【感想・ネタバレ】辞書には載らなかった 不採用語辞典のレビュー

あらすじ

国語辞典を作るために、辞書の編纂者は、辞書に載せたいことばの実例をさまざまな媒体から探してきます。新版の改訂時で、その数、一万数千語。辞書に採用するべきか、不採用にするべきか、各編纂者が持ち寄ったことばを編集会議で揉み、その結果、多くのことばが不採用になります。そうして惜しくも不採用になったことばの中には、味わい深いものが少なくありません。そこで、辞書からこぼれおちてしまったことばを集めた“不採用”の辞典を作りました。思いよがり、いさぎなさ、甘下り、ヒラメ裁判官、やるやる詐欺、ウッザー、カルーセル、感情労働、プチプラなど。勘違いから生まれたことば、業界特有のことば、世相を映すことば、クスッと笑えることば。『三省堂国語辞典』の編纂者が、文芸書からツイッター、バスの中の大学生の会話までを渉猟して集めに集めた辞書に載らない、だけど魅力的なことばたちをユーモアたっぷりに解説します。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

辞書には採用されなかった言葉たちの解説本。この言葉は知らない言葉だと分かることがすごい。言葉への飽くなき興味心が成し遂げる発見だろう。

0
2021年10月10日

Posted by ブクログ

どこかのブックガイドから。こういう言葉絡みのエッセイは基本的に楽しい。かれこれ10年も前のものだから、さすがにちょっと古めかしく感じる部分もあるけど、中には一部、今や人口に膾炙したと思える表現もあったりで興味深い。

0
2025年10月31日

Posted by ブクログ

まるで三浦しをんさんの「舟を編む」の辞書に漏れた本みたい。
この本のなにが面白いって、紹介されている言葉の紹介文。
凄く冷静なツッコミとでも言ったらいいのかな。
淡々としているが故に面白い。

0
2023年05月25日

Posted by ブクログ

「さぼる、お茶する、事故る、愚痴る、パニクる、こくる、拒否る」はわかる。
「ポチる ググる」もわかる。
「しくる、キョドる、タクる、ディスる」ここまできたらわからない。 
辞書にのるのはいつのことか、のらないでおわっちゃうか。

0
2016年02月19日

Posted by ブクログ

この言葉は載せんでいいんでない?と思う言葉もありますが
いろいろな言葉の由来もわかるし、自分が日常聞き流している言い回しは本当に合っているのか?と、言葉に対する感覚を見直すきっかけになります。

0
2015年09月27日

Posted by ブクログ

三省堂国語辞典の編纂にあたり「用例採集」から辞書にとりあげられるまでの基準が様々あって面白かったです。バラエティ番組から気になる言葉を拾ったり、その定着具合をブログで調べたり、誤用のまま広く使われ出した言葉にも、注釈をつけたり…読んで字のごとくそのまま意味が通じる言葉は、掲載を見送ったり、性的な言葉や人をけなす言葉は避ける傾向にあったり。この本では三国の編纂のお話ですが、現代用語的な辞典の編纂のお話であれば、また事情が違うのかなと思います。興味深いです。

0
2015年02月15日

Posted by ブクログ

辞典には載せない言葉達。
元が何か想像できるものから
まったくできないものまで。

これが方言まで入ってくると、さっぱりですが
元を考えるのもちょっと楽しいです。
しかしまったく分からない言葉がくると
そう言われるとそんな気も…と
うっかり憶えてしまいそうになります。

回転木馬がカルーセル、と説明されているのに
某芸能人を思い出してしまいました。
ここが名前の由来だったら…くるくる回る、とか
そういう意味での名前なのでしょうか?

0
2015年01月06日

Posted by ブクログ

辞書に載るか載らないか、魅力的なことばたちの収集法と採用過程をおもしろおかしくユーモアたっぷりに解説ということだが、古くて新しい新語がどうやって誕生していくのかの一端を知ることができる。

0
2014年12月10日

「学術・語学」ランキング