鯨統一郎のレビュー一覧

  • ミステリアス学園
    ミステリアス学園ミステリー研究会のメンバが巻き込まれる殺人事件を綴った短編連作。どんどん先に進むごとに前の話の真実が明らかになっていって…という形式は折原一の天井裏の散歩者を思い出した。あれちっとも面白くなかったけど。そしてこの本もストーリーだけで言ったら全然面白くないけど。
    面白かったのはミステリ...続きを読む
  • 京都・陰陽師の殺人 作家六波羅一輝の推理
    遠野の事件もようやく「本」にできました
    作家、六波羅一輝先生の名推理に、事件の
    依頼が来ることも?

    今回は京都の陰陽師の話です
    警視庁のヘンな刑事が沸けわからんけど
    面白かったですよ!
  • タイムスリップ森鴎外
    タイムスリップネタを用いた鯨統一郎独特のペースのタイムスリップシリーズ第一弾!!

    この本が面白いと思える人は鯨作品と相性が良いはず。

    どんどん鯨ワールドにのめりこんで行こう。
  • 新・世界の七不思議
    小さなバーのバーテンダー松永が、常連の静香、宮田とともに歴史談義に花を咲かせる。「耶馬台国はどこですか」のシリーズ。今回は松永も自分なりに研究をしていたり、海外から来た教授も交えたりさして、話はさらに盛り上がる。世界史の方が元々興味があるので、面白かった!ピラミッドとナスカの地上絵が好き。
  • 幕末時そば伝
    落語から派生した落語風味な小説。

    落語はさほど詳しくないものの、
    落語の世界は素敵。

    いやはや、
    電車内で笑いを堪えるのに必死でした。

    荒唐無稽な物語。
  • なみだ研究所へようこそ!―サイコセラピスト探偵 波田煌子
    波田煌子シリーズの第一弾。
    サイコセラピストと探偵というトンデモな設定が良いです。
    残念ながら実際のメンタルクリニックはこんな感じではありませんが、憎めないキャラクターがこの無鉄砲な設定を容認させているんだと思います。
    波田先生のトンデモな推理も可愛くて面白くてちょっとほんわかする推理小説(?)です...続きを読む
  • 九つの殺人メルヘン
    グリム童話を解き明かしつつ、推理する女子大生の話。
    グリム童話の解釈も面白く、それを推理に絡めた所が良かった。
    最後の落ちはちょっと意外だった。
  • 幕末時そば伝
    揺れ動く幕末日本。井伊直弼が大老になったのは、和宮が降嫁したのは、高杉晋作を殺したのは、大政奉還をさせたのは――なんと落語でお馴染みの長屋の連中たちの仕業だった!?

    初めての鯨さんなので他の小説はどんなんなのかわからないんですが、地の文がすごく簡潔として、落語の方はほとんど落語底本みたいな感じで、...続きを読む
  • とんち探偵・一休さん 金閣寺に密室
    20120201
    面白かったー
    ひそかむろって響きがなんとなく好き。
    一休のとんち部分が解決されるのでそれも面白いです。
    もっとユーモアっぽい話かと思ったら、本気だったので、
    すごく読み応えがありました。
    あまり歴史物を読まないのですが、
    史実に沿って物語になっているのはロマンがありますね。
  • タイムスリップ明治維新
    人切り半次郎を「半ちゃん」と呼び坂本龍馬を「坂本ちゃん」と呼び、やる気のない龍馬に司馬遼の「竜馬が行く」を読ませて発奮させる。こんなに適応力のある女子高生がいるだろうか!?ケン・グリムウッドが読んだら卒倒する時間SFの怪作である。ちょっとだけ森鴎外が出ているのが楽しい。
  • 浦島太郎の真相~恐ろしい八つの昔話~
    「本当は恐ろしいグリム童話」の類似企画かと思ったら、
    ちょっと違うけど、まあ、そんなものだった。

    カバー裏で、著者が語っているとおり、

    昔のテレビ番組の話
    おとぎ話の考察
    推理小説

    なパートが、お互い無関係に出てきます。

    「浦島太郎」の原初からの変遷。

    自分も、桃太郎の年老いた母親のことは...続きを読む
  • 新・世界の七不思議
    鯨節炸裂のとっても面白い作品。

     文章のリズムはまだ固いのだが、ワンパターンの展開から七不思議をさくっと解いてしまう展開は、もはや様式美といえる。実は鯨氏はこの作品ではじめてその存在を知った作家である。ミステリー・アンソロジーに入っていたものだ。今回はそのときのアトランティスだけではなく、ピラミッ...続きを読む
  • なみだ研究所へようこそ!―サイコセラピスト探偵 波田煌子
    鯨先生の色々な言葉が最後にすべてつながる世界です
    素人の先生を批判する若きマツモトキヨシ
    であるが、問題の本質を解きほぐし、解決するのは
    やはりナミダキラリ先生なんですよね~

    絶対面白い!
  • 浦島太郎の真相~恐ろしい八つの昔話~
     やっぱり様式美が忘れられなくて読んでしまった。いつもながらに面白いなぁ。
     40ページのうちの大部分を昭和時代のアニメや映画やテレビの思い出話で埋め、さらに(今回は)日本酒と肴のうんちく。さらに20ページを使って昔話の秘密に迫って、事件そのものはラスト5ページで決める。

     いやぁ、いいなぁ。切れ...続きを読む
  • ミステリアス学園
    ミステリーについて深く知りたい人に分かりやすく物語調で教えてくれる一冊です。

    次に何を読もうか迷ったらこの本を読み返そうと思います。
  • 新・日本の七不思議
    ストーリー的にも歴史ミステリー的にもとても面白かった。キャラクター間の関係も今まで以上に絡んでいて面白かった。
  • マグレと都市伝説 間暮警部の事件簿2
    80年代の歌謡曲による見立て殺人
    そして・・・都市伝説風味

    相変わらず、自分ルールでコメディ
    推理小説を書いています

    年代が・・・ど真ん中!

    懐かしい
  • 新・世界の七不思議
    「邪馬台国はどこですか?」の姉妹作。
    新・世界の七不思議と銘打たれていますが、 扱われている題材はアトランティス、ストーンヘンジ、ピラミッド、ノアの箱舟、始皇帝、ナスカの地上絵、モアイ像の7つです。

    歴史的な謎に包まれた建造物たちを大胆な切り口で語り、意外な結末に飛躍するという独特の形をしたミステ...続きを読む
  • 新・日本の七不思議
    バーでの安楽椅子探偵スタイルから一転、旅へ。しかしどこでも歴史謎解きは始まる。これまでの説を補強するものあり、新たな解釈もあり。
  • 京都・陰陽師の殺人 作家六波羅一輝の推理
    鯨作品の中ではシリアスなトーン。トリックは多少無理あるが、事件そのものは面白い。このシリーズの他の作品も読みたい。