鯨統一郎のレビュー一覧

  • 新・世界の七不思議
    「邪馬台国はどこですか?」に続くシリーズ二作目、歴史ミステリです。
    前作は歴史や宗教的な内容の推理でしたが、本作では考古学的な推理がメインでした。推理のアクロバット加減は前作以上。少々やりすぎな感もありましたが、もともと考古学が持つロマンと合わさって良い具合でした。
    静香のコミカルさも極めて良い。(...続きを読む
  • 九つの殺人メルヘン
    日本酒が飲みたくなる。
    でもミステリーとしてはなんだか底が浅いような。。。

    厄年トリオの話についていける自分がちょっと悲しかった。
  • タイムスリップ明治維新
    面白く時代背景が学べる。最終的にグダグダな終わり方なのは否めないけど、暇つぶしとして読む分には面白い。
  • タイムスリップ釈迦如来
    最後の方は無理やり感が強かったけど、テーマは面白いし、史実も勉強になるし面白い。
    もっと大長編とか、ムハンマドバージョンとかも観たいな。
  • 幕末時そば伝
    幕末の激動を落語の演目で綴っていくお話。
    いやいや斬新すぎるから(; ̄ω ̄)オイオイ…
    でもこんな史実だったら、もっと幕末を勉強してただろうな…。
    ホント、上手い事書いたな〜と感心しました。

    はっきりいって、私は落語に興味がないです。「笑点」を年に1回見るか見ないかぐらいです。
    そんな私でも、頭の...続きを読む
  • 邪馬台国殺人紀行 歴女学者探偵の事件簿
    鯨さんの作品を読んでる人にはおなじみの早乙女静香さんと桜川東子さんが出てくる作品。歴史ミステリーとかではなく、ただのミステリー。邪馬台国の比定地が舞台ってだけ。3章は…まぁ、鯨作品を読んでる人向けです。
  • 幕末時そば伝
    小ばかにされたと感じるなかれ
    鯨先生のトリック物語を心から楽しんでください
    落語も詳しくなれますし・・・あんな意味があったとは!
  • ニライカナイの語り部 作家六波羅一輝の推理
    3- 

    極力無駄を省いたシンプルで軽快な描写がこの作者の持ち味だが、本作は少し端折り過ぎな感があり、説明不足なまま都合良く物語が展開されるので、どうにも説得力は弱い。もっとも事件の謎そのものには、いちいち説明を付けているのでそれなりに形にはなっている。しかし、何ぶん序盤の謎の提示し方が断片的すぎる...続きを読む
  • 邪馬台国殺人紀行 歴女学者探偵の事件簿
    もはや「伝統芸能」的な域に達した感のある
    鯨市の「地の文の突っ込み」という芸風と、
    他昨で活躍していた「美女探偵」キャラの共演。
    これだけで「ご飯三杯」(^ ^;

    かなり「キャラが勝手に動く」感も強く、
    これまでの作品を未読の方には取っ付きにくいかも。

    が、読み始めてしまえば「初鯨作品」という方...続きを読む
  • 邪馬台国殺人紀行 歴女学者探偵の事件簿
    鯨さんの作品、最近いまいちだなー。
    それとも自分の感性が変わったのかなー。
    ちょっと乗り切れず・・・。
  • 浦島太郎の真相~恐ろしい八つの昔話~
    著者のぶっ飛んだストーリー構成が冴えすぎて何だかわからないくらい独特な推理連作。
    「邪馬台国はどこですか?」と雰囲気は似ているが、本書のモチーフはタイトルの通り「昔話」や「お伽話」。

    主人公は探偵稼業を営む中年男性なのだか、本書の真の「探偵」役は、彼らが集うバーの常連である、うら若き女性である。い...続きを読む
  • 富士山大噴火
    山体の膨張、低周波地震の増加、二酸化硫黄濃度の上昇、動物の異常行動、地下マグマの活性化…。富士山の直近の噴火は宝永四(一七〇七)年。それから三百年近くが経ち、富士山は今、三百年分のエネルギーを蓄えている。
  • 浦島太郎の真相~恐ろしい八つの昔話~
    こんな蘊蓄話を飽きさせずに読ませるなんて、筆力のある作家さんなんだなあ。でも再読はないだろう。

    日本酒が飲みたくなってきます。
  • 九つの殺人メルヘン
    メルヘンとかけあわせたミステリー。童話の奥深い意味合いには『ほほぅ』と思ったりもして惹かれたしスイスイと読めたけれど、特に驚きの謎があるという訳ではなく…他の方のレビューにもある通り、トリビア的な要素はまあまあ面白いのだけど…ゆるいミステリーが好きな方には向いている気がした。
  • 邪馬台国殺人紀行 歴女学者探偵の事件簿
    「邪馬台国は何処ですか?」の作者 鯨統一郎さんの最新作。

    「何処ですか?」読書時の衝撃が忘れられずに、今回もその衝撃を味わえないかと、手に取りました。
    結果は、やや残念な感じになってしまいました・・・。
    (まぁ、”殺人”がメインなんで、そんなに歴史は出てこないかなぁ、とはうすうす感じていましたけれ...続きを読む
  • 新・世界の七不思議
    世界の七不思議。カルトを歴史的見地から考察。アトランティス、ストーンヘンジ、ノアの方舟、始皇帝、モアイ像、ピラミッドなど。

    相変わらず、鯨氏の知識には舌を巻く。
    ちょいちょい、カクテルなんかの小ネタも挟みつつ。

    こういう人と飲むと、酒の肴には困らないんだろうな。

    暇つぶしには最適な一冊でした。
  • 邪馬台国殺人紀行 歴女学者探偵の事件簿
    この作者で、この登場人物で、この表題なので、アクロバティックな展開を期待したのですが、思いのほか、オーソドックスな仕上がりでした。最終話に出されたお話は、そうか……デビュー作につながるか?と思い、ニンマリしました。読後に読んだ解説がとても良い出来だと思います。そうか、こんな具合に、こんな心持ちで読め...続きを読む
  • 白骨の語り部 作家六波羅一輝の推理
    内容紹介に名探偵役らしき人物名と、
    シリーズという文字を見つけて読むことにしました。
    しかし、この名探偵さん・・・。
    作家と言いつつデビュー作以後何にも書けないまま3年、
    フリーターもどき、姉と同居する28歳。
    初対面の新人編集者(年下)に弱音を吐き、
    極めつけは推理の要所が無意識下の自動筆記で分か...続きを読む
  • 今宵、バーで謎解きを
    ※(笑)←多用注意(笑)。
    何かもう遊びの度が過ぎてきたんじゃありませんか鯨先生(笑)。
    というわけで、今作も相変わらずです。「ライトな読み応えにも関わらず内実は骨太な謎解きうんたらかんたら」なんて言いません。言えません(笑)。「ライトな読み応え・ライトな謎」これぞ鯨ミステリの真骨頂ですよ(笑)。
    ...続きを読む
  • 幕末時そば伝
    粗忽長屋、まんじゅうこわい、目黒のさんま、時そばなど、落語でおなじみの噺を幕末の事件と結び付けて一つのストーリーにしたパロディ小説。それぞれの噺のサゲはそのままなので、各章の展開は読めてしまうのだが、それだけにバカバカしくて笑える。