鯨統一郎のレビュー一覧
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鯨さんの作品を読んでる人にはおなじみの早乙女静香さんと桜川東子さんが出てくる作品。歴史ミステリーとかではなく、ただのミステリー。邪馬台国の比定地が舞台ってだけ。3章は…まぁ、鯨作品を読んでる人向けです。Posted by ブクログ
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極力無駄を省いたシンプルで軽快な描写がこの作者の持ち味だが、本作は少し端折り過ぎな感があり、説明不足なまま都合良く物語が展開されるので、どうにも説得力は弱い。もっとも事件の謎そのものには、いちいち説明を付けているのでそれなりに形にはなっている。しかし、何ぶん序盤の謎の提示し方が断片的すぎる...続きを読むPosted by ブクログ -
もはや「伝統芸能」的な域に達した感のある
鯨市の「地の文の突っ込み」という芸風と、
他昨で活躍していた「美女探偵」キャラの共演。
これだけで「ご飯三杯」(^ ^;
かなり「キャラが勝手に動く」感も強く、
これまでの作品を未読の方には取っ付きにくいかも。
が、読み始めてしまえば「初鯨作品」という方...続きを読むPosted by ブクログ -
著者のぶっ飛んだストーリー構成が冴えすぎて何だかわからないくらい独特な推理連作。
「邪馬台国はどこですか?」と雰囲気は似ているが、本書のモチーフはタイトルの通り「昔話」や「お伽話」。
主人公は探偵稼業を営む中年男性なのだか、本書の真の「探偵」役は、彼らが集うバーの常連である、うら若き女性である。い...続きを読むPosted by ブクログ -
山体の膨張、低周波地震の増加、二酸化硫黄濃度の上昇、動物の異常行動、地下マグマの活性化…。富士山の直近の噴火は宝永四(一七〇七)年。それから三百年近くが経ち、富士山は今、三百年分のエネルギーを蓄えている。Posted by ブクログ
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メルヘンとかけあわせたミステリー。童話の奥深い意味合いには『ほほぅ』と思ったりもして惹かれたしスイスイと読めたけれど、特に驚きの謎があるという訳ではなく…他の方のレビューにもある通り、トリビア的な要素はまあまあ面白いのだけど…ゆるいミステリーが好きな方には向いている気がした。Posted by ブクログ
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「邪馬台国は何処ですか?」の作者 鯨統一郎さんの最新作。
「何処ですか?」読書時の衝撃が忘れられずに、今回もその衝撃を味わえないかと、手に取りました。
結果は、やや残念な感じになってしまいました・・・。
(まぁ、”殺人”がメインなんで、そんなに歴史は出てこないかなぁ、とはうすうす感じていましたけれ...続きを読むPosted by ブクログ -
世界の七不思議。カルトを歴史的見地から考察。アトランティス、ストーンヘンジ、ノアの方舟、始皇帝、モアイ像、ピラミッドなど。
相変わらず、鯨氏の知識には舌を巻く。
ちょいちょい、カクテルなんかの小ネタも挟みつつ。
こういう人と飲むと、酒の肴には困らないんだろうな。
暇つぶしには最適な一冊でした。Posted by ブクログ -
この作者で、この登場人物で、この表題なので、アクロバティックな展開を期待したのですが、思いのほか、オーソドックスな仕上がりでした。最終話に出されたお話は、そうか……デビュー作につながるか?と思い、ニンマリしました。読後に読んだ解説がとても良い出来だと思います。そうか、こんな具合に、こんな心持ちで読め...続きを読むPosted by ブクログ
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内容紹介に名探偵役らしき人物名と、
シリーズという文字を見つけて読むことにしました。
しかし、この名探偵さん・・・。
作家と言いつつデビュー作以後何にも書けないまま3年、
フリーターもどき、姉と同居する28歳。
初対面の新人編集者(年下)に弱音を吐き、
極めつけは推理の要所が無意識下の自動筆記で分か...続きを読むPosted by ブクログ -
※(笑)←多用注意(笑)。
何かもう遊びの度が過ぎてきたんじゃありませんか鯨先生(笑)。
というわけで、今作も相変わらずです。「ライトな読み応えにも関わらず内実は骨太な謎解きうんたらかんたら」なんて言いません。言えません(笑)。「ライトな読み応え・ライトな謎」これぞ鯨ミステリの真骨頂ですよ(笑)。
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粗忽長屋、まんじゅうこわい、目黒のさんま、時そばなど、落語でおなじみの噺を幕末の事件と結び付けて一つのストーリーにしたパロディ小説。それぞれの噺のサゲはそのままなので、各章の展開は読めてしまうのだが、それだけにバカバカしくて笑える。Posted by ブクログ