鯨統一郎のレビュー一覧

  • 笑う忠臣蔵~女子大生桜川東子の推理~

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    シリーズは安定感が出てきてますね。そこに、新しいキャラクターが加わって、ちょっと新鮮味を出しつつ、かつ、これまでのキャラクターのアクが強くなってるかな、という感じで、ますます楽しめました。この世界観、いいですね。
    とにかく、あっという間に読める、そして、新しい視界が開ける感じが楽しい。
    シリーズが安定したせいか、読んでの衝撃感というものは少なくなったようにも感じますが、楽しさは変わりません。

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    2015年04月18日
  • すべての美人は名探偵である

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    『邪馬台国はどこですか?』を始めとする歴史ミステリと、『九つの殺人メルヘン』などの童話・童謡謎解きという鯨作品の中核二つに、先行ミステリ作品のオマージュもたっぷりなボリューム長編。
    ヒロイン二人のキャラがかぶらず個性的に描かれていて、それぞれが魅力的に感じられるところが、実はかなりすごいことなのでは。

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    2015年03月06日
  • 九つの殺人メルヘン

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    超多作で多彩な人だが、デビュー作『邪馬台国はどこですか?』から入った者にとっては、このシリーズが正統、この人の作風の基本イメージ。うんちくだけじゃなく本格魂もある。

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    2015年02月18日
  • 今宵、バーで謎解きを

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    気楽に読めるミステリですね。
    夫が買ってきてオススメされたので読んだものなんだけど、シリーズ第3弾じゃん! え、1から買ってよ(^^;

    登場人物は探偵の工藤、ライターの山内、バーのマスターの島、紅一点の美人大学院生・東子(はるこ)さん、のみ。
    飲みながら事件の話をし、東子さんが謎を解く。

    短編7話のうち、1つ猫が出てくる話があったけど、ちょっと猫本には入れたくないな。

    個人的にはバーのマスターが超うざい~(-_-;)

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    2014年10月27日
  • 幸せのコイン

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    ライト感覚であっという間に読むことができた。
    1枚の500円玉が出会う人たちの物語。
    終盤、作品間のつながりが見えるようになってから
    面白さが加速した感じ。
    ラストも好き。

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    2014年05月07日
  • 努力しないで作家になる方法

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    「邪馬台国はどこですか」のデビュー作に
    いたるまでの鯨さんの、悪戦苦闘の日々。
    タイトルとは大違いの内容です。

    投稿するも、いつも落選(しのぎを削っていた
    ライバルの名前、著名な方々。みんな、デビューまでは
    同じような日々をすごしていたのですね)。
    働きながら、夜は執筆。
    気づいたことがあれば、宴会中でもメモ(この
    メモをめぐって、会社までやめてしまう)。
    そしてそんな夫を支える奥さんが、
    漫画のような素晴らしいお方。
    貧乏な生活にも耐え、一度作家をあきらめた旦那
    さんを支えて、家族一緒に豆腐料理でしのぐ。
    こんな支えがあってのデビュー、ラストは感動します。

    あと、鯨さんの原稿を持ち込んだ

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    2014年04月07日
  • 努力しないで作家になる方法

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    全ての、何かの夢を追いかける人たちに読んでほしい。
    衝撃的な題名だと、読み進めるうちに判るだろう。そして、結末を知る人たちでも最後の数十ページは胸打つ文章と思うだろう。
    なにかを目指す事。夢。ここまで生々しい物でも、作品として美しくなるのだな。

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    2014年02月28日
  • 月に吠えろ! 萩原朔太郎の事件簿

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    軽めミステリで、さらっと読めて面白い。
    萩原朔太郎が探偵役で、マンドリンを弾きながら登場するナンパな男として描かれているところが楽しい。
    時代背景や作家の友人関係も垣間見られるし。シリーズ化して欲しかったな。

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    2014年02月21日
  • 鬼のすべて

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    死体を鬼に見立てたり、犯人が鬼を名乗ったりと
    鬼というキーワードを元に展開されるミステリー。

    ではあるものの、ミステリーとしての出来は正直イマイチだし
    キャラクターも変なキャラが多いし、話の展開も強引。

    それでも、鬼をめぐる薀蓄とよくわからない説のオンパレードを
    次から次へと読んでいくのが妙に楽しくなってくる不思議な作品。

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    2013年12月21日
  • ミステリアス学園

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    結末に「え?」 こういうオチは初めてだったので、面白いとは思ったけれど、ミステリーとしては有りなのだろうか。

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    2013年08月13日
  • 山内一豊の妻の推理帖

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    有名な一豊の妻、短編七話構成で夫の出世に纏わる推理物
    秀吉の妻でさえはっきりとした名前は?、まして一豊の妻の名は?
    今回は千枝(知恵)になっている
    土佐の一国の主になるのも自助里(逆読みトサ)にひっかけている

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    2013年02月09日
  • ミステリアス学園

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    面白かったです、私には。
    と、書くと湾田くんにはツッコまれるかもしれません(亜矢花さんかな?)

    それでも、確かに最後がちょっと拍子抜けやと感じました。内容は面白かったので、書き方が合わないのかなと思いましたが、あれはあれでいいのかもしれません。地文が少なくなって、余白が多くなったからかな?

    でも面白かったです。
    最後にバカミスと言う言葉が出てきますが、遊び心あふれる作品でした。続編?も読んでみたいです。パラパラ研…

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    2013年02月02日
  • 九つの殺人メルヘン

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    酔っ払ったおじちゃんの情景が浮かんでくるようで飽きれる(褒めてます)。バーに行ったことないけど、行ってみたくなった。

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    2013年01月28日
  • 白骨の語り部 作家六波羅一輝の推理

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    六波羅シリーズ1作目。著者の作品にしては、意外なほどオーソドックスな謎解き探偵小説。ぐるぐると場面が変わるプロローグ・第一章から技巧を凝らした描写で、これが後々効いてくる上手いミスディレクションとなっている。因習の残る山村を舞台にしたシリアスな物語で、著者の他作に見られるようなユーモアは控えめだが、情景描写をできるだけ削ぎ落とし、軽妙なテンポを紡ぎだす筆致はここでも健在で、幸か不幸かあまり陰鬱な印象は残らない。会話文には著者お得意の“お約束”的なやりとりなどもありニヤリ。終盤には『邪馬台国〜』や『〜メルヘン』のような“〜説”も飛び出してきて鯨要素てんこ盛り。
    作中ではフーダニットよりハ

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    2013年01月25日
  • ニライカナイの語り部 作家六波羅一輝の推理

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    シリーズ一作目に引き続き民俗学の考証をテーマに据えたミステリー。
    今回のテーマは、海上にあるとされる伝説の楽園”ニライカナイ”

    ニライカナイという音の響きにまず惹かれる。沖縄の方言は古語をよく残しているという話はどこかで聞いた事があるが、言葉に惹かれるのはその為なんだろうか・・・
    ストーリーはいくつかの殺人と共に伝承の考察が進んでいく。
    小難しい話も自然にストーリーと調和していて違和感がなく面白い。

    しかしニライカナイの伝説に興味が行き過ぎて読み終わった後に殺人の内容がいまいち頭に入っていなかったww

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    2012年11月04日
  • タイムスリップ明治維新

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    タイトルは随分と安直ではあるが、中身は面白い。

    歴史物にありがちな、重過ぎる説明が殆どないので、さっくり読める。

    もちろん、明治維新の知識を入れた上でなら、尚楽しめるだろう。

    気軽に歴史を楽しめる一冊でした。

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    2012年10月25日
  • 浦島太郎の真相~恐ろしい八つの昔話~

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    『九つの殺人メルヘン』から数年後の設定の続編。時系列としては間にスピンオフの『すべての美人は名探偵である』が挿まれる。多少小ネタが絡むので出来れば順番に読んだ方が良い。
    安心のワンパターンの美学。『みなとみらいで捕まえて』辺りでは、そのワンパターンが著しくつまらなく読む気をことごとく削ぐのだが、同じ作者の似たような構成の作品でも、作品が違うとこうも印象が変わるものか。蘊蓄ネタは少ししかわからないのにこの予定調和が実に心地良い。強引なこじつけも微笑ましい。最後もきっちりすっきり収まって、なるほど良くできたお話である。

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    2012年10月20日
  • すべての美人は名探偵である

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    4+ → 4

    美貌の毒舌歴史学者・早乙女静香、飲めば飲むほど推理が冴えるお嬢様大学生・桜川東子、鯨作品の二大ヒロイン夢の競演。
    少なくとも『邪馬台国はどこですか?』と『九つの殺人メルヘン』を事前に読んでおくと、ニヤニヤ度が増してより一層楽しめる。特に序盤、機内のシーンで静香が読んでいる本が『マジックミラー』なのが印象的。ファンには堪らない一作である。



    《以下微バレ》
    飲めば飲むほど推理が冴える・・・まるで“酔拳”だな、いや拳法じゃないから・・・何て言えばいいんだろう? そんなことをぼんやり考えながらクライマックスを読んでいたところで、タイミングよく、しかもさりげなく登場した“酔推(すい

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    2012年09月05日
  • タンタンの事件ファイル 横浜「佐藤さん」殺人事件

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    いちおうジャンルとしては「ミステリ」なのでしょうが、
    私にとっては「お笑い」本以外の何物でもない(^ ^;

    おとぼけの、押しかけ探偵助手の女の子と
    さえない探偵とのやり取りがおかしくて、
    電車の中で何度も吹き出しそうになった(^ ^;

    かえって、最後の「駆け足」な謎解きが
    蛇足に感じるくらいで(^ ^;
    ミステリとしての整合性はどうでもいいから
    最後までお笑いで押し通して欲しかった。
    そしたら★五つでしたね!?(^ ^;

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    2012年08月27日
  • 月に吠えろ! 萩原朔太郎の事件簿

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    やっぱり鯨統一郎はおもしろい。なにこの、無駄にキレと面白みのある会話。メインストーリー関係なしに笑えるわ。
    「きっとそうだわ。ありがとう、萩原さん。これで胸のつかえが取れました。」
    「それは良かった。」
    朔太郎は頷いた。
    「今度は僕の胸のつかえを取ってくれませんか?」
    「ありがとうございました」
    とか!!
    朔太郎も笑えるけど、女性いいねー!

    実在した詩人が探偵役の、しかもその詩に関連付けた軽めのミステリー。
    内容やトリックも決して手抜きじゃないし、会話は面白いし、話はテンポがいいし、最高のエンターテインメント小説だと思う。
    実在人物たちを知っていてもよし、知らなくても一キャラとして読み進めら

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    2012年08月10日