飯間浩明のレビュー一覧
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筋を追っていくだけが小説の楽しみ方ではない。そこで語られた日本語に注目すると、作者が必ずしも意図しない部分で、読者は、ことばの思いがけない面白さに気づくだろう。『三省堂国語辞典』編集委員である著者のガイドによって、物語の世界を旅し、そこに隠れている珍しい日本語、興味深い日本語を「用例採集」してみよう。エンタメ、ホラー、時代物、ライトノベル…。「旅先」となる物語のジャンルはさまざまだ。それらの物語世界に暮らす登場人物や、語り手の何気ない一言を味わいながら、辞書編纂者の目で謎を見出し、解き明かしていく。ことば尻を捉えているようでありながら、次第に読者をことばの魅力の中へと引き込む、異色の小説探検。
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ネタバレ私たちが何気なく使っている言葉はこんなに不思議。
毎日小学生新聞の連載をまとめたもので、日本語についての色々なコラム。知っていることが多いけれども、子どもに向けて書かれているのを頷きながら読んだ。
新しい擬態語・擬音語「ふぁさっと」について、日本語で「ふぁ」のつく言葉は確かになかなかない。「ばえる」についても、濁音で始まる語はあまり良くない意味の言葉が多い中、これは褒め言葉であるという新しさ。ここらへんは、面白い発見で、自分も新しい言葉に注目したくなる。
楽しい形容詞が少なくて、暗い気持ちや嫌な気持ちを表す形容詞は多い、という指摘も面白かった。だから、嬉しい気持ちや楽しい気持ちを作文で書 -
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本を読むときに知らない言葉や読めない言葉があったらどうしますか?
辞書を引く?ネットで調べる?それとも読み飛ばす?
私は辞書アプリ(新明解国語辞典)で必ず調べるようにしていますが、以前は漢字と前後の文脈でなんとなく意味を分かったつもりで読み進めていました。
この本は純文学からライトノベルまで15の小説の中に出てくる様々な言葉に注目し、言葉の面白さを紹介してくれます。
著者は国語辞典の編纂者ですが、言葉は時代とともに変わっていくものというスタンスであり、聞き慣れない言葉であっても決して誤用と断定はしません。
言葉を読み飛ばすことがどんなに勿体ないことか、言葉の奥深さ、魅力を垣間見ることができ -
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<目次>
第1章 ついつい目が留まる
第2章 一見平凡だけど
第3章 現代語の磨かれ方
第4章 業界用語漏れ出系
第5章 コピーライターの奮闘
第6章 外来語の冒険
第7章 不思議な表記
第8章 地域の息づかい
第9章 言い回しの問題
第10章 今ではもう昔
<内容>
『三省堂国語辞典』の編纂にも加わる国語学者の街で気になる言葉をまとめたもの。朝日新聞土曜版「be on Saturday」連載の「街のB級言葉図鑑」からの再編集、加筆版。
新語ばかりでなく、言い回し、表記、コピーライターの言葉まで幅広く載る。最後の「令和」の表記の話など、私は「令」の書き方が嫌いなので(最後 -
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飯間さんの辞書に関する本はどれも面白いけど、これは小学生向きに易しいことばで書かれた本。
内容は大人向けのものと基本的には変わらないものの、わかりやすいので、読むのが苦手な子どもでも大丈夫かな、とも思うが、そもそも辞書ってどんな風に作るのかと疑問や好奇心を持ってる時点で、子どもとして知的レベルは高いので(大人だってそんなこと考えもしない人はいっぱいいますからね)、やっぱりそういう小学校中学年以上向けでしょうね。
電子式ライターを分解して発火の仕組みを解明した上で、「発火石をこすってタバコに火をつける器具」という語釈を「タバコの火をつける器具」に変えた、というようなエピソードは、前より簡単になっ -
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前半は日本語の音声、文法、語義、状況から生まれる誤解を例を挙げて書き連ねている感じで流し読みしたが、5章は表現意図に焦点を当てていて、自分も思い当たることが沢山あり、興味深く読んだ。
こちらでは褒めたつもりが相手は逆の意味で捉えていたりすることがよくあって、これではいけないと思いつつも、自分なりの表現をしたい欲求と、使い古された褒め言葉を並べるのもどうかという気持ちもあり、これが相手にとっては分かりづらく感じてしまう要因だとは思っている。
誤解を与えたくないからといって余計なことは喋らないというのもそれはそれでどうやら誤解を与えるらしい。受け手側も誤解があるかもと考慮した上で相手の話を聞か