大黒屋光太夫(上)

大黒屋光太夫(上)

605円 (税込)

3pt

天明2年(1782)、伊勢白子浦を出帆した回米船・神昌丸は遠州灘で暴風雨に遭遇、舵を失い、七カ月後にアリューシャンの小島に漂着した。沖船頭・光太夫ら十七人の一行は、飢えと寒さに次々と倒れる。ロシア政府の意向で呼び寄せられたシベリアのイルクーツクでは、生存者はわずかに五人。熱い望郷の思いと、帰国への不屈の意志を貫いて、女帝エカテリナに帰国を請願するが……。

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大黒屋光太夫 のシリーズ作品

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1~2件目 / 2件
  • 大黒屋光太夫(上)
    605円 (税込)
    天明2年(1782)、伊勢白子浦を出帆した回米船・神昌丸は遠州灘で暴風雨に遭遇、舵を失い、七カ月後にアリューシャンの小島に漂着した。沖船頭・光太夫ら十七人の一行は、飢えと寒さに次々と倒れる。ロシア政府の意向で呼び寄せられたシベリアのイルクーツクでは、生存者はわずかに五人。熱い望郷の思いと、帰国への不屈の意志を貫いて、女帝エカテリナに帰国を請願するが……。
  • 大黒屋光太夫(下)
    605円 (税込)
    光太夫は、ペテルブルグへの苦難の旅路をへて、女帝エカテリナに謁見。日本との通商を求めるロシアの政策転換で、帰国への道も開かれた。改宗した二人を除く光太夫、磯吉、小市は、使節ラクスマンに伴われて、十年ぶりの帰還を果たすが、小市は途中、蝦夷地で病に倒れる。――鎖国日本から広大なロシアの地に漂泊した光太夫らの足跡を、新史料を駆使して活写する漂流記小説の最高峰。

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大黒屋光太夫(上) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ジョン万次郎のロシア版、といった思いで半ばまで読んでいた。しかし状況は全く異なりらロシア政府の思惑が見え恐ろしい流れに。今の北朝鮮の拉致とも似ている感じもする。
    すぐ下巻を手に取りたくなる一冊です。

    0
    2025年03月18日

    Posted by ブクログ

    紀州から江戸に向かうはずが嵐に遭い遠くロシアまで漂流した商人、大黒屋光太夫。極寒の地を仲間とともに旅し、ロシア人の支援も受けて帰国を目指す。
    絶望からキリスト教徒に宗旨変えする仲間も出るなか、ひたすら帰国を信じる彼の姿は映画「ショーシャンクの空に」の主人公に重なる。深い教養やロシア語を身につける知性

    0
    2025年01月08日

    Posted by ブクログ

    映画化もされていましたね。江戸時代ロシア領に漂流し、生還を果たすまでの物語。
    シーホルトの娘、についで吉村さんの本の中ではお気に入りです。
    異国で病に倒れた者、帰国が決まる直前にロシア正教の洗礼を受け鎖国政策の日本に帰れなくなった者、帰国の船に乗ったにも関わらず上陸直前に船の中で病に倒れた者。
    様々

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    急死に一生の目など遭ったことのない身としては、漂流の絶望感は想像を絶する。生き延びることのみが目的となる日々。陸の姿に恋焦がれる。いざ、たどり着いた島。そこはロシア領。命あることだけに感謝する。たとえ定住となってでも・・・とは、ならない。今度は、再び故郷の土地を踏むことを希う。東端の島から「シベリア

    0
    2022年10月08日

    Posted by ブクログ

    江戸後期にロシアに漂流した大黒屋光太夫の生涯を描いた歴史小説。遭難時の切迫感ある状況描写など吉村昭らしさをふんだんに感じることができる。
    劇画の舞台に引き込まれる、というイメージなのか。

    0
    2012年11月10日

    Posted by ブクログ

    大黒屋光太夫は、天明2年1782件に伊勢白子浦を出帆し、遠州灘で暴風雨に遭遇し、漂流してしまう。
    光太夫一行は、アリューシャン列島の小島に漂着する。そこから、ロシア国内を移動し、僅かな望みをかけて、日本への帰国願いをロシア皇帝に願い出ようとしていた。

    0
    2025年04月01日

    Posted by ブクログ

     江戸時代にロシアへと漂着した日本人が、初めて帰国できたという魅力的な史実を題材にした、井上靖さんの『おろしや国酔夢譚』との違いを知りたくて、こちらはフォローしている方に教えていただきました。改めまして、ありがとうございます。


     まず読み始めて気付いたのが、井上さんの作品では「大黒屋光太夫」ら総

    0
    2024年09月14日

    Posted by ブクログ

    1985年にTBSのシベリア大紀行と言う番組で椎名誠が大黒屋光太夫の足跡を辿ってるのを観た。その番組が印象深く、その影響で井上靖のおろしや国酔夢譚を読み、後に映画化されたものも観た。でもなぜか椎名誠のシベリア追跡やTBS取材班のシベリア大紀行は読んでいない。その後、2003年に吉村昭の大黒屋光太夫が

    0
    2022年02月22日

    Posted by ブクログ

    【本の内容】
    <上>
    若き水主・磯吉の人間臭さのにじみ出た生々しい陳述記録をもとに紡ぎだされた、まったく新しい光太夫たちの漂流譚。

    絶望的な状況下にも希望を捨てず、ひたむきに戦いつづけた男の感動の物語。

    <下>
    十年に及ぶ異国での過酷な日々。

    ロシア政府の方針を変更させ、日本への帰国をなし遂げ

    0
    2014年09月21日

    Posted by ブクログ

    江戸時代の18世紀末、伊勢の国から江戸へ向かう予定であった大黒屋光太夫一行は嵐にあり、アリューシャン列島のアムチトカ島に漂着。同島はアメリカが1960年代後半から 地下核実験を行った島である。
    当時鎖国下にあった日本に 帰るにも帰られず、また島をでるにもでられす、
    次々と仲間たちが死んでいく中 光太

    0
    2010年11月21日

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