飯間浩明のレビュー一覧
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言葉を探すのは何もインターネット上だけではない。文化人類学者がフィールドワークをするように、国語学者もフィールドワークをして新語を発見する。探すのも大変だが整理するのも大変だろうなあ。
「ババ歩き」という言葉が載っている。「ババ」といってもおばあさんやおばさんの歩く姿ではなく、早稲田大学の学生が高田馬場から大学まで歩くことを言う。余談だが、今年の箱根駅伝は総合4位だった。東洋大学、駒澤大学という2つの壁は厚く破るのが難しかった。
山手線で新橋まで足を運ぶと目立つのが「癒し」だそうだ。指圧、マッサージに限らず「癒し」に満ちあふれている著者曰く「癒しの街」だ。中には「いやし」ではなく、「いやらし」の空間もあったりして。
明治大学のあるお茶ノ水に目を移してみると、著者はある看板に注目した。それは「楽器の街 お茶ノ水 唯一の/アコギの専門店」だ。「アコギ」と言うとどうしても浮かんでくるのが「越後屋、アコギな商売をするとはおぬしもなかなかの悪よのう」だな。とは言ってここの「アコギ」はアコースティックギターの事で、悪いイメージが漂う方ではなかった。
言葉というのは、生き物なので移り変わりがある。「ふしぎ発見!」ならぬ「ことば発見!」をしに街に繰り出してみると面白いかもしれない。
PS 新年あけましておめでとうございます。読者の皆様、今年もよろしくお願いします。 -
Posted by ブクログ
三省堂国語辞典の改訂に関わる著者による,辞書編纂の舞台裏。鏡を目指す実例主義・鑑を目指す規範主義という,辞書の特色を決める大方針から,用例採集,新規収録語の取捨選択,既存項目の手入れまで。電子辞書やオンラインのフリー辞書を見据えた辞書の未来も語る。
本書のメインは中型辞書だけど,辞書を作るのは相当な手間と時間がかかってる。特に用例採集は,編纂者の常日頃からの蓄積に頼ってて,文献調査だけでなくフィールドワークも重要。そして苦労して集めた言葉がごっそり削られる悲喜こもごもの取捨選択。これだけコストをかけても,手軽なオンライン辞書に太刀打ちできるとは限らない。なかなか厳しいな…。 -
Posted by ブクログ
三省堂国語辞典、通称「三国」第7版の作成物語。辞書の作成(改版)過程を順番に丁寧に、そして愛情たっぷりに描く。ただ残念ながら新しい発見は少ない。
三国の方針は、実例に基づく、分かりやすい説明、の二つであるという。とんがった方針とは思えないが、それはそれでいいのかも。
私が常時使うのは電子の広辞苑、大辞林と新明解。この中に加えようか。
電子版への見解画廊最後に少し。悩みはそう簡単に解決しないだろう。大辞書への対抗は難しいのではないか。
言葉を扱う本なのに間違い(あえて言う)がおおい。なぜだ。
一例のみ。私は他の辞書を軽んじる気持ちはありません。 -
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人に伝わる文章術の極意は至ってシンプルで3つの言葉の展開だ。「問題」を提示し、「結論」を先に、そしてなぜならと言う「理由」で完結する文章だ。但し、「理由」は反論を考えてなるべく多くの信頼できる資料・情報で「なるほど」と言わせる内容にすることだ。日本語は曖昧な言葉や世代で違うニュアンスを持つ言葉も多いため、なるべく平易な日本語(プレインジャパニーズ)を使う事に心がけるべきだ。この書にはないが下記のような行政関係者がよく使う言葉は全ての人に対して適切ではないことを知っておくべきだろう。
・検討します → 今すぐ決める気はない
・前向きに対応します → 具体的な計画はない
・適切に判断します → 状況次第で変えられる
・真摯に受け止め、努力して参ります→別段何かをする訳でも無い
・差し控えます、精査中です→適当に言うべき言葉がない場合、
・遺憾です、再発防止に努めます→反省の感が薄い時 -
Posted by ブクログ
きっと誤用がいっぱいあるんだろうなと思ったけど、意外と正解はないものが多い。
時代によって使用する人が少数派になった言葉が誤用のように思われるけど実は間違いではなかったり、根拠のないフェイクマナーも多いのだとか。
また、公的には正しいとされていても、日常的な使用なら許容されていたり、作者は個人的には誤用だと思っていないなど、いまいち曖昧なこともある。
似ている用語の微妙に違う意味など、言われてみればなるほどと思いおもしろいけど、全ては無意識に使い分けていることだったので、安心はしたけど、学びも少なかったような、、、。
この使い方の方がエレガントという例を提示してくれているけど、結局は自分の感覚を信じて怖がらずに自分にとって正しい日本語を使おう、ってことみたい。
なんのこっちゃ。