飯間浩明のレビュー一覧

  • 日本語をつかまえろ!

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    オノマトペから最近の言葉まで。
    イラストを交え、面白くわかりやすい。
    小中学生が読めば絶対面白い。
    もちろん、大人が読んでもいいと思う。

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    2021年02月17日
  • 小説の言葉尻をとらえてみた

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    一般的な新書みたいな感じの書籍だと思い、読んだことのある本の章から読み始めたので、著者が話に入り込んで言葉を収集してることが最初わからずとまどってしまった(笑)
    いろんな話の中に言葉ハンターのおじさんがうろうろしていて、それに気付いているキャラクターや気付いていないキャラクターがいて、想像すると面白い。
    特に半沢直樹。
    そうこうして、面白いおじさんを観察しているうちに、言葉について考えながら読むというのも読書の醍醐味のひとつなのだと気付かされた。
    そして私もいつの間にかハンターになってしまったようだ。

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    2021年02月04日
  • 知っておくと役立つ街の変な日本語

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    変な言葉を探して街歩き。
    変だから間違いという訳でなく、
    どうして生まれたのか、どのように変化したのか、
    あぁ言葉ってホントに生きているんだ、と感じました。
    むしろ変わらない言葉なんて殆ど無いのかも。

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    2020年04月09日
  • 日本語をつかまえろ!

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    ネタバレ

    私たちが何気なく使っている言葉はこんなに不思議。

    毎日小学生新聞の連載をまとめたもので、日本語についての色々なコラム。知っていることが多いけれども、子どもに向けて書かれているのを頷きながら読んだ。

    新しい擬態語・擬音語「ふぁさっと」について、日本語で「ふぁ」のつく言葉は確かになかなかない。「ばえる」についても、濁音で始まる語はあまり良くない意味の言葉が多い中、これは褒め言葉であるという新しさ。ここらへんは、面白い発見で、自分も新しい言葉に注目したくなる。

    楽しい形容詞が少なくて、暗い気持ちや嫌な気持ちを表す形容詞は多い、という指摘も面白かった。だから、嬉しい気持ちや楽しい気持ちを作文で書

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    2020年03月21日
  • 伝わるシンプル文章術

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    論文の書き方の本、と言っていいと思う。

    私自身はアメリカの大学で
    「背景説明→問題→結論→理由→理由を支える証拠→想定される反論→反論に対する再反論→結論の確認」
    を習ったなぁと思い出した。今でもこの形式が一番理に適ってると思ってる。

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    2020年03月06日
  • 小説の言葉尻をとらえてみた

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    本を読むときに知らない言葉や読めない言葉があったらどうしますか?
    辞書を引く?ネットで調べる?それとも読み飛ばす?
    私は辞書アプリ(新明解国語辞典)で必ず調べるようにしていますが、以前は漢字と前後の文脈でなんとなく意味を分かったつもりで読み進めていました。

    この本は純文学からライトノベルまで15の小説の中に出てくる様々な言葉に注目し、言葉の面白さを紹介してくれます。
    著者は国語辞典の編纂者ですが、言葉は時代とともに変わっていくものというスタンスであり、聞き慣れない言葉であっても決して誤用と断定はしません。

    言葉を読み飛ばすことがどんなに勿体ないことか、言葉の奥深さ、魅力を垣間見ることができ

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    2020年03月01日
  • ことばハンター 国語辞典はこうつくる

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    『舟を編む』を読んだときも思ったけれど、子どものときにこの本に出会っていたら、何かしら選択が変わる人もいると思う。

    辞書の意味って考えたことがなかったかも。私にとっては「正」を調べるものだった。そして、それはネットでできること。

    今は「ワードハンティング」をしている自分に気付く。

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    2019年12月01日
  • 知っておくと役立つ街の変な日本語

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    <目次>
    第1章  ついつい目が留まる
    第2章  一見平凡だけど
    第3章  現代語の磨かれ方
    第4章  業界用語漏れ出系
    第5章  コピーライターの奮闘
    第6章  外来語の冒険
    第7章  不思議な表記
    第8章  地域の息づかい
    第9章  言い回しの問題
    第10章  今ではもう昔

    <内容>
    『三省堂国語辞典』の編纂にも加わる国語学者の街で気になる言葉をまとめたもの。朝日新聞土曜版「be on Saturday」連載の「街のB級言葉図鑑」からの再編集、加筆版。
    新語ばかりでなく、言い回し、表記、コピーライターの言葉まで幅広く載る。最後の「令和」の表記の話など、私は「令」の書き方が嫌いなので(最後

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    2019年12月11日
  • ことばハンター 国語辞典はこうつくる

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    飯間さんの辞書に関する本はどれも面白いけど、これは小学生向きに易しいことばで書かれた本。
    内容は大人向けのものと基本的には変わらないものの、わかりやすいので、読むのが苦手な子どもでも大丈夫かな、とも思うが、そもそも辞書ってどんな風に作るのかと疑問や好奇心を持ってる時点で、子どもとして知的レベルは高いので(大人だってそんなこと考えもしない人はいっぱいいますからね)、やっぱりそういう小学校中学年以上向けでしょうね。
    電子式ライターを分解して発火の仕組みを解明した上で、「発火石をこすってタバコに火をつける器具」という語釈を「タバコの火をつける器具」に変えた、というようなエピソードは、前より簡単になっ

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    2019年03月24日
  • 辞書編纂者の、日本語を使いこなす技術

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    著者が、辞典編纂のため、あらゆる日本語を「用例採集」して考え・感じ取った、ちょっと工夫した表現、人間関係もよくなることばの使い方について、事例を交えて紹介・提案しているエッセイ。
    少し思ってた内容より、感覚的な話が多い気がしますが、役に立つところもありました。

    役に立つポイント
    ・否定的な表現に形容詞ではなく動詞を使う
    ・「いつも文末に来ることば」「いつも文の最初に来ることば」は、基本的にひらがなで書く
    ・反対語を意識すると文章が書ける

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    2018年12月30日
  • ことばから誤解が生まれる 「伝わらない日本語」見本帳

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    前半は日本語の音声、文法、語義、状況から生まれる誤解を例を挙げて書き連ねている感じで流し読みしたが、5章は表現意図に焦点を当てていて、自分も思い当たることが沢山あり、興味深く読んだ。

    こちらでは褒めたつもりが相手は逆の意味で捉えていたりすることがよくあって、これではいけないと思いつつも、自分なりの表現をしたい欲求と、使い古された褒め言葉を並べるのもどうかという気持ちもあり、これが相手にとっては分かりづらく感じてしまう要因だとは思っている。

    誤解を与えたくないからといって余計なことは喋らないというのもそれはそれでどうやら誤解を与えるらしい。受け手側も誤解があるかもと考慮した上で相手の話を聞か

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    2018年12月01日
  • 辞書編纂者の、日本語を使いこなす技術

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    辞書編纂者ならではの、普段言葉を使う上でのちょっとしたコツなど。「とても」や「せいぜい」の意味の変遷など、知っているとネタとして使えそう。散髪時の髪の長さを伝える方法として、奥さんから言われたという「写真を持っていけば?」というアイディアは、某理髪店のアプリで機能としてあるようでやっと時代が追いついてきたという感じかもしれない。

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    2018年09月30日
  • 小説の言葉尻をとらえてみた

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    ふだん何気なく読み飛ばしている小説の言葉づかいの面白さを感じさせてくれる。それにしてもさりげなく用例の確認をしているが、膨大な資料に当たっているわけで、感嘆する。それが苦ではない方がこういう仕事をされるのだなと思うと、ちょっと羨ましい。

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    2018年01月18日
  • 小説の言葉尻をとらえてみた

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    「ことばは生きている」を実感させてくれる一冊。どーでもいいような言葉をしっかりと見つめる姿勢に感心した。言葉に徹底してこだわった労作。好きな人にしか受け入れられない一冊です。

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    2018年01月11日
  • 小説の言葉尻をとらえてみた

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    んもうっ、飯間さん、好きっ。

    プロローグ
    第1章 桐島、部活やめるってよ(朝井リョウ)
    第2章 風が強く吹いている(三浦しをん)
    第3章 残穢(小野不由美)
    第4章 オレたちバブル入行組(池井戸潤)
    第5章 チッチと子(石田衣良)
    第6章 桜ほうさら(宮部みゆき)
    第7章 横道世之介(吉田修一)
    第8章 猫を抱いて象と泳ぐ(小川洋子)
    第9章 マチネの終わりに(平野啓一郎)
    第10章 俺の妹がこんなに可愛いわけがない(伏見つかさ)
    第11章 八日目の蟬(角田光代)
    第12章 阪急電車(有川浩)
    第13章 グラスホッパー(伊坂幸太郎)
    第14章 ギケイキ 千年の流転(町田康)
    第15章 チョ

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    2017年10月29日
  • 辞書編纂者の、日本語を使いこなす技術

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    「舟を編む」が出版された後なので、辞書編纂者の書いた本に興味がわく人が多くいるだろうことを予想して出版されたと思われる本。
    まあ、日本語の常識を今一度確認してみるには読むといいかと。

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    2017年07月24日
  • 三省堂国語辞典のひみつ おまけ付き

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    なるほど、著者の言うとうり三省堂国語辞典の宣伝用であるが、三省堂国語辞典の編纂の苦労がよくわかるし、その特色も理解できる。
    小説などとは違い、書評という形では表に現れない書物だけに本書のように編者が自己評価する形もありだと思う。同時に他の国語辞典の編纂に関してもその内情を知りたい。

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    2017年07月11日
  • 辞書に載る言葉はどこから探してくるのか?

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    国語辞典の改訂作業をするために、筆者は日々街中で「ワードハンティング」をしています。ワードハンティングでは、1ヵ月で約400語の言葉を記録するのだそうです。この本では、実際にその様子や筆者がどのように言葉と出会っていくかを知ることが出来ます。普段目にしているはずなのに、流してしまっている言葉も、もしかしたらまだ辞書には載っていないのかもしれないと考えると、私自身もワードハンティングをしてみたくなりました。

    新しい言葉を採用する際の2つの条件
    1)その言葉が、世の中に多く使われていること。多数の例が集まること。
    2)その言葉が、この先もある程度長く使われると見込まれること。一時的な流行語でな

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    2017年06月19日
  • 遊ぶ日本語 不思議な日本語

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    すっごい軽くてすっごい気楽に読めるんだけど、これくらいのことを書くのにずっごい調べものしてすっごい知の研鑽があったんだなあというのがすっごい伝わってくる本。
    楽しさの裏に、プロのすごみを感じさせる。

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    2017年03月31日
  • 辞書を編む

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    ネタバレ

    飯間さんの誠実な人柄が「読ませる推進力」になり、結果、辞書編纂という作業の面白みが伝わる、とても美味しい読書。
    本書を要約すれば、生きた言葉を平易に説明、という編纂方針に尽きる。
    その具体例が膨らみを持って紹介されるのだが、細かく教えて貰えば貰えるほど興味が湧く。
    こんこんと泉のように。

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    2017年03月06日