鯨統一郎のレビュー一覧
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鯨さん自身と思われる伊留香総一郎が主人公。作家を目指しています。会社勤めをしながら作家を目指す事17年。デビューまでの道のりが綴られています。
この作品、実話を元にした小説って事なんですが、どこまでが実話でどこまでがフィクションか全く分からないんです。鯨さんだし、まさかほぼ全部フィクションじゃ??と疑う自分もいます^^;
そしてそう思わされるのも作者の術中に陥ってる気がします。
自分の才能を信じて努力し続ける(本当に続けるところがすごいし難しい!)姿には感動。まさか鯨さんで泣くとは思わなかったって、よく感想に書かれていますが、ほんとそうです。
奥様の陽子さんがまたよくできた人で(どこまで -
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3-
極力無駄を省いたシンプルで軽快な描写がこの作者の持ち味だが、本作は少し端折り過ぎな感があり、説明不足なまま都合良く物語が展開されるので、どうにも説得力は弱い。もっとも事件の謎そのものには、いちいち説明を付けているのでそれなりに形にはなっている。しかし、何ぶん序盤の謎の提示し方が断片的すぎるせいか焦点がぼやけてしまい、故にいまいち大した興味を持てず、最後に、真相はこうだ!と言われても、はあそうですか、ぐらいの感想しか抱けない。悪い意味で2時間ドラマ的とも言える(そういやこのシリーズはドラマ化されている)。
そういう意味ではシリーズ前作より少し落ちるかなあという印象だが、前作を事前に読ん -
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もはや「伝統芸能」的な域に達した感のある
鯨市の「地の文の突っ込み」という芸風と、
他昨で活躍していた「美女探偵」キャラの共演。
これだけで「ご飯三杯」(^ ^;
かなり「キャラが勝手に動く」感も強く、
これまでの作品を未読の方には取っ付きにくいかも。
が、読み始めてしまえば「初鯨作品」という方も
楽しく引き込まれるであろうキャラの強さ(^ ^
厳密に「ミステリ」として評価しようとしてしまうと
我田引水・牽強付会・ご都合主義と言った
「本格好き」の方々からはお叱りを受けそうな(?)
要素も多い...というか、芸風としてそればっかり(^ ^;
テレビ的な「引っぱり」も多く、大事な筈の「伏 -
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著者のぶっ飛んだストーリー構成が冴えすぎて何だかわからないくらい独特な推理連作。
「邪馬台国はどこですか?」と雰囲気は似ているが、本書のモチーフはタイトルの通り「昔話」や「お伽話」。
主人公は探偵稼業を営む中年男性なのだか、本書の真の「探偵」役は、彼らが集うバーの常連である、うら若き女性である。いわゆる「安楽椅子探偵もの」の範疇だが…トリッキーな作風(芸風?)を特徴とする作者のこと、そんな表現では事足りないのだ。
彼女が、主人公の抱える事件を、昔話になぞらえて解き明かしていく(それが本当に真相かどうかはわからない)わけだが…なぜか前半は毎回、アニメやらスポーツやらラジオ番組やらの昭和ウンチ -
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「邪馬台国は何処ですか?」の作者 鯨統一郎さんの最新作。
「何処ですか?」読書時の衝撃が忘れられずに、今回もその衝撃を味わえないかと、手に取りました。
結果は、やや残念な感じになってしまいました・・・。
(まぁ、”殺人”がメインなんで、そんなに歴史は出てこないかなぁ、とはうすうす感じていましたけれども。)
ですが、面白い点は、邪馬台国に係る地域での殺人事件であるのに、短編が3話あること。
(世間的には、近畿説と九州説だけですが3編あります。)
あとは、別のシリーズで謎解きをしている2人のヒロインが共演しているところでしょうか。
なんとなく邪馬台国について知りたくて、なんとなく軽い気持ち -
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内容紹介に名探偵役らしき人物名と、
シリーズという文字を見つけて読むことにしました。
しかし、この名探偵さん・・・。
作家と言いつつデビュー作以後何にも書けないまま3年、
フリーターもどき、姉と同居する28歳。
初対面の新人編集者(年下)に弱音を吐き、
極めつけは推理の要所が無意識下の自動筆記で分かるという、
なんともいえない頼りなさ。
最終的には関係者を集めてきちんと説明できるまでになるとは言え、
あんまり探偵役という感じではなかったです。
「名探偵、皆を集めてさてと言い・・・」の場面がむしろ唐突な印象に。
ところでこれドラマ化されてませんか?
何か映像で見たような気がします。
という訳で結