鯨統一郎のレビュー一覧

  • 幸せのコイン
    文章のテンポがあまり良くなくて、特に会話の部分、なんだか流れるような感じがしない。
    オムニバスで最後に一つに繋がるのはいいんだけど、一つ一つの短編がイマイチ。
    よくもなく悪くもなく…。鯨さんということで期待しすぎました。
  • 狂おしい夜
    暴漢に襲われ、記憶を失った女性に
    次々と「恋人」や「夫」と名乗る男が現れる。
    さらに、主人公を婚外子として認知した大金持ちの、
    遺産相続も絡んできな臭い話が展開していく...

    という粗筋だが、何というか...赤川次郎ばりに
    次から次へと「これでもか」と事件が起きる
    「怒濤の展開」(^ ^;

    これ...続きを読む
  • 努力しないで作家になる方法
    タイトルで判断すると失敗します。著者の私小説と言えば言い過ぎかもしれませんが、一番適当な表現だと思います。デビューまでの紆余曲折が描かれています。テンポよく、共感しやすい内容です。奥様がステキです。たくさんの本が出てきますので、読書を刺激します。
  • 月に吠えろ! 萩原朔太郎の事件簿
    萩原朔太郎が探偵役、室生犀星が助手役で出てくる軽く読める短編ミステリ。
    有名な詩人や小説家が出てくる。
    七話の彼はやっぱりかの有名な名探偵の彼かな…??
  • タイムスリップ明治維新
    おかげさまで明治維新がよく分かるようになりました。嘘です。やっぱり『竜馬がゆく』を読まなきゃいかんぜよ。
  • 浦島太郎の真相~恐ろしい八つの昔話~
    各章の半分以上を占める昭和の小ネタ。対象世代が極めて限定的なので、膝を打って楽しめる人は少ないだろう。その小ネタもまた「昔話」である、というオチ。気軽に読めるが、昔話の新解釈も含めて、どうしてもデビュー作を超えてはこない。6.0
  • なみだ研究所へようこそ!―サイコセラピスト探偵 波田煌子
    どこまで本当の精神分析の適用された推理なのだろうか…
    とそんなことよりもこの前に読んだフロイトの後が偶然この本を読んだ事に驚き‼︎
  • タンタンの事件ファイル 横浜「佐藤さん」殺人事件
    探偵が連続殺人の背後にあるものを探る長編。鯨作品の世界と高田崇史作品の世界には通ずるものがあるので、なにかの機会にクロスオーバーしてもらいたいなぁ。
  • 小樽・カムイの鎮魂歌 作家六波羅一輝の推理
    2時間ドラマ化されてる作家・六波羅一輝シリーズ。愛と金が事件を生み、様相を複雑にする。しかしある一点から糸がほどけるように真相が見えてくる。この作品がドラマ化されたあかつきには、聖美役は高野志穂にお願いしたい。
  • タンタンの事件ファイル2 横須賀「鈴木さん」殺人事件
    被害者が全員「鈴木」姓なだけでなく、第一発見者も容疑者と目される人物も探偵役までも「鈴木」! これは神の悪戯なのか、それとも…? 人の思い込みを巧みにつく。
  • 幸せのコイン
    この連作短編集の主人公たちは、ただ同じ煤けた500円玉を持っていただけではなく、なにかを買うために使った、つまり行動したから幸せをつかむことができたのである。ひいては消費活動を通じて経済を回さなければ景気は回復しない…、とは一言も書いてない良い話。
  • 秩父夜祭・狼の殺意 作家六波羅一輝の推理
    旅情ミステリの形をとりながらしっかりと本格ミステリなシリーズ。もしや、エラリー・クイーンの国名シリーズを意識しているのでは…?と思えてきた。
  • 幸せのコイン
    表紙とタイトルが気に入って買った作品です。内容としては短編で構成されており、1つの500円玉が短編ごとに違う人に渡っていって手にした人は幸せになるというもの。読みやすかったが、1つ1つの話にボリュームが足りなかったかな。最後の短編で今までの短編の登場人物が色んな形で登場したのは良かった。
  • 今宵、バーで謎解きを
    ワインの蘊蓄と、昔なつかしの思い出話に引きずられて思い出される殺人事件を、バーに集った3人の男が話し、容姿端麗な東子さんが解いていくお話。
    むりむりな感じでギリシャ神話が絡み、いろいろな作家の作品が会話に散りばめられ、軽く読める一品。

    ワインとチーズが恋しくなる、そんな日本酒バーのお話でした。
  • タイムスリップ森鴎外
    森鴎外がラップを歌いブレイクダンスを踊ります。笑!!!

    そして、森鴎外が宮部みゆきの本を読んでミステリーに目覚めます!!!笑!!!

    あり得ないけど、もしあったらすごいめちゃくちゃ気になる一冊。森鴎外、思いっきりタイムスリップして渋谷に来ちゃいますよー!!!

    舞姫のあの森鴎外!!!!

    なかなか...続きを読む
  • 歴史バトラーつばさ 私立ヒミコ女学園「和風文化研究会」
    鯨氏の歴史物らしいと期待して読んだが、
    「邪馬台国」ほどのインパクトはなし(^ ^;

    ネタは面白いけど、いつもの「トンデモ説」は小粒で、
    地の文がほとんどなく短い会話主体の文章は、
    テンポがいいと言えばテンポはいいが、
    はっきり言って「水増し感」さえ感じてしまい...(^ ^;

    「登場人物全員が...続きを読む
  • 今宵、バーで謎解きを
    バーの常連たちが迷宮入りしかけの事件の謎を解く脱力系ミステリ。
    ギリシャ神話の解釈が解決のヒントに。
  • 幕末時そば伝
    荒唐無稽で、ある意味ばかばかしい話の連作。
    古典落語を知らなくても十分楽しめますね。
    色々な歴史の転換点は、こんな感じでばかばかしく進んでいってしまうのかもね。
  • 新・日本の七不思議
    「邪馬台国はどこですか?」の続編。
    厳密には第二作を読み飛ばしてしまったようだが、
    本作は1作目を発展させた歴史推論話が多いので
    概ね問題なし。

    空海、写楽、信長、柿本人麻呂の正体や、
    「日本人」のルーツに迫ります。

    全く歴史関係ないけど、
    松永さんが完全なる道化の役回りで
    せつなかった。
  • マグレと都市伝説 間暮警部の事件簿2
    うーんばかばかしい!でも憎めない!
    お父さん絶賛の本だけど私には知らない曲が多く悔しいです。自分の青春時代に流行った曲が手がかりならおもしろいだろうなあ。でも意味のない曲が増えてきたから無理か。都市伝説が絡んできただけ前作よりはわかりやすい。(理解できない事象の方が多いのはご愛嬌)
    まあ、鯨さんだし...続きを読む