鯨統一郎のレビュー一覧
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※(笑)←多用注意(笑)。
何かもう遊びの度が過ぎてきたんじゃありませんか鯨先生(笑)。
というわけで、今作も相変わらずです。「ライトな読み応えにも関わらず内実は骨太な謎解きうんたらかんたら」なんて言いません。言えません(笑)。「ライトな読み応え・ライトな謎」これぞ鯨ミステリの真骨頂ですよ(笑)。
今回のテーマは「ギリシャ神話」。各章に付された神々をモチーフに、お馬鹿度高めなワトソントリオと美人大学生ホームズが軽妙に掛け合います。
そして相変わらず、本筋に関係ない細部への薀蓄まぶしも健在ですね(笑)。今回は、「ワイン・チーズ・昔流行った食べ物やら遊びやら」が副菜です。同じトーンでよう引っ張る -
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鯨氏お得意の「歴史上の人物が探偵役になる」
ミステリのひとつ。
一応「ミステリ」にカテゴライズしてみましたが、
歴史物であり、パロディ成分もあり、
ジャンル分けが難しい(^ ^;
タイトルにある通り、山内一豊とその妻が主人公。
一豊の出世に合わせて起きる様々な事件を、
妻の千枝が「安楽椅子探偵」となって解決する。
...というより、事件の解決をきっかけに、
その褒美として一豊が出世していくという図式。
登場人物は、信長、秀吉、家康などをはじめ
歴史上の実在の人物がぞろぞろ。
要所要所に出てくるトピックも史実が多いので、
歴史の勉強にもなる...と思う(^ ^;
何せ作者はあの奇書「邪 -
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事件は日本酒バーで解決される!ってな感じ?
登場人物はたった4人。
バーのマスターと、店の常連である刑事の工藤と犯罪心理学者の山内。
そして毎週金曜日の夜にやってくる桜川東子(はるこ)。
メルヘンを専攻しているお嬢様女子大生である。
日本酒バーで、薀蓄というよりはプチ雑学で盛り上がり
そこから解決できていない事件の話へとスライドしていって
その話を聞いている東子が事件を推理する。
グリム童話の新解釈とプチ雑学が披露され、事件の登場人物や
関係者の行動を当てはめて犯人をあぶり出す。
毎回同じようなシチュエーションで話が始まり終わるのだが
9つ目のお話では、それまでの話が手がかりになる。
これは -
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鯨 統一郎氏の元へ、
アメリカの無名作家の作品が送られてきて、
それを翻訳して出版してみた、という設定の
かなり実験的な作風の一冊。
文体がかなり変な感じなので、
はっきり言って読みにくい(^ ^;
セリフの前に、誰が喋ってるのかいちいち書いてあったり、
「心の動き」を括弧書きで全部説明しちゃったり、
何とも言えない変な感じ(^ ^;
取り上げているテーマはかなり壮大で、
「眠りとは何か」。
かなり荒唐無稽でご都合主義なエンディングは、
ある意味アメリカのベストセラーっぽいか(^ ^;
もしや壮大な何かのパロディーなのかも、
と思わせるような不思議な一冊(^ ^; -
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ようやくクロニクルオブダンジョンメーカーの罠から逃れ、本の世界に帰ってこれた。
ただ、久しぶりすぎるからか短編だからか、はたまた内容かは分からないけど、そこまで良くはなかった。
クロニクルやりたいのを堪えて読んだって感じ。クロニクルを忘れるくらい没頭するかと思ったのに。
ミステリアス学園のミステリ研部員が紡ぐ短篇集をつないだ長編、フィクションと見せかけてノンフィクション。というか、作中作と見せかけて実話を元にしてるって、あくまで本の中の設定だから、現実の世界から見ればまだフィクションなんだけど・・・って感じで、あれよ!マトリョーシカよ。
で、最後はその「ミステリアス学園のある世界」と「現実世 -
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文中に、古巣の劇団の名前が出てきて、妙にドギマギした。
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物語の設定が、小劇団なんですね。
小劇団なんですが、すごいです。
脚本家、演出家が別々にいて、マネージャーがいて、役者は5人で、美男美女だらけ。
そして、美女がふたり、主役の座を狙って相手を貶めようとして……。
うらやましい!
いやいやいやいや、いやいやいやいや。
といっても、そこじゃなくてね。
うらやましい! のはどこかというと。
もう一人、本業は医者だけど道楽の芝居に有り余る金を出資する男性、つまり劇団のパトロンが出てくるのだけど、これがうらやましい。
有り余る金を、道