飯間浩明のレビュー一覧

  • 辞書を編む

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     飯間浩明 著「辞書を編む」を読みました。

     著者は、「三省堂国語辞典」の辞書編纂者。2013年末に発売予定の第7版の改訂作業をめぐる知られざるエピソードを通じて辞書の魅力を伝えてくれる。

     たまたま新聞で紹介されていたので、手にとってみたのですが、読み出したら止まりませんでした。

     辞書の改訂にこんな人たちの苦労やドラマがあったとは、想像もできませんでした。

     街中での言葉の用例採集など、少なからず言葉に関する仕事についている自分にとって、とても興味をもそそられました。

     また、普段は実用的にしか辞書を扱うことはなかったのですが、この本を読んだことで、辞書の物語を想像してしまいそう

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    2013年08月18日
  • 辞書を編む

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     辞典編纂の内側を知れる本。予想を超える地道な作業。
    以前「新解さんのなぞ」という本を読み、この辞書のマニアックな語釈が話題になったが、三省堂の辞書も「中学生にも理解できる」視点で工夫されたものになっているとのこと。新解さんでは、「右」は時計の文字盤の1~5のある側、と定義されていて、「左」は右の逆とあり、感動した。その手のネタもちゃんと本書にあったのでうれしい。特に言葉そのものには興味がなかったのが、この本のおかげで俄然興味が湧いたことを思い出す。で、本書を10年ほど時を経て読み、つい辞書も買ってしまった。電子辞書でもいいのかもしれないが、自分には紙媒体で「ひく」というのがいい。
     見坊さん

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    2013年08月15日
  • 辞書を編む

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    著者は『三省堂国語辞典』の編纂に携わっており、その編纂過程における話が記されている。
    第1章「編集方針」、第2章「用例採集」、第3章「取捨選択」、第4章「語釈」、第5章「手入れ」、第6章「これからの国語辞典」の全6章構成。
    国語辞典は様々な出版社から刊行されており、購入の際には非常に困っていた。特色がどこにあるのか、どこを見るべきなのかよくわからない。著者も言うように、「販売部数をのばすために、どうしても収録語彙数を宣伝に使わざるをえない」ようだ。では、語彙数が多ければいいのかというと、そうでないことが述べられている。大切なのは「語釈」ということ。
    国語辞典に限らず、所謂「辞書」「辞典」という

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    2013年07月08日
  • 辞書を編む

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    辞書の改訂は世の中で使われている言葉を採取し、追加すべき言葉を厳選する一方で、辞書の編集方針に基づいて載せる必要なしとなったものを削除し、言葉の語釈を吟味し時には改める作業である。

    それはまさにアップルの最近のCMにある「一つ一つの『イエス』の背後には千の『ノー』が存在する」世界である。それぞれの辞書の収録語数がなぜ「あえて」その数になっているのか?なぜそのような語釈になっているのか?それを確信を持ってしっかり説明していることが、いわゆるwiki系の辞書との大きな違いに思えてくる。

    最後の章の「これからの国語辞典」は各国語辞典の立ち位置、電子辞書やwiki系を含むフリー辞書とのすみ分けなど

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    2013年07月08日
  • 遊ぶ日本語 不思議な日本語

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    トツギーノ。
    列挙の「の」を知ってびっくり。

    「ご苦労様」だとか、周りがそう言ってるからそういうもんだと思ってたけど、やっぱり実際調べてみないことには正しいかはわからないのですね。
    索引がついているのがまた素晴らしい。

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    2009年10月07日
  • 日本語どんぶらこ ことばは変わるよどこまでも

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    言葉についてのコラム集。
    見開きで読めるので、サクサク読めた。
    面白かった‼️
    金井真紀さんのイラストが良い✨

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    2025年08月25日
  • 辞書編纂者の、日本語を使いこなす技術

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    夕刻以降の挨拶である「お疲れ様です」を、朝昼かまわずメールの挨拶として使用する人が多い。
    本書によると、これはバイト言葉が由来だそうだ。

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    2025年08月10日
  • ことばハンター 国語辞典はこうつくる

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    言葉は生きている。変化していくんだね。子供向けであるけど大人も十分楽しめる。文字が大きかったのも読みやすい(内容には関係あるないけど)

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    2025年06月24日
  • ことばハンター 国語辞典はこうつくる

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    ネタバレ

    言葉の意味を簡潔に説明することって、想像以上に難しいのだと思った。
    「国語辞典の役割は、正しい日本語をきめることではありません」この一文が印象深い。
    言葉は使う人々の中で生きていて日々変化しているのを、国語辞典を作る側の人が認めているのは新鮮だった。だから改訂版が出続けて、新しい時代に合った内容になっていく。そのことがすごく分かりやすく書かれていて面白かった。

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    2025年05月12日
  • 日本語どんぶらこ ことばは変わるよどこまでも

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    なんだか幼い感じのコラムぽいなと読んでいて思っていたら、あとがきで納得、毎日小学生新聞のコラムを集めたものだった笑。暇つぶしにいいかも。

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    2025年04月27日
  • 小学館 四字熟語を知る辞典

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    この本の特徴は、四字熟語の使用例が有名な小説作品から豊富に引用されていることです。
    文学作品が好きな方は、より楽しく覚えられるのではないでしょうか。
    個人的には、以前に読んだ漫画形式の本の方が吸収しやすかったです。

    今までに一度も見たことがない言葉が知れて面白かったです。
    例えば、韋編三絶、一唱三嘆、汗牛充棟、佶屈聱牙、寛仁大度など…

    四字熟語の良さは、簡潔に物事を表現できること。なかなか使う機会はないですが、覚えるのが好きなのでこれからも少しずつ覚えていきたいです。

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    2024年12月15日
  • つまずきやすい日本語

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    タイトルが間違えやすい日本語でないことがミソ
    言葉は変化するものであり、だからこそ機能し、だからこそ扱いが難しいと。

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    2024年11月27日
  • 日本語はこわくない

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    日本語の奥深さを知るとともに、今まで分からないなぁと思っていたことを知ることができました。

    時々、日本語も勉強していこうと思います。

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    2024年11月27日
  • ことばハンター 国語辞典はこうつくる

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    国語辞典の作られ方がわかる素敵な本でした。この本を読んで、自分も外で歩いているとき看板などに、面白い言葉の使われ方がしてあったら、意味を調べみたい

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    2024年09月19日
  • 日本語はこわくない

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    花田菜々子さんの「モヤ対談」に出てきて気になっていたので読んでみた。

    職場でメールを書くときに「これってなんか上から目線に思われるかなぁ?」「馴れ馴れしい感じがするかも...」「この敬語、使い方あってる?」とか細かい事が色々気になってしまって、結局超シンプルで当たり障りの無い文章になってしまうことがよくある。
    当たり障りの無い言葉って便利だけど、もう少し自分自身の気持ちを素直に表したいのにってもどかしく思うこともあるんだよな。

    「日本語が正しいかどうかを決めるのは自分自身。愛着がある表現で自分の思いを相手に届けよう」というメッセージがとても温かかった。

    正しいのかどうかいつもモヤモヤして

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    2024年08月18日
  • 日本語はこわくない

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    失笑の「失」は、「もらす」ということだから、相手をばかにしてふっと笑いがもれるのが失笑、とか、景色、風景、光景の違いとか。
    言われてみればなるほど!と思うことも多く、日本語って面白いな〜!と改めて思える本だった。
    敬語も尊敬語、丁寧語、謙譲語とあるし、助数詞の種類も多いし、ほんと面白い言語だよね。
    小学生くらいの子供と一緒に読んでも面白いだろうなと思う。

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    2024年02月05日
  • つまずきやすい日本語

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    昔、相手の言っている事がなかなか理解できなかったり、自分の伝えたい事が伝わらない事がよくあったので、自分なりに工夫してきて、今は特に問題は感じていないけれど、

    今度は、人の話し方、伝え方が気になりはじめ、なぜそんなわかりにくい説明をわざわざするのか、モヤモヤしていたので、本書を読みました。

    確かに、正しいかどうかなど神経質になった事もあったので、細かいことに神経質になるのはやめて、表現や解釈に人それぞれ揺らぎがある事を理解したので、寛容になっていいとの事でホッとしました。相手が何を伝えたいかこちらが歩み寄るようにしたいと思います。
    あと、やっぱり本を読むという事はいいんですね!

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    2023年12月17日
  • 日本語はこわくない

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    「三省堂国語辞典」の編集委員の1人である飯間氏による著書。
    様々な言葉の説明を通して、日本語の過去・現在を温かく見つめる飯間氏の姿勢が伝わってくる本だと思います。
    もちろん、日本語の将来を見据えたコメントもあります。

    国語辞典の編集者というと、「あるべき日本語を守る頑固な人」のようなイメージがあるかもしれませんが、飯間氏は「今ある日本語を見守る柔軟な人」だと思います。
    たとえば、「変わりつつある言葉」や「目新しい言葉」についても、突き放すことなくしっかりと受け止め、変わりつつある理由や新しさの妥当性を考察しており、新しい言葉も古い言葉も共存(使い分け)できるような日本語のあり方を目指している

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    2023年09月13日
  • つまずきやすい日本語

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    言葉は伝わらない。
    そのことを念頭におきながら、手を変え品を変えつまずきポイントを減らしていかないといけないのだが、それでも100%齟齬なく伝わることはない。

    この感想文も、読んでくださった全員が同じ捉え方とはならないんだろうなあ。

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    2023年07月27日
  • 小説の言葉尻をとらえてみた

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    「異常」からの、本作だったので、第一章の男子生徒の会話に飯間さんが耳を傾けているシーンで、ひっくり返ってしまった。

    どれも有名作品なので、既読のものも多いが、ははぁ…そんなふうに読まれるのですね…と、力が抜けつつ感心。

    一気に読んでしまったけど、1日1章のペースがおすすめ。ゆっくり原作も用意して読むべし。

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    2023年04月26日