吉村昭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
親父から貰った本。
「太平洋戦争のことって、よく知らないんだよな~。」という思いが、
手に取った動機です。
本書にて描かれている時期は、
奇襲作戦等の機密情報を載せた日本民間機、「上海号」の失踪から、
マレー半島上陸/真珠湾攻撃に至るまで。
内容は、情報収集/作戦隠蔽に関わる人々の行動と事実、といったところでしょうか。
作戦隠蔽に苦心した、大本営の苦慮がヒシヒシと伝わる作品です。
「上海号」にて見つかった大量の中国政府の偽札。
「タイ軍人に変装して奇襲する」といった作戦。
それぞれのエピソードからは、なりふり構わず戦争に勝とうとする、
日本軍の必死さが伝わってきます -
Posted by ブクログ
桜田門外の変について、劇的ではなく淡々と実行責任者関鉄之助の足跡をたどった内容。小説というよりもノンフィクションな感覚。
ハイライトであるであろう桜田門外の襲撃のシーンすら数ページでそっけない。歴史というのはきっと何かの瞬間のイベントではなく淡々とした事柄の連続であとから振り返ると劇的な瞬間があったということか。
あとがきにあった「桜田門外の変から明治政府樹立までわずか9年」、「226事件から太平洋戦争終結までも9年」。歴史的大転換はごく短期間に凝縮しておこる、というのに納得。いまはそういう時期なんだろうか?この2つに比べると、まだ凝縮して大事件が起きてる感じではないなあ。 -
Posted by ブクログ
なにかのはじまり、そういうトリヴィア的魅力に加えて、それを吉村昭が書いてくれてるとしたらこれは読むしかないでしょ、っていう。はじまりには二種類あって、外国で生まれたものがどのように日本に入ってきたかと、日本発のものがどのように誕生したか。前者は主に明治維新時の話で、とくにマッチに関してはとても日本人らしいというか。日本で初めてマッチを生産することに成功した清水誠という人が、さらにストックホルムのマッチを発明した会社に技術を盗みにいくのですが、怪しまれぬように工業視察員として関係ない会社もいくつも見学してから行くのです。工場に入ってからも、質問が専門的過ぎてバレそうになるものの、なんとか誤魔化す