飯間浩明のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
辞書編纂者である飯間浩明さんの著書。
敬語の使いかたから、漢字の書き分け、似ている用語、「ら抜き言葉」や「バイト言葉」についてなど、日本語に関するあれこれを分かりやすく解説してくれています。
『モヤ対談』で言及されていたことで興味を抱いて読んでみたのだけど、読み物として優れている上にとっても実用的で、大変参考になりました。さくっと読める。
テレビでお見かけしたときのまま、飯間さんのユーモラスかつどこかお茶目なお人柄が文体にもよく表れているようで、読んでいてクスッと笑えるところが多々あります。
私自身、日本語の取り扱いには日々慎重にならざるを得ない仕事をしていて、迷ったり悩んだりは日常茶飯事。 -
Posted by ブクログ
ネタバレーーーことばが正しいかを決めるのは、あなた自身。
表現に愛着があれば使えばいいし、嫌なら使わなくてよい。
自分の考えを一番うまく表せることばこそ「正しい」と言える。
自分の感覚を信じて、相手に遠く表現を目指そうではないか。
ー★ー★ー★ー
「お義理」と「義理」では全く意味が異なる。
お義理は、相手を謙遜して言う言葉で、義理は人として守らなくてはいけない掟。
「お」をつけるかつけないかで意味が変わるのだなとはじめて知った。
ーーー
そして
①感謝するときは行動してくれた相手を主語
②敬意は自分を主語
にすることで表現が強調される
例えば、
「あなたが手伝ってくれたから(①)、私は嬉しいか -
Posted by ブクログ
ポプラ社ノンフィクションのシリーズの中から、児童が興味の持てるものを思い、表紙の鮮やかさからこちらの書籍から手に取りました。筆者の生い立ちから国語辞典編纂の仕事内容までを、構えず、子どもに語る口調ながら子どもを侮らず書いてくれており好感が持てる文体です。細かく章を区切ってくれていますが、言葉の意味について気になり始めたら、最後まで一気に読んでしまうはず。国語辞書が身近でなくなってしまった子どもたちにも響く内容のはずです。まず使わない日はない「ことば」がテーマですからね。
漢字は小学4年生以上からふりがなありかな?ただ、一度ふりがなをふった熟語は2回目からふりがながなくなったりもします。章が改 -
Posted by ブクログ
ポプラ社ノンフィクション ジュニア版シリーズから。
『三省堂国語辞典』、略して『三国(さんこく)』の編集をしている著者が、児童にも分かりやすく「国語辞典を作ってどういうこと」を伝える。
辞書には、新しい言葉を載せたり、元々辞書に載っているが現代では意味が変わったものの書き換えを行ったりする。
そこで辞典を作る人達は、常に辞書に載せるための言葉を探す「ワードハンティング」をするのだ。本やテレビから得るものもあれば、町にでて自分の足で探すこともあり、これはなかなか楽しそう。学校の自由研究でも使えそうですね。
例えば「天麩羅・天婦羅」は辞典に載っているが、メニューで書かれた「天扶良」(変換で -
Posted by ブクログ
毎日小学生新聞の連載(2017年3月から2019年5月までの分)を元に編まれたもの。連載時のタイトルは「日本語どんぶらこ」。
著者は三省堂国語辞典の編集者でもある飯間浩明さん、そして楽しいイラストは我らが金井真紀さん。
章ごとにテーマだてされ、そのテーマに則した日本語、言葉にまつわるお話しが見開き1ページで納められています。
小学生向けに書かれたものなので、とても読みやすく、楽しく言葉の知識を得られます。
中村彝さんの彝なんていままで知りませんでした。
そんたく、という言葉も昔は良い意味だったとか。
なんで「いちごラーメン」が思いつくのか、金井真紀さんの絵に感心。
また、苦しいのに「だいじ -
Posted by ブクログ
国語は好きな教科より、嫌いな教科になりがち。
子どもの時にこんな本に出会いたかった。
響きとリズム、音で楽しみ、目で見て難しい漢字を紐解いて覚えてみたり、業界用語や日本の中でも西と東で微妙な違いがある言葉、慣用句やooさん、とつい言ってしまう言葉。
相手に届ける言葉、新しく出てくる言葉の解釈、地名と万葉集と、とても幅広く、子どもだけでなく大人が読んでも、子どもからの質問対策にもなるかと!とても良い面白い。
辞書の編纂者さん、ならではの解説が絶妙でたまらない!イラストもとても可愛く、理解を深めてくれる。ステキな一冊だ!
身近な言葉は4音、樫野有香→かしゆか
コンビニ、ファミレス、パソコンet