飯間浩明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
先週6月11日、NHKの「プロフェッショナルー仕事の流儀」でも取り上げられていた飯間さん。
番組でもワードハンティングや、データの整理、語釈執筆などの様子が紹介されていて、まさに本書での通りだったわけだが。
『三国』への愛に溢れ、相当饒舌な印象さえ受ける。
あ、勿論、悪い意味ではなく。
本書は、辞書編纂の手順に沿って、章が割り当てられている。
編集方針があって、用例採集、取捨選択、語釈を書き、既存の項目の内容を手入れする。
語釈を書く苦労を、ある意味面白おかしく紹介するあたりは、さすがだなあ、と思う。
特に「キャバクラ」のあたりは捧腹絶倒もの。
一方、考えさせられるのは最終章の「これからの国語辞典」。
紙辞書の敵は電子辞書にあらず、ウェブ上のフリーの辞典だという。
紙辞書が淘汰されてしまったり、採算が取れなくなって、高価なものになってしまったりする未来は、ちょっと嫌だ。
うまく棲み分けをしてもらいたいと望む一方で、こちらもお金を出して辞書を買うという協力をしていかなくては。 -
Posted by ブクログ
辞書編集の職に疲れている方の本。
言葉の使い方一つにこだわる、ということについて書かれているのだが
単純に面白かった。普段使っている言葉の意味を改めて見返してみると、
空気のような存在に名前をつけているのが、言葉だということに気づくし、
そういった言葉の存在はこんなにも多いと思う。もう一度辞書をめくってみるのもいいかも。
以下抜粋。
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・ふと面識の薄い方に偶然であった時には「少しだけ困ったことを聞いてみる」
・同じことを言うのにも、表現の仕方によってニュアンスが異なる。
「丸いたまごも切りようで四角、ものも言いようで角がたつ」
・「働く」の反対は「怠ける」と考える人は、働いていないことは悪い状態。
「働く」の反対が「休む」という人は、働いていない状態は悪くはない。 -
Posted by ブクログ
国語辞典の編纂に関しては①用語の発掘・用例採集調査、②加えるべき言葉の判定会議、③語釈の文章考案、④取捨選択など手を入れる行為などの局面から詳細に説明があり、三浦しおん「舟を編む」の世界が現実であることを示してくれる。それにしても辞書の編纂者がこんな苦労を抱えているとは夢にも思わなかった。例えばキャバクラという用語の意味を実体験するために実際に店に入るなど・・・。三省堂国語辞典:通称「三国」の特徴は何よりも「中学生にも分かる説明!6万語」、新明解の特徴その他辞書にはそれぞれの強みがあり、読み比べによってその思想の違いを実感してみると実に楽しそうである。新しい言葉でなくとも洩れている盲点のような言葉も確かにあるのかも知れない。「んーん」「あーあ」などは確かに有り得る!デジタル化の時代になり、新しい悩みが出てきていることも分かる!