飯間浩明のレビュー一覧
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<目次>
第1章 ついつい目が留まる
第2章 一見平凡だけど
第3章 現代語の磨かれ方
第4章 業界用語漏れ出系
第5章 コピーライターの奮闘
第6章 外来語の冒険
第7章 不思議な表記
第8章 地域の息づかい
第9章 言い回しの問題
第10章 今ではもう昔
<内容>
『三省堂国語辞典』の編纂にも加わる国語学者の街で気になる言葉をまとめたもの。朝日新聞土曜版「be on Saturday」連載の「街のB級言葉図鑑」からの再編集、加筆版。
新語ばかりでなく、言い回し、表記、コピーライターの言葉まで幅広く載る。最後の「令和」の表記の話など、私は「令」の書き方が嫌いなので(最後の1画は縦棒でなく、チョンがいい派)、ちょっと恐ろしくなった。SNSとかがこれだけ広がると、正しくても多数派でないものが淘汰されてしまう恐ろしい世の中になったなあ…。 -
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飯間さんの辞書に関する本はどれも面白いけど、これは小学生向きに易しいことばで書かれた本。
内容は大人向けのものと基本的には変わらないものの、わかりやすいので、読むのが苦手な子どもでも大丈夫かな、とも思うが、そもそも辞書ってどんな風に作るのかと疑問や好奇心を持ってる時点で、子どもとして知的レベルは高いので(大人だってそんなこと考えもしない人はいっぱいいますからね)、やっぱりそういう小学校中学年以上向けでしょうね。
電子式ライターを分解して発火の仕組みを解明した上で、「発火石をこすってタバコに火をつける器具」という語釈を「タバコの火をつける器具」に変えた、というようなエピソードは、前より簡単になったからって、安易に変えたのではなく、裏付けを取るという手間をちゃんとかけているということがわかる。
こういう本を読んで、子どもに辞書を引く楽しみや、辞書の素晴らしさを知って欲しいな。 -
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前半は日本語の音声、文法、語義、状況から生まれる誤解を例を挙げて書き連ねている感じで流し読みしたが、5章は表現意図に焦点を当てていて、自分も思い当たることが沢山あり、興味深く読んだ。
こちらでは褒めたつもりが相手は逆の意味で捉えていたりすることがよくあって、これではいけないと思いつつも、自分なりの表現をしたい欲求と、使い古された褒め言葉を並べるのもどうかという気持ちもあり、これが相手にとっては分かりづらく感じてしまう要因だとは思っている。
誤解を与えたくないからといって余計なことは喋らないというのもそれはそれでどうやら誤解を与えるらしい。受け手側も誤解があるかもと考慮した上で相手の話を聞かないといけないと思った。 -
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んもうっ、飯間さん、好きっ。
プロローグ
第1章 桐島、部活やめるってよ(朝井リョウ)
第2章 風が強く吹いている(三浦しをん)
第3章 残穢(小野不由美)
第4章 オレたちバブル入行組(池井戸潤)
第5章 チッチと子(石田衣良)
第6章 桜ほうさら(宮部みゆき)
第7章 横道世之介(吉田修一)
第8章 猫を抱いて象と泳ぐ(小川洋子)
第9章 マチネの終わりに(平野啓一郎)
第10章 俺の妹がこんなに可愛いわけがない(伏見つかさ)
第11章 八日目の蟬(角田光代)
第12章 阪急電車(有川浩)
第13章 グラスホッパー(伊坂幸太郎)
第14章 ギケイキ 千年の流転(町田康)
第15章 チョコレートコスモス(恩田陸)
エピローグ -
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国語辞典の改訂作業をするために、筆者は日々街中で「ワードハンティング」をしています。ワードハンティングでは、1ヵ月で約400語の言葉を記録するのだそうです。この本では、実際にその様子や筆者がどのように言葉と出会っていくかを知ることが出来ます。普段目にしているはずなのに、流してしまっている言葉も、もしかしたらまだ辞書には載っていないのかもしれないと考えると、私自身もワードハンティングをしてみたくなりました。
新しい言葉を採用する際の2つの条件
1)その言葉が、世の中に多く使われていること。多数の例が集まること。
2)その言葉が、この先もある程度長く使われると見込まれること。一時的な流行語でないこと。 -
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借りたもの。
文章のハウツーというよりも、コミュニケーションに関わる本だと思う。
辞書編纂者による本、ということで、何か文法や語彙の“正しさ”や“正確さ”について言及しているかと思っていたら、そうではなかった。
文章の正しい使い方と一般的な使われ方の齟齬を言及しながら、”伝わり方“に重きを置く。
「言葉は生き物」というが、分厚さから確固たるイメージを持ってしまう国語辞書も、それ故にゆらぎを持っていることを編纂者が語るので納得してしまう。
版によって掲載されている言葉だけでなく、その意味の表現さえも変容する。
『舟を編む』に通じる奥深い言葉の世界への誘い。