鯨統一郎のレビュー一覧

  • KAIKETSU! 赤頭巾侍
    推理小説として読むにはちょっと薄すぎる気がしますが、お馬鹿な本を読みたいときには丁度いい感じ。
    鯨にしてはちょっと異色か?
  • ただいま家事見習い中 ハウスワーク代行・亜美の日記
    大学生の家事代行のアルバイト。家事が得意というほどではないが、嘘をつけない真面目で明るい人柄で行く先々の家庭で慕われる。日常の謎を解くのも人柄で押しきってる部分がかなりある。人間力って大事。
  • 幸せのコイン
    煤けた五百円玉が渡り歩く連作的繋がりは薄めだけれど、最終話では各話の登場人物が少しずつ登場して嬉しい。飾り気のない文章はやや物足りない。父親との別れと花屋な社長令嬢、女子高生のカンニング疑惑、車内広告営業、離婚届け紛失、写生男児と恋、自殺未遂時の夢、社長だけが大切にする秘書とコンプレックスの七編。
  • ただいま家事見習い中 ハウスワーク代行・亜美の日記
    久しぶりの鯨統一郎。日常の、ナゾ系。ちょっとミステリーが弱かったかな。最初の先輩の小ネタが一番面白かった。
  • 邪馬台国はどこですか?
    ミステリなふたりアラカルトの後ろの広告で見て。

    邪馬台国が東北にあったという話はなかなか興味深かったけど、
    聖徳太子と蘇我馬子、推古天皇が同一人物とか、
    ユダがイエスの身代わりに磔になったとか、
    ちょっとうなずけない話もあった。

    ご説の内容、というよりも、
    マスコミにも登場する美人の大学文学部助...続きを読む
  • 北京原人の日


    ある日、唐突に銀座四丁目交差点の空から軍服を着た老人が落ちて来る。北京原人の化石をポケットに忍ばせて。
    鯨氏らしい史実を巧みに絡ませた歴史ミステリ。
    昭和16年の開戦前夜、忽然と姿を消した北京原人の化石、下山事件、太平洋戦争、真珠湾攻撃、そして、第二次世界大戦の真の目的。
    どれもこれも、完全に否...続きを読む
  • 幸せのコイン


    「自分のポケットの小銭は、他人のポケットの大金にまさる。」-セルバンテス-
    よくある何気ないお話。ではあるが、ふと思いを馳せるという行為は悪くない。
    一つのコインを通して数々の人間のドラマが垣間見える。
    ある親子が仲違いし、父が他界。手元に残った遺産が一枚の500円玉。それある時、自動販売機を通...続きを読む
  • 邪馬台国はどこですか?
    ブッダ、邪馬台国という掴みはすごく面白かったけど、
    尻すぼみなイメージが強く残ってしまいました。

    でも、歴史本ももっと読んでみようかなと
    興味が広がるキッカケになる本だと思った。

    こんな3人が集うBARがあったら行ってみたい。
  • タイムスリップ明治維新
    ストーリー面白かったです。
    今風の乙女ゲームを思わせる展開でした。
    主人公の女高生の濡れ場は抵抗がありますが。
  • 新・日本の七不思議
    日本の七不思議よりは、驚きは少ない説でした。もうちっとハチャメチャな説が欲しいよな。
    恋をすると、普通の説になるということかね。
  • タイムスリップ信長vs三国志
    タイムスリップシリーズ、女子高生のうららが、歴史の中へタイムスリップして大冒険。
    結構、楽しく読めて好きだったのですが、三国志時代に馴染みがないためか、漢の名前が覚えにくいためか、今作は今ひとつ入り込めませんでした。

    三国志の時代に信長が行って戦う、っていうのは面白い設定だったと思うのですが‥‥や...続きを読む
  • とんち探偵・一休さん 金閣寺に密室
    足利義満が実は他殺だった。しかも金閣寺の中の密室での殺人。犯人は誰だ⁉︎この謎に、実は天皇の落とし胤である一休さんが挑む、というストーリー。
    こういう設定は好物だ!
    が、なんだろう…どこか物語に入り込みにくいというか…私が歴史に疎いからか?
    ミステリとしては「なるほど!」という感じ。犯人の工作にも納...続きを読む
  • タイムスリップ水戸黄門


    鯨氏のタイムスリップシリーズ。
    今回は21世紀に現れた水戸光圀。
    政官財の癒着による、不要な公共事業をバッサバッサと斬ってゆく。

    黄門様のように、政治屋を斬ってくれたのなら、さぞ気持ち良いだろうな。

    痛快。

  • 九つの殺人メルヘン
     表紙のイラストが『・・・殺人メルヘン』という題名の不気味さを醸し出している。それぞれの事件を9つの童話に当てはめて、上手に謎解きしてみせる。一話ごとにお酒についての講釈も嫌味じゃないし、バーカウンターで語られる雰囲気がとても楽しげで好ましい
  • 富士山大噴火


    災害サスペンスってのは、その通りだけども江戸以来噴火していない信仰の対象にもなった霊峰富士の噴火を題材にした一冊。
    東日本大地震を経験した後に読むと、予想だにしないまさかの事態というのは、正に事実は小説よりも奇なり。
    えてして、人間の慣れとは悍ましいものですね。
    喉元過ぎれば熱さは何とやら。
    ...続きを読む
  • 邪馬台国はどこですか?
    ‹内容紹介より›
    このところバーテンダーの松永は忙しい。常連の三人がいきなり歴史検証バトルを始めてしまうので油断は禁物。話についていくため予習に励む一方、気をとらえて煽ることも。そつなく酒肴を供して商売も忘れず、苦し紛れのフォローを試み…。またもや宮田六郎の独壇場か、幕引きのカシスシャーベットがお出...続きを読む
  • 新・世界の七不思議
    鯨統一郎氏による「世界の七不思議シリーズ」が現時点(2017.3)で三冊でていますが、その二作目にあたる本です。最初に三冊目を読んでしまい、主人公の宮田とヒロインの静香が、一作目とは打って変わって、恋人のような雰囲気になっていて、何が起きたのだろうかが知りたくて読みました。

    その成り行きについては...続きを読む
  • 鬼のすべて
    この物語は被害者を鬼に見立てた連続殺人事件を追うミステリーである。
    同時に、「鬼」にまつわるさまざまな解釈、謂れ、考察が語られている民俗本のような一面もある。
    知っているようで、誰も知らない「鬼」という存在。
    ときに忌み嫌われ、畏怖され、まるで悪の象徴のように思われている存在。
    物語は「鬼」の謎に迫...続きを読む
  • 江古田ロック 喫茶〈ひとつぶの涙〉事件簿2
    緑茶専門店、第二弾!
    昔、江古田に住んでいたことがあったので非常に気になる作品である。
    懐かしいなあ~江古田。
    相変わらずゆるいミステリであり、乗りツッコミな文章が特長だが、読んでいてとても肩の力が抜ける。
    次回も期待したい。

    第一話 『監獄ロック』
    妻の浮気を疑っていた税理士は…
    良い話。
    「ロ...続きを読む
  • 新・世界の七不思議
    誰もが知り、疑問に思う、世界の七不思議について独自の解釈で解き明かします。でも、その謎解き自体は楽しいのですが、いかんせん登場人物の毒舌に辟易。それが親愛の情ってことなのかもしれませんが、読んでいてその辛辣さに疲れます。なのでこれ以来この人の本読まなくなりました。なんか合わない…。それをぬかせば好き...続きを読む