【感想・ネタバレ】辞書を編むのレビュー

あらすじ

【右】【愛】【萌え】【キャバクラ】……。国語辞典を引くと、辞書によって語釈の特徴が違う。われらが『三省堂国語辞典(サンコク)』は、誰にもまねできない語釈をつけたい。でも、どうやって?――『サンコク』の改訂に追われる辞書編纂者が、辞書作りの実際を公開。街なかでの用例採集、見出し語の取捨選択、中学生にもわかる語釈の執筆など知られざるエピソードを通して、ことばの奥深さを知る一冊。

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Posted by ブクログ

『三省堂国語辞典』の編集委員が書いた一冊。国語辞典を編集するプロセスに合わせて章を立て、それぞれ実例を挙げながら解説する。昨年12月に出版された『三省堂国語辞典第7版』の編集作業と並行して書かれただけあって、臨場感たっぷりだ。
著者によれば、辞書の編集とは、1.編集方針を立て、2.用例を採集し、3.取捨選択をして、4.語釈を書く、5.最後に手入れをする、というステップをふむのだそうだ。どのステップも面白いが、中でも語釈を書くところがいい。「右」の語釈を「南を向いた時の西にあたる方」としても「南」の語釈を「日の出る方に向かって右の方」としてしまうと循環論法に陥る。そこで「アナログ時計の文字盤に向かって一時から五時までの表示のある側」という語釈が登場し、さらに「この辞書を開いて読むときの偶数ページのある側」へと進化する。しかし、それでも満足せず、「『一』の字の書き終わりの方。『リ』の字の線の長い方」にまで至る。あくなき探究心と言葉への熱い想いを持つ辞書の編集委員たちに、敬意を表さずにはいられない。
それにしても、こんな面白い新書が4月に出ていたとは。新書の新刊はだいたい書店でチェックするのが常なんだが、この本は見落としていた。

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2018年11月18日

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三省堂国語辞書の編纂委員が書いた「辞書を編む」は面白かった。用例採集は面白かった。カメラを持って町に出て、用例を採集するなんて。知らなかったなあ。この辞書を買ってみようかな。iPhone版もあるようだし。

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2018年10月19日

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そもそも「辞書の違い」って知ってますか?
この本を読むまでは、収録数の違いくらいだと思っていたけど、辞書ごとに「編集方針」があるそうな。著者は「三省堂国語辞典」の編集委員ということで、三省堂国語辞典のできるまでが克明に書かれている。ちなみに、こちらの辞書は「中学生にでも分かる説明」をモットーにしている。なんだか、とっても簡単なような気もするコンセプトではあるが、なかなかに奥が深い!ちなみに、この辞書は「ものを書く人」や「スピーチ」を良くする人が言い回しなどを調べるのに、重宝するらしい。これは久しぶりに辞書を手にしたくなってきたぞ!笑

文字の専門家が書いた本だけあって、とても読みやすいのに、読み進めるごとに「なるほど!」が随所に散りばめられている。

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2018年04月04日

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 新聞やテレビから街中まで、ことばを「採集」して、一冊の辞書にまとめあげる辞書編纂者のドキュメンタリー。

 昆虫や草花を集めるようにして、集めた宝物のことば達から選りすぐる。その宝物を磨くように、すんなり腑に落ちる語釈を長い時間かけて考え、現代で使われている「生きたことば」だけの辞書に仕上げていく

 「ことばだけで世界を再表現したい」と語る著者には少年のような輝いた目が想像できて、読んでるこちらもワクワク。

 文体が美しく(現代日本語として読みやすくて)、ちょっとおかしなエピソードが揃っているので、かなり楽しめました。

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2016年08月22日

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三省堂国語辞典の編纂に関わる飯間氏が、その改訂の過程を、丁寧に著した本。
言葉に向き合う飯間氏の真摯さがひしひしと伝わってくる良著です。

いわゆる誤用も、「誤り」とばっさり切り捨てるのではなく、日本語の変化、派生の仕方の一つととらえるなど、「今の」日本語の姿を的確にとらえようとする姿勢がよくわかります。

辞書には、言葉の「かがみ」としての2つの役割があって、そのうちの一つは「鏡」、つまり、日本語を映し出すもの、もう一つは「鑑」、つまり、日本語の規範となるものですが、三省堂国語辞典は前者の「鏡」であることを、より強く意識している、とのこと。
言葉は日々変化することを考えると、そのことに強い共感を覚えました。

それにしても、現在の三省堂国語辞典の基盤を作り上げた見坊豪紀は凄い人ですね。
この本からも、そのことがよくわかりました。

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2014年06月20日

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 飯間浩明 著「辞書を編む」を読みました。

 著者は、「三省堂国語辞典」の辞書編纂者。2013年末に発売予定の第7版の改訂作業をめぐる知られざるエピソードを通じて辞書の魅力を伝えてくれる。

 たまたま新聞で紹介されていたので、手にとってみたのですが、読み出したら止まりませんでした。

 辞書の改訂にこんな人たちの苦労やドラマがあったとは、想像もできませんでした。

 街中での言葉の用例採集など、少なからず言葉に関する仕事についている自分にとって、とても興味をもそそられました。

 また、普段は実用的にしか辞書を扱うことはなかったのですが、この本を読んだことで、辞書の物語を想像してしまいそうです。

 文庫化を待ち望んでいる、三浦しをんの「船を編む」はまだ未読なので、この本を読んだことで、一層読むのが楽しみになりました。

 辞書によってその特色や魅力があることもこの本を通じて改めて考えさせられました。

 そして、もちろん年末発売予定の第7版は絶対買おうと心に決めました。

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2013年08月18日

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 辞典編纂の内側を知れる本。予想を超える地道な作業。
以前「新解さんのなぞ」という本を読み、この辞書のマニアックな語釈が話題になったが、三省堂の辞書も「中学生にも理解できる」視点で工夫されたものになっているとのこと。新解さんでは、「右」は時計の文字盤の1~5のある側、と定義されていて、「左」は右の逆とあり、感動した。その手のネタもちゃんと本書にあったのでうれしい。特に言葉そのものには興味がなかったのが、この本のおかげで俄然興味が湧いたことを思い出す。で、本書を10年ほど時を経て読み、つい辞書も買ってしまった。電子辞書でもいいのかもしれないが、自分には紙媒体で「ひく」というのがいい。
 見坊さんという辞書界の神的存在の人も知ることもでき、雑学マニアとして非常に意義のある本でした。

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2013年08月15日

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著者は『三省堂国語辞典』の編纂に携わっており、その編纂過程における話が記されている。
第1章「編集方針」、第2章「用例採集」、第3章「取捨選択」、第4章「語釈」、第5章「手入れ」、第6章「これからの国語辞典」の全6章構成。
国語辞典は様々な出版社から刊行されており、購入の際には非常に困っていた。特色がどこにあるのか、どこを見るべきなのかよくわからない。著者も言うように、「販売部数をのばすために、どうしても収録語彙数を宣伝に使わざるをえない」ようだ。では、語彙数が多ければいいのかというと、そうでないことが述べられている。大切なのは「語釈」ということ。
国語辞典に限らず、所謂「辞書」「辞典」というものは、編纂者による「語釈」がキーだと思う。その語釈をどのように作り上げるのか、ポイントは「用例採集」にあるようだ。
用例をカード化するという作業は、梅棹忠夫氏の『知的生産の技術』を思い出させる。情報の整理には、ツールが変わっても(紙媒体から電子媒体へ)、方法論はそうは変わらないようだ。
本書は辞書編纂者の熱い気持ちが反映されているように思われる。
できれば、日本における「辞書」のあり方の変遷というものも整理してほしかった。明治以降、辞書を使う人はどのような人だったのか。一般家庭に小型辞典が普及し始めたのはいつか。高度経済成長期、百科事典がブームになった時がある。このような「使う側」の変化についても言及すれば、もう少しこれからの国語辞典のあり方について述べられたのではないかと感じる。いずれにせよ年末の『三国』第7版が楽しみになった。

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2013年07月08日

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辞書の改訂は世の中で使われている言葉を採取し、追加すべき言葉を厳選する一方で、辞書の編集方針に基づいて載せる必要なしとなったものを削除し、言葉の語釈を吟味し時には改める作業である。

それはまさにアップルの最近のCMにある「一つ一つの『イエス』の背後には千の『ノー』が存在する」世界である。それぞれの辞書の収録語数がなぜ「あえて」その数になっているのか?なぜそのような語釈になっているのか?それを確信を持ってしっかり説明していることが、いわゆるwiki系の辞書との大きな違いに思えてくる。

最後の章の「これからの国語辞典」は各国語辞典の立ち位置、電子辞書やwiki系を含むフリー辞書とのすみ分けなど、色々と参考になり、考えさせられる。

本書を読み終えて、いろいろな辞書を比べ読みしたくなった。クロスリファレンスや、それぞれの優劣を比べるためでなく、作り手の様々な想いを確かめるためにである。ただ、アプリ系だとユーザーインターフェイスの作り込み方にに引きずられるきらいがあるので、紙の辞書での読み比べの方が良いであろう。

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2013年07月08日

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■印象に残ったフレーズ
本当に必要なことばを集めるためには、まず、あらゆることばを、「おもしろい」と思うこと。未知のことばはもちろん、当然知っていることばでも、改めて別の面から眺めてみて、価値を再発見する。そういう姿勢が不可欠です。

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2021年10月10日

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映画と原作の後は、実際の編纂の現場を見てみよう。これがなかなか面白い。ちなみに我が家の国語辞典は「三国第7版」です。

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2019年10月06日

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・飯間さんの三省堂国語辞典と言葉に対する愛情に和む。
・辞書の違いは語数くらいだと思っていたけど、方針があることに気づけた。
・辞書作りの難しい点がわかる。たとえば、「右」をどう説明するか、「恋」をどう説明するか。時代の変化や、媒体の変化に応じて説明も変わってくるなど。
・とりあえず三省堂国語辞典が欲しくなる。

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2018年07月10日

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先週6月11日、NHKの「プロフェッショナルー仕事の流儀」でも取り上げられていた飯間さん。
番組でもワードハンティングや、データの整理、語釈執筆などの様子が紹介されていて、まさに本書での通りだったわけだが。
『三国』への愛に溢れ、相当饒舌な印象さえ受ける。
あ、勿論、悪い意味ではなく。

本書は、辞書編纂の手順に沿って、章が割り当てられている。
編集方針があって、用例採集、取捨選択、語釈を書き、既存の項目の内容を手入れする。
語釈を書く苦労を、ある意味面白おかしく紹介するあたりは、さすがだなあ、と思う。
特に「キャバクラ」のあたりは捧腹絶倒もの。

一方、考えさせられるのは最終章の「これからの国語辞典」。
紙辞書の敵は電子辞書にあらず、ウェブ上のフリーの辞典だという。
紙辞書が淘汰されてしまったり、採算が取れなくなって、高価なものになってしまったりする未来は、ちょっと嫌だ。
うまく棲み分けをしてもらいたいと望む一方で、こちらもお金を出して辞書を買うという協力をしていかなくては。

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2018年06月17日

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ネタバレ

まず、書評をば。
読みやすく、辞書編纂への思いが感じられる。愛のある一冊。
これから先、有難さを頭の隅に感じながら、辞書を引かせて頂きます。

そして、著者 飯間氏に届けたい。
作中のパート「紙の辞書はなくなってもいいか」で、紙のよさを示す部分があります。

僕が書斎からデジタルを排除し、紙の辞書を持っている最大の理由がそこにはありません。お気づきでしょうか。
スマホ辞書は書斎では邪魔なのです。
言葉の意味を引くつもりが、逆に通知欄に

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2018年02月06日

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例えば。「愛」は「恋」の上位という認識が一般的な感があるけど、辞書の語釈で考え且つ成り立ちも踏まえると、けしてそんなことはない。

そんなことを真面目に思案し議論する“辞書編纂者”なる人種のお仕事ドキュメント、辞書が作られる過程の体験談だ。言葉好き、辞書好きとしてはその全てがエキサイティング。

釈も宝だが、それを書くための用例こそが、一度失われたら取り返しがつかないとか、語釈は、既にある解説を再構築しても駄目で、自分の経験まで含めて自分の言葉にしなければならないとか。うん、伝わってないと思うけど、面白いんだ!

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2018年01月09日

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内幕ものは、どんな世界のものも面白い。国語辞書編纂の舞台裏も、その、言葉への真摯な姿に、同じものを見ていても違うものが見えていることが感じられて、興味深い。言葉の海は、深いなぁ。最近手にしていなかった国語辞書、開いてみよう。新しいものも手にしてみたいし、読み比べもしてみたい。

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2016年01月21日

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辞書編纂の裏側をウィットに富んで書かれていて面白かった。著者の辞書編纂という仕事に対する愛情、情熱が伝わってきた。

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2015年04月19日

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 国語辞典の編纂に関しては①用語の発掘・用例採集調査、②加えるべき言葉の判定会議、③語釈の文章考案、④取捨選択など手を入れる行為などの局面から詳細に説明があり、三浦しおん「舟を編む」の世界が現実であることを示してくれる。それにしても辞書の編纂者がこんな苦労を抱えているとは夢にも思わなかった。例えばキャバクラという用語の意味を実体験するために実際に店に入るなど・・・。三省堂国語辞典:通称「三国」の特徴は何よりも「中学生にも分かる説明!6万語」、新明解の特徴その他辞書にはそれぞれの強みがあり、読み比べによってその思想の違いを実感してみると実に楽しそうである。新しい言葉でなくとも洩れている盲点のような言葉も確かにあるのかも知れない。「んーん」「あーあ」などは確かに有り得る!デジタル化の時代になり、新しい悩みが出てきていることも分かる!

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2014年02月12日

Posted by ブクログ

辞書引かないよなー。そもそも最近買ってないし・・・

辞書作りの「戦い」が書かれています。
言葉ってのは生き物なので、次々と新しい言葉が出てくる。
辞書に載せるか、載せないか。
どう説明するか。大変な作業です。

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2014年01月04日

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著者が辞書の世界から手招きしているイメージがありありと浮かぶ。ただ私が普段ひくことばと本文中に挙げられた収録語が殆ど被らない。惜しい。
時期的に臨場感。今読んでよかった

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2013年10月16日

Posted by ブクログ

 三省堂国語辞典の改訂に関わる著者による,辞書編纂の舞台裏。鏡を目指す実例主義・鑑を目指す規範主義という,辞書の特色を決める大方針から,用例採集,新規収録語の取捨選択,既存項目の手入れまで。電子辞書やオンラインのフリー辞書を見据えた辞書の未来も語る。
 本書のメインは中型辞書だけど,辞書を作るのは相当な手間と時間がかかってる。特に用例採集は,編纂者の常日頃からの蓄積に頼ってて,文献調査だけでなくフィールドワークも重要。そして苦労して集めた言葉がごっそり削られる悲喜こもごもの取捨選択。これだけコストをかけても,手軽なオンライン辞書に太刀打ちできるとは限らない。なかなか厳しいな…。

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2013年09月28日

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三省堂国語辞典の編纂者が、辞書の制作の過程を分りやすく一から記した新書らしい新書。
三国は、そのとき使われている言葉を平易に記すことをモットーとしているそうで、その精神で言葉を取捨選択し、語釈を書く。恋や愛も同性愛のへ認識がより一般的となった現在では、書き直して行くことになって行く。

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2013年07月15日

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これは是非『舟を編む』とセットで読んでもらいたい一冊。
『舟を編む』で辞書編集とは何かを何となく分かったつもりでいたが、これを読んであっ本当にそういう風に辞書は編纂されているのねってことが分かった。そしてもちろん手に入れたくなったのが『三国』。やっぱり電子版じゃなくて紙辞書がいいよね。7版の出版が楽しみになった。
『三国』の「右」の語釈を読めば、この辞書の目指すところがよく分かる。思わずうなずくところあり、笑ってしまうところあり。充実の読書体験。

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2013年07月01日

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辞書の編纂については考えたこともなかったですが、
かくも情熱的な思いで作られているんですね、、。
ちょっと感動しました。

第6章、ことばだけでできた世界に思いを馳せる部分が殊のほか印象的でした。

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2013年06月30日

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辞書はどうやって作られるのか。
ノンフィクションです。
今、まさに作成途中の様子が描かれています。

仕事柄、辞書はお友達といっても過言ではありませんが、
今使っているのは業者さんが見本で置いていったもの。
愛着も特にありませんでしたが、
辞書の向こうには人がいるのだと思うと、
その人の思いを受け止めねばというきになります。

これからも頑張ってください。
エールを送りたくなりました。

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2013年06月29日

Posted by ブクログ

よくよく思い出すと高校時代、学校で購入した辞書が「三国」でした。わからない単語はwikiで調べることが当たり前になってきてきた今日この頃。改めて辞書を開いてみたくなる内容でした。
「ことばで世界の模型を作る」
著者の思いを記した6章(最終章)まで一読する価値のある本だとおもいます。

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2013年06月25日

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ネタバレ

飯間さんの誠実な人柄が「読ませる推進力」になり、結果、辞書編纂という作業の面白みが伝わる、とても美味しい読書。
本書を要約すれば、生きた言葉を平易に説明、という編纂方針に尽きる。
その具体例が膨らみを持って紹介されるのだが、細かく教えて貰えば貰えるほど興味が湧く。
こんこんと泉のように。

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2017年03月06日

Posted by ブクログ

辞書がどのように作られるのか、手順を追って書かれており興味深い。日常生活のあらゆる場面から、辞書に載せるための言葉を採集するプロセスは、辞書作りというイメージにはなかったので面白かった。他の辞書も同じような過程で作成されているのか、気になった。
(2013,12)

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2013年12月07日

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国語辞典の編纂者の仕事ぶりが手に取るように分かり、知らないことを知る喜びが楽しかった。マニアックなこんな人たちが、言葉を大切に、日本語を支えてくれているんだな〜。

メルカリ売却

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2020年12月28日

Posted by ブクログ

辞書の改版過程をその担当者が語っており、とても分かり易くつづられている。「舟を編む」に便乗した感は否めないが、辞書の「現場」、日本語のでき方、というものを伝える本としては非常に良かったと思う。

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2013年07月18日

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