり考えさせられたりゾッとしたりと、ほんとによく練られた面白い作品です。
カバーも各巻すごく綺麗なので、あるときチェーンの古本屋でいっきに15巻までそろえました。
ほくほくしてお部屋に並べていましたが、その夜...続きを読むから奇妙な物音や気配があらわれてきてしまい、日ごとにひどくなっていくので、買ってきた本屋に再び売りに行きました。
数日後には棚にならび、しばらくすると私と同じようにまとめ買いしていった人がいたようで…
それ以来、とっても大好きな漫画でしたが読むのをやめています。
なつかしいなー、また読みたい。
でも、デジタルコンテンツでも同じようなことが起こったら怖いので、やっぱりやめとこうかな。笑
Posted by ブクログ 2011年12月13日
続刊
妖ものの中で一番好きな作品。
自分にとって、この本との出会いが人生を変えたといっても過言ではない。
何度か読み返さないと理解が難しい話もあるけど、読み返すことがまた楽しい。美麗な絵も素晴らしい。
普通の人には見えない不可思議な妖や霊が見えてしまう飯嶋律。そんな律の日常を描いた連作短編集。
「精進おとしの客」→亡き祖父の初七日。赤い着物を来て蔵に入る幼い律。そこへやって来た客たちの正体と祖父の狙い。プロトタイプな読み切り。
「闇からの呼び声」→律の父の中身は青嵐(妖怪)。いとこの司初登場。...続きを読む無理もないですがこの頃はまだどんよりお悩み中。そして律の父親の死の原因……やりきれない。律の無免許運転……。
「あめふらし」→自在に雨嵐を降らせる雨降らしの珠にまつわる話。本棚の影に潜む妖怪の描き方が怖い!
「桜雀」→木のことで揉めた隣人が二人とも死去。服についた白いシミ。尾白と尾黒初登場。可愛い姿とは裏腹に人間の一人二人は殺せます!
「昼の月」→花婿のいない結婚式に目の見えない花嫁。雪が降るのに半袖のワンピースの女性の正体とは。不思議要素ありの短編。
母の影響で知り、現在も新刊発売を心待ちにしています。文庫版を持っていますが、改めて電子で購入し直しました。最新刊を読み終わり、また一から読み直すと多少矛盾があることに気づきますが、それもまた一興。
Posted by ブクログ 2017年01月16日
「漫画夜話」をYouTubeで見て興味を持っていました。
日常の中に自然といる妖怪が怪異を起こす話。
無理のない感じが好きになりました。
主人公の律は妖怪を御し怪異関係に詳しいがために命を縮めた祖父を持ちます。
その血を受け継ぎ、祖父から用心棒として契約させられた青嵐もいい味がでてます。
いい加減...続きを読むというかちょっと怠惰?なところが好きです。
でも律自身は見たり話したりはできても退治することはできません。
青嵐が教えたり退治したりしています。
絵も綺麗で素敵。
最後のおじいちゃんと青嵐の「ご主人と犬」のような関係が面白かったw
Posted by ブクログ 2014年04月14日
*
因為出新書~就心血來潮再從Vol.1開始複習~
(平常則是隨便抽集數隨便讀XD)
.。★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
因為目前台灣最新刊Vol.22 小司說到~男朋友阿星比自己小2歲
個人覺得好像哪裡怪怪的...
總之!複習後~果然是有怪怪的XD
Vol.1 第1話
大學一年級...続きを読む的小司因背後的病,休學到老家修養~
律和外婆 到車站接小司和桃子舅媽(覺舅舅是飯嶋家長男)
小司問:「你沒有駕照?」
律:「我才16啊!」
之後到律的母親~娟(是飯嶋家么女)家後,拿出舊相片
娟:「這大概是小司7歲,律4歲的時候吧!」
~差3歲喔!
(先整理到這!)
.。★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
附錄說到此作誕生的原由~十分有趣XD
而且今市子說~「第1次將連載集結為單行本,真是開心極了!」
或是和編輯討論時,說「我從沒想過畫連續的東西」
(ネムキ 1995~)
畫風已經挺穩定成熟了耶~好厲害@@;
*
Posted by ブクログ 2009年12月20日
まだ連載してます。
16巻まで読みました。
アタシの好きな「絵」で、「物語」です。
1話づつの読みきりなんですが、全て根っこがつながっているので、別の話で出てきた登場人物が、また別の話に出てきたりして、パズルみたいで面白いです。
オカルトなお話ではなく、「ファンタジー」といったカンジでせつない話が多...続きを読むいです。
でも絵が綺麗なので、その綺麗さ故に 怖いシーンは怖いです。
着物の描き方の美しさと、ギャグも混じりながらの怖さ。まだ連載が決まってなかった頃の最初の話も結構好き。小黒と尾白…怖いのになぜか笑える名コンビ。
設定が不思議で、引き込まれます。異形のものとのやりとりがワクワク、ゾクゾクして次が気になります。おどろおどろしいというよりは、どこかユーモアがあって読みやすいです。
Posted by ブクログ 2014年07月13日
今市子さんの美しい絵と、不思議な妖かしのストーリー。陰陽師的な話はたくさんあるけれど、主人公が「見える」だけで、大した力がなく毎回翻弄されるだけ、っていうのがなかなか新鮮。しぶしぶ主人公を守る妖怪?青嵐の存在も良い。
時間を作ってつづきをじっくりと読んでみたい。
Posted by ブクログ 2014年06月19日
昔好きだった本をまた夢中で読む。
おもしろい!
この本(何巻か忘れた)に当時読んでた『道化の民俗学』(山口昌男)がちらっと出てて嬉しかったのを思い出した。
Posted by ブクログ 2012年07月29日
ホラーだけど、全編にさみしさが漂っています。
妖怪、妖魔、死んでいるのに気がつかない人。今生への未練や苦しさで重くなりがちな話を明るくしているのが尾白と尾黒の2匹。
さみしさや悲しさがあってこそやさしさは魅力を増すということを感じてしまいます。
途中からストーリーがひとり歩きをしているような回もあ...続きを読むりますが、それでも★4つの価値はある本です。
Posted by ブクログ 2009年12月16日
絵が最初入りにくいかと思いきや、意外と大丈夫。
怖くて不思議で、ちょっとおもしろくて、かわいくて(?)
キャラクターや設定や、民俗学的な日本の昔からの伝承がおもしろい。
読めば読むほど不思議とハマり、怖いけど読みたくなる。
そして、おもしろい。
Posted by ブクログ 2009年11月18日
この世ならぬものを見てしまう主人公は、怪奇小説家だった祖父の残した「守り」によって幾度も助けられていた。しなやかな龍の姿をしたソレは、普段は父親のなかにいる。若くして命を失った父の皮をかぶって、母親も祖母も欺きながら。
妖怪の類が存在する。父親は身体を乗っ取られている。主人公は霊感があり、わりと冷静に物事に対応していく。古い感じがするが、わりと読みやすい。