あらすじ
「国語辞典とはどういうものか、どう利用すればいいかということは、知られているようで、実のところは、あまりしられていません。」(「まえがき」より)/生活の中で出会う言葉を丹念に集め、「要するに何か」を説明する辞書、『三省堂国語辞典』。人生のほぼすべてを辞書づくりに捧げる著者が、国語辞典の魅力あふれる「ひみつ」をあれこれ書き綴った辞書の話。/第一章『三省堂国語辞典』はこんな辞書/第二章 誤りと決めつけてはいけない/第三章 新しいことば・古いことば/第四章 気がつきにくいことばと意味/第五章 語釈を書くのはむずかしい/第六章 『三国』の使い方の極意/電子版おまけ 中野の街で用例収集 ――電子書籍版にあらたに一章を書き下ろした「おまけ」付き。
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Posted by ブクログ
読もう!と思ってもなかなか小説以外の本は途中で挫折してしまったり(新書など)するのに、
これはそんなこともなく、次はどんなことが書いてあるのだ!?と小説のように先が気になってあっという間に読んでしまった。
「舟を編む」を読んでいたから用例採集がどういうものかイメージしながら読むことができたような気がする。また言葉の語釈を加え忘れた時の悔しさや、これでいいんだろうかと不安になるところも。
よく言葉の正誤に厳しく、とてもこだわりのある人がいるけれど、いくら気を使っていてもその人自身、間違いをすることもあるはずで、時代の変化によって変わってくる言葉には柔軟に対応できる人の方が素敵だと思う。
(正しい言葉遣いをしてることにプライドを持ちすぎて人の揚げ足ばかり取るような人は、いくら綺麗な言葉を話せても素敵には見えない気がする)
辞書は学生の頃に使っていたものを手元に置いているけれど、版が古いので新しい辞書が欲しくなりました。
Posted by ブクログ
【第一章】 『三省堂国語辞典』はこんな辞書
【第二章】 誤りと決めつけてはいけない
“ことばの正誤のあやふやさについて”
1◆「的を得る」は「うまく捉える」
2◆「汚名挽回」は「取り戻す」のではない
3◆「全然支配される」は全然OK
夏目漱石『こころ』、芥川龍之介『羅生門』
4◆ひとりでもできる「爆笑」
5◆二の舞を「踏む」か「演ずる」か
6◆前代未聞の大成功?不祥事?
7◆「足」も「足下」もすくわれかねない
8◆「にやけた男」は笑っているか
9◆「号泣する」はどんな泣き方か
10◆「絆が深まる」のは望ましいこと
11◆「こちらメニューになります」と言うわけは
12◆1万円からお預かりします
13◆伝統的な誤り「ミゾユー」
14◆「銀ブラ」は金座でブラジルコーヒー?
15◆「くだらない」とは下等な酒から?
誤用も一般化したらそれも辞書に載る言葉になる
【第三章】 新しいことば・古いことば
1◆「ナウい」はなぜ載っているのか
3◆「半端ではない」から「半端ない」へ
半端ではない、ハンパねぇ、パネェ
流行語から社説の用語へ。ことばの出世。
4◆電車の中で聞いた「やばい」一言
6◆「だったり」という言い方が広まった
8◆フツーにむずかしい新用法
ふつうって良い言葉になったよね
15◆「中の人」が辞書に載るまで
16◆「るんるん」は1979年からか?
るんるん気分
17◆「幽邃(ゆうすい)」の現代の例を探す
【第四章】 気がつきにくいことばと意味
7◆「せいせいしゅくしゅく」に市民権を
清々粛々せいせいしゅくしゅく
正々堂々
8◆父の「心が折れる」とは
9◆「目線」のちょっと意外な意味
10◆気づかなかった「動画」の拡張
正常性バイアス、動画
11◆「小芝居」は「小規模の芝居」?
12◆「社会現象」」になるということ
13◆「ポーション」の用例をスーパーで採集する
15◆酒場に入ったのに「足踏み」
羅生門の例、夏目漱石も
【第五章】 語釈を書くのはむずかしい
7◆「不易流行」って何だっけ
不易流行 松尾芭蕉の俳諧
変わらないものと変わるもの
(文藝春秋)
8◆「共振」とは何か実験して書く
9◆「死亡フラグが立った」の「フラグ」とは
12◆「おそろしい」を引くと「こわい」
15◆漢字が分かれば意味が分かる
漢字注
号泣、逸話、失笑、姑息
【第六章】 『三国』の使い方の極意
7◆「ら抜きことば」が辞書に載った
9◆俗語と話しことばの違い
11◆どれだけ分かるか「社会常識語」
13◆『三国』はリビングのテレビ台に
辞書を編む
Posted by ブクログ
辞書たのし。辞書熱が復活してしまいました。三省堂の国語辞典のPRにとどまらず、辞書のたのしさが満載です。この本を読んでいる最中にさっそく三国第7版をネットで注文。会社にも三国小型版を置いていますが家用に小型じゃないのを置いて置きます。辞書は本当に楽しい。言葉は本当に楽しい。そのことを実感させてくれる話ばかりで、ワクワクしました。
Posted by ブクログ
飯間さんの本を読むのはこれで2冊目。
今回も辞書編纂者らしい内容・文章で楽しく読むことができました。
10年ぐらい前までは、国語辞典をよく利用していたのですが、いつの間にか、ネットで検索することが多くなっていました。
が、やはり紙の辞書には、紙の辞書のよさがあるので、最近は、できるだけ、紙の国語辞典を利用するようにしています。
今回、飯間さんの本を読んで、改めてその意を強くしました。
Posted by ブクログ
文化庁の言葉の誤用調査には、いつも胡散臭さを感じてしまう。
だから、第二章の理知的な誠実さには、爽快さを覚える。
で、早速スマホに、三国をダウンロードした。