鯨統一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者の本は「邪馬台国はどこですか?」を、めちゃくちゃ若いころ(わたしが)(すくなくとも30年前)に、読んで、震えるほど面白かったので(笑。すごいいうな)、ときどきあのときの感動を思い出して読みたくなる。
ちゅうことで、先日読んだシリーズの続き。
前回読んでからちょっと間があいてしまったので、忘れてるかなあと思ったけど、まあまあ大丈夫やったでしょう。
亜美ちゃんがなんというかめちゃくちゃええ子やな。なんかこう、昭和な感じの「ええ子」なんやけど、もしかして令和の「ええ子」もこんな感じかも…?
貯金がゼロ円から5000円に増えたときの
「目標にはまだまだ遠いけど、最初の一歩だ、がんばろう」
と、いうようなセリフにまた、わーッてなったわ。いかんわ。そういう気持ち、ちょっと忘れてるわ。
お金は寂しがり屋っていうしね…。手元にいるお金を愛でないと仲間を読んでくれないらしいからね…。
て、いやいや、違うねん、そういう話ではない。
著者はセリフが多いというか…。独特のセリフ回しなのが、最初は
「…? こんなんやったっけ?」
って思うんやけど、読み始めると結局するすると読んでしまう。
そうねェ…。80年代のコバルト文庫の男性作家みたいな感じ? (全然わからん)
展開が早いからそれも楽しい。
全体的にスピーディな印象やけど、登場人物にはちゃんと心理というか、背景があるので、そのあたりも引き込まれやすい感じかな。
わたしの読書において、背景って結構(移入できるかどうかで)大事やねんな~。
それは好みの問題なので、面白い面白くないは関係ないです。
それにしても最終話はさすがにトンデモ展開やったというか、
「終わりよければすべてよし…か…? いや最後の走り方すごいな!」
ってなって終わった。
面白かったです。満足満足。
またしばらくあいたら、著者の本を読みたくなるんやろうな。
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Posted by ブクログ
『「傑作といえば、有栖川有栖の『双頭の悪魔』」
「ああ、いいですね。論理の緻密さでは最高峰じゃないかしら」
「都筑道夫が唱えた“トリックよりもロジック”論を具現したミステリだな」
「なんですか?トリックよりもロジックって」
「本格ミステリ作家の都筑道夫が『黄色い部屋はいかに改装されたか?』という推理小説論の中で表明した考えだ。彼はミステリにトリックなど不要だ、ロジック、つまり、緻密な推理があればいいと極論している」
「それはまた大胆ですね」
「二階堂黎人は“ロジックよりもトリック”って言ってるけど」』
とにかくミステリ好きのためのミステリ。
竹本健治のミステリ史に残る名作『匣の中の失楽』のパロディであり、本格であり、アンチミステリであり、メタミステリ、青春ミステリ、ミステリ講義録、バカミス、ミステリ論とあらゆる要素を網羅した傑作。
こんなに面白い作品とは思ってなかった。
ものすごく感激した。
一通りミステリを読んだら、これを読むべき!
法月綸太郎、有栖川有栖、氷川透、芦辺拓、綾辻行人、二階堂黎人、島田荘司、小森健太朗、笠井潔、森博嗣、麻耶雄嵩、浦賀和宏、貫井徳郎、高田崇史、あたりはマスト。
法月綸太郎をミステリ度と論理度の極致としているところがまた素晴らしい。