飯間浩明のレビュー一覧
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ネタバレどっちの言い方も間違っていません、明治の文豪もこう書いていました、など「結局どっちなんだい?」と最初はやきもきしていたが、読み終わる頃には本当にどっちでもいいんだと気楽に思えるようになった。
文中にもあったけど、国の名前の読み方が一つに決まっている文化じゃないんだもの、確かに仕方のないことだなぁと思う。
時代によって変わっていくのも面白い。
営業マンが「〜でしたかね?」と過去形にする謎も解けた。
面白かったし、人に薦めたいけど、元々ある程度言葉のセンスがある人じゃないと難しいかなと思う。
文章も難しくないし、一つ一つのトピックが短いので気軽に読めてよかった。 -
Posted by ブクログ
三省堂国語辞典の編集員を務める筆者が、辞書に取り上げる言葉を選ぶため、そしてその用例を探すために小説を読んでいる、その方法を紹介している本です。
取り上げられている作品は『桐島、部活やめるってよ』や『風が強く吹いている』『俺たちバブル入行組』『残穢』など多くの読者がいる(=それだけ日本語として広くうけいれられている)作品で、本書で言及されている「いままでに辞書にない言い回し」はどれも「新しい/珍しい」日本語の使われ方でとしてとても参考になります。
そもそも、小説のなかで使われる日本語に「誤用」はない(=日本語の使いかたも含めて「表現」なので)という視点は、いたずらに作者やその作品のファンを傷 -
Posted by ブクログ
非常にわかりやすい。
普段あまり本を読まない人でも、「なぜ分かりやすい文と分かりにくい文があるのか」というのが理解しやすい。
また伝わりやすく分かりやすく説得力のある文章をつくる必要がある人(卒論を書く人とか、レポートを書いたりするとき)や、会議で重要な案件を話し合いたいときなんかの構成づくりをしたい人には読んだ方がいい。
(ちなみにこれはあくまで感想であるので構成は適当にしてますが、それこそちゃんと読んでもらいたいなら「この本をもっと多くの人に知ってもらい、読んでもらうためには、どのようなことをしていけばいいだろうか」みたいな入りになる。) -
Posted by ブクログ
『三国』(『三省堂国語辞典』の略)編さん者が書いた、国語辞典の作り方の本。書名は、作者が常日頃、言葉を探しているから、つまりワードハンティングしているひとからきている。めずらしな、知らなかったなと思う言葉に出会ったら、写真を撮っておく作業だ。
国語辞書は皆同じではない、時代で意味がある変わっていく インターネットで調べるととでてくる言葉の意味は?などなど、沢山の小さな項目があるが、どれも具体的な言葉を例に挙げて比較をすることによって、読み手が言葉や国語辞典についての理解がし易い。作者の生い立ちや言葉好きの思いなど私的の事柄も含まれて親しみ易い。子どもたちを対象に書かれた本だが大人も楽しめる。