飯間浩明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
きっと誤用がいっぱいあるんだろうなと思ったけど、意外と正解はないものが多い。
時代によって使用する人が少数派になった言葉が誤用のように思われるけど実は間違いではなかったり、根拠のないフェイクマナーも多いのだとか。
また、公的には正しいとされていても、日常的な使用なら許容されていたり、作者は個人的には誤用だと思っていないなど、いまいち曖昧なこともある。
似ている用語の微妙に違う意味など、言われてみればなるほどと思いおもしろいけど、全ては無意識に使い分けていることだったので、安心はしたけど、学びも少なかったような、、、。
この使い方の方がエレガントという例を提示してくれているけど、結局は自分の -
Posted by ブクログ
筋を追っていくだけが小説の楽しみ方ではない。そこで語られた日本語に注目すると、作者が必ずしも意図しない部分で、読者は、ことばの思いがけない面白さに気づくだろう。『三省堂国語辞典』編集委員である著者のガイドによって、物語の世界を旅し、そこに隠れている珍しい日本語、興味深い日本語を「用例採集」してみよう。エンタメ、ホラー、時代物、ライトノベル…。「旅先」となる物語のジャンルはさまざまだ。それらの物語世界に暮らす登場人物や、語り手の何気ない一言を味わいながら、辞書編纂者の目で謎を見出し、解き明かしていく。ことば尻を捉えているようでありながら、次第に読者をことばの魅力の中へと引き込む、異色の小説探検。