鯨統一郎のレビュー一覧

  • 白骨の語り部 作家六波羅一輝の推理

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    この作品は、遠野物語をモチーフに、
    昨日まで普通に暮らしていた女性の
    「白骨化した死体」が発見される、
    という謎をメインテーマに展開する。

    探偵役は「万年スランプ」状態の
    ミステリ作家六波羅 一輝。
    そこに、六波羅ファンの新人編集者で、
    やたらと明るく元気な女の子が絡む。

    鯨作品らしい軽快な語り口は良いが、
    ちょっと登場人物のキャラクタ設定が
    ステレオタイプすぎるきらいがある。

    ストーリー展開もひねりがなくて、
    ややご都合主義的に流れて行く感じ。
    いわゆるライトノベル的と言うか、
    文章に重みや深みがない。

    台詞回しも「水増し」的なものが。
    真相は分かりませんが、印象として
    「時間のない

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    2010年05月21日
  • ふたりのシンデレラ

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    犯人であり、犠牲者であり、共犯者であり、探偵であり、記述者であり、ワトソン役であり、証人であり、容疑者でもある。
    というひとり8役に挑戦したミステリ。
    ひとり4役の古典名作「シンデレラの罠」のオマージュ。
    同様の演劇シナリオが作中に入っていて、これもまた奇妙な演劇になっていた。
    ワトソン役と記録者が分かれてる?と思ったが、ワトソン役=間違った推理を披露する役との事。
    結末をすっきりと納得するかしないかは、意見が分かれるかと思うが、8役という重なりを収めた点が面白かった。
    会話主体でストーリーが構成されているので、すぐに読める。

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    2010年05月14日
  • 鬼のすべて

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    読み終わって印象は、「京極堂ショート版」。(と思ったら「長編推理小説」にカテゴライズされてた!)
    ミステリアス学園を読んだ身としては、言葉を選んでしまう訳ですが。
    本格ミステリとしても蘊蓄ミステリ(そんな分類はなかったが)としても、程よいボリュームで大変読みやすかったです。
    でも登場人物の個性が弱いので、再読はしないかな。

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    2011年04月08日
  • タイムスリップ明治維新

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    タイムスリップで歴史を変えようとする者を阻止して、史実通りに明治維新が起きるようにと奔走する女子高生の話。
    これはラノベかな?分類がよくわからないのですがマンガみたいな軽快な話。

    タイムスリップして歴史を体感したいなーとよく妄想してるので、楽しく読めました。

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    2010年03月27日
  • ミステリアス学園

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    日本国内、海外それぞれのミステリ作家さんや作品がたくさん登場します。そして本格ミステリの歴史や定義、言葉の意味など色々と知ることが出来て、とても勉強になります。読んでみたい本が増えたのも収穫です。

    物語の方は鯨氏ならではのトンデモミステリ。

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    2010年02月09日
  • タイムスリップ森鴎外

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    面白かった。この人は裏切らないなぁ~~・・・作者のデビュー作「邪馬台国はどこですか?」ではさまざまな歴史の謎にこんな解釈あり~~?っていうくらいの面白い解釈をしていて、信じさせてしまう位の説得力のある文章に脱帽したんだけど。
    この作品も森鴎外(モリリン)が現代にタイムスリップして、とまどいつつも慣れて、収得していく様が可笑しかったし、文学界の大胆な犯人の仮説・・・こじつけだとは分かってるんだけど、妙に可笑しくて納得させられる。
    なかなか明治に帰れなくって歴史が変わっていくさまを鴎外の作品が史実から消えていくっていう設定も、鴎外がちょっとだけ長生きしたら・・・っていう場面での、彼の増えた作品のタ

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    2010年02月06日
  • ニライカナイの語り部 作家六波羅一輝の推理

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    六波羅一輝が主人公の作品はこの他に「白骨の語り部」、「都・陰陽師殺人」とあるようなので、今度読んでみたいと思います。

    物語の主人公はデビューしたものの、次回作が書けず悩んでいるミステリ作家・六波羅一輝で、「ニライカナイの語り部」ではタイトル通り沖縄に行き(元々は取材旅行)、そこで発生するニライカナイランドに関連する連続殺人事件を解決するまでが描かれています。


    沖縄に関する言葉のこと、伝承のこと、ニライカナイのこと、キジムナーのことなどといった蘊蓄については、かなりの深みがあって、読み応えはあるんですが、肝心の推理の部分がちょっとあっさりし過ぎていた印象がありましたね・・・

    とくに真犯人

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    2010年02月03日
  • なみだ研究所へようこそ!―サイコセラピスト探偵 波田煌子

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    なみださん。ただ者じゃないです。結局のところ治療を目的としているとわかっているけど、支離滅裂で理解に苦しいところも多々。。。でも、なんだか愛せるキャラでした。でも、会計士さんの服の趣味が理解できません(笑)

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    2011年07月25日
  • タイムスリップ水戸黄門

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    2009/11/14 メトロ書店御影クラッセ店にて購入 。
    2013/5/15〜5/17

    タイムスリップシリーズ第四弾。今回は水戸黄門が現代に連れて来られて起こる騒動。ドラマ(そう言えばドラマシリーズも終わったんだ)を上手くパロっていて面白い。安心して読めるコメディミステリ。

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    2013年05月18日
  • 鬼のすべて

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    あたかも鬼に見立てられた死体遺棄の連続殺人を、被害者の友人である女性刑事と「日本から鬼を消す」という言葉を残し警視庁を去った男が追う。

    ラストの鬼伝説の謎解きは、さすがの「鯨ワールド」でしたが、犯人探しや登場人物のとんちんかんぶりには少々退屈してしまいました。

    (2009/10/15)

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    2009年10月24日
  • なみだ研究所へようこそ!―サイコセラピスト探偵 波田煌子

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    とぼけたキャラとくだらないギャグみたいな落ちでぼかしつつ。
    心理学の不安定さをさり気なく突いてたりもする。

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    2009年10月04日
  • ミステリアス学園

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    ・様々な“ミステリ”を定義付けているので,ちょっとした教科書みたい。
    ・付録の【本格ミステリ度MAP】を参照すると,自分は“ミステリ度”の高い作品が好きなのか
    それとも“論理度”の高い作品が好きなのかが一瞥できる。
    ワタシは低論理度(〜50)の作品が好きみたい。
    ・最後が戴けなかった…。

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    2009年10月04日
  • 月に吠えろ! 萩原朔太郎の事件簿

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    新規購入ではなく、積読状態のもの。
    2009/6/21〜6/28

     大正時代の詩人、萩原朔太郎を探偵役に当時の有名文人達や最後には思わぬ登場人物まで現れる鯨氏らしいユーモア?本格ミステリ。朔太郎の実際の人柄のエピソード等を私は知らないが、えらい変わり者として書かれている。トリックは...まあこういう作品だからよしとしよう。肩肘はらずに楽しめる作品ではある。

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    2009年10月07日
  • タイムスリップ明治維新

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    うららが頑張ってオリジナルな明治維新を起こす
    対するは25世紀の犯罪者が扮する小栗上野介

    坂本竜馬とかマジ適当に扱われてるのがウケるw

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    2009年10月04日
  • タイムスリップ明治維新

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    渋谷の女子高生が幕末にタイムスリップするという、表紙だけであらすじがわかってしまうような本ですが、楽しく読めました。

    幕末のメジャーな人物がわらわら出てきますが、やる気の全くない坂本竜馬が個人的にツボでした(笑)
    ただ、激動の時代を1冊にまとめているので少々駆け足な感じはあります。私はあんまり歴史に詳しくないので、読んでてこんがらがってしまいました。でもそれを補うだけの楽しさがありました。

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    2009年10月04日
  • 月に吠えろ! 萩原朔太郎の事件簿

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    詩人 朔太郎がマンドリンを弾きながら犯罪のトリックを明らかにしていく。
    室生犀星、山村暮鳥、北原白秋が登場する。
    山村暮鳥は、通称山さん。白秋は、ボス。
    あれ、これって「太陽に吠えろ」じゃない。
    なお、室生犀星はシャーロックホームでいうと、ワトソン役。

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    2009年10月07日
  • すべての美人は名探偵である

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    歴史ミステリーと本格(ライト?)ミステリーを合体させ、
    しかもその方法が、筆者の作品の二人のヒロインを
    登場させるなんて憎いですね!
    デビルマン対マジンガーZみたい!

    最後の最後のオチまで飽きさせずに、ユーモラスに
    楽しませてくれるエンターテイメントな一冊!

    「ずいずいずっころばし」がここまで展開されるなんて…発想力の勝利。

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    2009年10月07日
  • ふたりのシンデレラ

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    同じような感じだというのに、女優として
    メジャーデビューが決まった1人と、そのままの1人。
    主役と抜擢されたいがための駆け引き。
    そして起こった奇妙な事件。

    劇団員同士の人間関係…かと思いきや、欲望や嫉妬が入り混じり
    それが奇妙な事件へと発展していく話でした。
    『主役』のなくなってしまった記憶。
    自分は一体誰なのか。
    自分は本当に彼女なのか。
    あれやこれやと考えましたが、あの終わり方にはびっくりです。
    先入観というか…まずそこは考えなかったです。
    もう少し、頭が柔らかくならないと駄目でしょうか?

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    2009年10月07日
  • 鬼のすべて

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    2008/4/13 アシーネダイエー甲南店にて購入
    2011/1/3~1/4

    警視庁捜査一課の刑事・渡辺みさとは待ち合わせていた友人の若江世衣子の死体を発見する。世衣子の死体は首を切られ鬼に見立てられていた。その後、鬼を名乗る犯人からの犯行声明が届く。みさとは警察内の友人や「日本から鬼を消す」といって警察をやめたハルアキ(この名前も隠された意味があったのね)らとともに鬼を追い詰めていく。果たして鬼の正体は?
     最後には鯨氏らしい歴史解釈(鬼の正体の推理)も含めて、気軽に読めるミステリ。ただ、警察が一般人に話を聞いてる途中、普通にタバコを吸うシーンがあるが、ちょっと違和感。本当の警察もタバコを

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    2011年01月04日
  • ミステリアス学園

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    ミステリアス学園ミステリ研究会、略して「ミスミス研」。ミステリは松本清張の『砂の器』しか読んだことがない新入部員・湾田乱人が巻き込まれる怪事件の数々。なぜか人が死んでいく。「密室」「アリバイ」「嵐の山荘」…。仲間からのミステリ講義で知識を得て、湾田が辿り着く前代未聞の結末とは!?この一冊で本格ミステリがよくわかる―鯨流超絶ミステリ。

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    2009年10月04日