飯間浩明のレビュー一覧

  • ことばハンター 国語辞典はこうつくる
    飯間さんの辞書に関する本はどれも面白いけど、これは小学生向きに易しいことばで書かれた本。
    内容は大人向けのものと基本的には変わらないものの、わかりやすいので、読むのが苦手な子どもでも大丈夫かな、とも思うが、そもそも辞書ってどんな風に作るのかと疑問や好奇心を持ってる時点で、子どもとして知的レベルは高い...続きを読む
  • 辞書編纂者の、日本語を使いこなす技術
    著者が、辞典編纂のため、あらゆる日本語を「用例採集」して考え・感じ取った、ちょっと工夫した表現、人間関係もよくなることばの使い方について、事例を交えて紹介・提案しているエッセイ。
    少し思ってた内容より、感覚的な話が多い気がしますが、役に立つところもありました。

    役に立つポイント
    ・否定的な表現に形...続きを読む
  • ことばから誤解が生まれる 「伝わらない日本語」見本帳
    前半は日本語の音声、文法、語義、状況から生まれる誤解を例を挙げて書き連ねている感じで流し読みしたが、5章は表現意図に焦点を当てていて、自分も思い当たることが沢山あり、興味深く読んだ。

    こちらでは褒めたつもりが相手は逆の意味で捉えていたりすることがよくあって、これではいけないと思いつつも、自分なりの...続きを読む
  • 辞書編纂者の、日本語を使いこなす技術
    辞書編纂者ならではの、普段言葉を使う上でのちょっとしたコツなど。「とても」や「せいぜい」の意味の変遷など、知っているとネタとして使えそう。散髪時の髪の長さを伝える方法として、奥さんから言われたという「写真を持っていけば?」というアイディアは、某理髪店のアプリで機能としてあるようでやっと時代が追いつい...続きを読む
  • 小説の言葉尻をとらえてみた
    ふだん何気なく読み飛ばしている小説の言葉づかいの面白さを感じさせてくれる。それにしてもさりげなく用例の確認をしているが、膨大な資料に当たっているわけで、感嘆する。それが苦ではない方がこういう仕事をされるのだなと思うと、ちょっと羨ましい。
  • 小説の言葉尻をとらえてみた
    「ことばは生きている」を実感させてくれる一冊。どーでもいいような言葉をしっかりと見つめる姿勢に感心した。言葉に徹底してこだわった労作。好きな人にしか受け入れられない一冊です。
  • 小説の言葉尻をとらえてみた
    んもうっ、飯間さん、好きっ。

    プロローグ
    第1章 桐島、部活やめるってよ(朝井リョウ)
    第2章 風が強く吹いている(三浦しをん)
    第3章 残穢(小野不由美)
    第4章 オレたちバブル入行組(池井戸潤)
    第5章 チッチと子(石田衣良)
    第6章 桜ほうさら(宮部みゆき)
    第7章 横道世之介(吉田修一)...続きを読む
  • 辞書編纂者の、日本語を使いこなす技術
    「舟を編む」が出版された後なので、辞書編纂者の書いた本に興味がわく人が多くいるだろうことを予想して出版されたと思われる本。
    まあ、日本語の常識を今一度確認してみるには読むといいかと。
  • 三省堂国語辞典のひみつ おまけ付き
    なるほど、著者の言うとうり三省堂国語辞典の宣伝用であるが、三省堂国語辞典の編纂の苦労がよくわかるし、その特色も理解できる。
    小説などとは違い、書評という形では表に現れない書物だけに本書のように編者が自己評価する形もありだと思う。同時に他の国語辞典の編纂に関してもその内情を知りたい。
  • 辞書に載る言葉はどこから探してくるのか?
    国語辞典の改訂作業をするために、筆者は日々街中で「ワードハンティング」をしています。ワードハンティングでは、1ヵ月で約400語の言葉を記録するのだそうです。この本では、実際にその様子や筆者がどのように言葉と出会っていくかを知ることが出来ます。普段目にしているはずなのに、流してしまっている言葉も、もし...続きを読む
  • 遊ぶ日本語 不思議な日本語
    すっごい軽くてすっごい気楽に読めるんだけど、これくらいのことを書くのにずっごい調べものしてすっごい知の研鑽があったんだなあというのがすっごい伝わってくる本。
    楽しさの裏に、プロのすごみを感じさせる。
  • 辞書を編む
    飯間さんの誠実な人柄が「読ませる推進力」になり、結果、辞書編纂という作業の面白みが伝わる、とても美味しい読書。
    本書を要約すれば、生きた言葉を平易に説明、という編纂方針に尽きる。
    その具体例が膨らみを持って紹介されるのだが、細かく教えて貰えば貰えるほど興味が湧く。
    こんこんと泉のように。
  • 辞書には載らなかった 不採用語辞典
    「さぼる、お茶する、事故る、愚痴る、パニクる、こくる、拒否る」はわかる。
    「ポチる ググる」もわかる。
    「しくる、キョドる、タクる、ディスる」ここまできたらわからない。 
    辞書にのるのはいつのことか、のらないでおわっちゃうか。
  • 辞書に載る言葉はどこから探してくるのか?
    著者は、小型辞書の雄、“三国”こと三省堂国語辞典の編纂者。たまにtwitterでもお名前を見かける。

    三国の新しいバージョンに載せる言葉を採取するための街歩き紀行的な文章でもあり、採用すべき言葉にどんな語釈を当てようかと試行錯誤する作業を横から覗き込ませてもらっているような、そんな感じが楽しい。街...続きを読む
  • 辞書に載る言葉はどこから探してくるのか?
     辞書に載る言葉はただ座っているだけで集まるものではなかったのですね。

     街に出て生きた言葉を拾う。気長で大変そうな半面いろいろと街遊びもできる面白そうな役割。

     ただどこまで辞書という物を信頼すればよいのだろうか。そこに不安要素を見いだしてしまった。
  • 辞書には載らなかった 不採用語辞典
    この言葉は載せんでいいんでない?と思う言葉もありますが
    いろいろな言葉の由来もわかるし、自分が日常聞き流している言い回しは本当に合っているのか?と、言葉に対する感覚を見直すきっかけになります。
  • 辞書編纂者の、日本語を使いこなす技術
    言葉を使う際のあれこれについて書かれた、「三省堂国語辞典」の編集者による日本語の使い方本。
    さすが編集者というべきか、各章立てごとに行数をそろえてあるのがニクイ。あまり深堀りせず、広く浅くいろんな言葉を取り上げているので、ライトな気分でサクサク読める。
  • 辞書編纂者の、日本語を使いこなす技術
    日本語について考えるきっかけになる入門書。もう少し掘り下げて知りたいと思うけど、これくらいが読みやすいのかもしれない。
  • 辞書編纂者の、日本語を使いこなす技術
    借りたもの。
    文章のハウツーというよりも、コミュニケーションに関わる本だと思う。
    辞書編纂者による本、ということで、何か文法や語彙の“正しさ”や“正確さ”について言及しているかと思っていたら、そうではなかった。

    文章の正しい使い方と一般的な使われ方の齟齬を言及しながら、”伝わり方“に重きを置く。
    ...続きを読む
  • 辞書編纂者の、日本語を使いこなす技術
    辞書編纂者による、「今よりちょっと上の日本語生活」を送るための蘊蓄本だが、構成がやや煩雑で、内容は軽め、サラリとした知識や礼儀の習得にはよいか。