鯨統一郎のレビュー一覧

  • 邪馬台国はどこですか?

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    すごい歴史ミステリ?に出会ってしまった。荒唐無稽な暴論?とも思えるが、史料なども引用して今までの歴史の常識を鮮やかに覆し、変に納得感のある6編。
    作者の「この作品がフィクションであるという保証はどこにもありません。」という一文が妙に心に残ってしまう。

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    2025年05月02日
  • 邪馬台国殺人紀行 歴女学者探偵の事件簿

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    ネタバレ

    鯨さんの小説はとても読みやすい。3つの古墳にまつわる事件で、各地のライトな知識も得られるし、主人公三人のキャラ配置も良い感じ。事件の顛末はあっけないけれど、それと釣り合うくらいの面白さはある。鯨作品はけっこう読んでいるけれど、まだまだ未読本あるので、また読もうと思う。

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    2024年04月29日
  • 秩父夜祭・狼の殺意 作家六波羅一輝の推理

    購入済み

    六波羅一輝とみなみの恋模様!!

    秩父のお祭りについても詳細に描かれており、一輝とみなみちゃんの祭の中でのやり取りがとても微笑ましかったです。途中、みなみちゃんが一輝に対して嫉妬するところや一輝の気持ちもみなみに向いている描写もあり、もう、お前らさっさと付き合っちゃえよ!!って気持ちでした。

    #胸キュン

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    2024年04月08日
  • カルトからの大脱出

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     カルトに入信してしまう人の弱さ、それにつけこむ卑劣さ、カルトの手口を明らかにするエンターテイメント小説。トリック好きな人には必読。

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    2025年12月07日
  • タイムスリップ森鴎外

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    何者かに襲われた晩年の森鴎外が、道玄坂の崖から転落するのを契機に21世紀にタイムスリップ。その時ぶつかったヤンキーにボコられているところを、渋谷に生息する女子高生に助けられる。スジの運びからして面白い。そして昭和2年から23年の間に現代でも読み継がれている作家が若くして亡くなっているのは、確かにヘンだと思わせる説得力がある。SFとミステリーを掛け合わせた物語に惹き込まれて、一気に読んでしまった。奥付は2005年だが、新刊では入手できず。

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    2021年11月09日
  • 猿蟹 saru・kani

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    鯨さんの持ち味だと思うけれど、会話文でするする進むので油断しているとまんまとやられる。計画がすんなり行き過ぎるように思うのだけれど、すんなりいかないと長くなっちゃいそうで、それはそれで読みやすさが減じてしまうか。

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    2021年08月29日
  • タイムスリップ明治維新

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    ネタバレ

    明治維新のころの正史を詳しくは知らないのだけれど、それでも十分楽しめる作りで、しかも文章も読みやすくてスルスルと読める。最後までスリリングな展開で飽きさせない。ただ、うららはもうちょっとガードが固くてもよいのじゃないかと思う。

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    2020年07月19日
  • ミステリアス学園

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    冒頭、主人公が読んだ唯一のミステリが『砂の器』ってところでガッツリ掴まれる(笑)。予備知識なく普通のミステリかと思って読み始めたところ、ミステリ史をおさらいできるし、最後まで凝った構造になっていて、思いがけず嬉しい誤算。

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    2019年06月11日
  • タイムスリップ忠臣蔵

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    「猿の惑星」の犬バージョンというわけではないのだけれど、なんとなく、「猿の惑星」を思い出してしまった。

    鯨 統一郎さんの小説は、「邪馬台国はどこですか」に続いて、2冊目。今回も、歴史の勉強になった。

    次は、何を読もうか。

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    2019年05月13日
  • 女子大生つぐみと古事記の謎

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    冒頭まだ人物描写がほぼない段階のつぐみさん大ピンチ。「そこ」までならギリギリセーフなのか。どうにも名字が読みにくい人が多くて困りました。人物表があったら確認できただろうに。とりあえず音を充てずに字の形だけで読み進める。それにしても驚きの展開と、さらに、驚きの結末は楽しめました。

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    2019年01月12日
  • 努力しないで作家になる方法

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    "小説とは思わず、ハウツー本かと思って手にした。
    著者の自伝的小説。これは、いい物語に出合ったうれしさと、この表題が何とも言えない感動を醸し出している。
    好きで好きで仕方のないことを毎日毎日続けることで、夢が実現する。本人は好きで好きでやっていることなので、努力じゃないですよね。
    内助の功と、ひたむきな情熱、これを忘れずに生きていかないと!
    元気をもらった良書です。"

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    2018年10月28日
  • ミステリアス学園

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    『「傑作といえば、有栖川有栖の『双頭の悪魔』」

    「ああ、いいですね。論理の緻密さでは最高峰じゃないかしら」

    「都筑道夫が唱えた“トリックよりもロジック”論を具現したミステリだな」

    「なんですか?トリックよりもロジックって」

    「本格ミステリ作家の都筑道夫が『黄色い部屋はいかに改装されたか?』という推理小説論の中で表明した考えだ。彼はミステリにトリックなど不要だ、ロジック、つまり、緻密な推理があればいいと極論している」

    「それはまた大胆ですね」

    「二階堂黎人は“ロジックよりもトリック”って言ってるけど」』

    とにかくミステリ好きのためのミステリ。

    竹本健治のミステリ史に残る名作『匣の

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    2018年09月01日
  • すべての美人は名探偵である

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    ネタバレ

    10年間積ん読だった本をようやく。早乙女静香シリーズも桜川東子シリーズもどちらも読んだことがあるけれど、けっこう前のことなので、もう少し最近だったらより楽しめたかな。「ずいずいずっころばし」の表解釈、裏解釈がなかなか。最後の最後の結末もナイスな感じ。個人的には、冒頭の引用文で土屋賢二『もしもソクラテスに口説かれたら』と、『樽』で麻希一樹『「悩み部」の結成と、その結末。』と、「仙台」で職場ともつながった。

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    2018年08月11日
  • 歴史バトラーつばさ 神話ゲーム

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    鯨さんは『邪馬台国はどこですか?』の頃から読んでますが、作風として「台詞劇」というのか会話で物語が進んでいく、いうのがあると思います。それがとても読みやすいし、キャラがいい味出していて、話の展開が楽しめます。それってある意味「ラノベ的」なのではないかと思った次第。繋がっていく中編は、それぞれが独立しているものよりもっと楽しめるし、ラストの着地点もナイスでした。

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    2018年04月29日
  • 冷たい太陽

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    久々に鯨統一郎。うわぁァーという読後感。最初細切れに話が進んでいって、ん?って思ったけど、全部が繋がったときうわぁァーってなります。是非オススメ!

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    2018年03月27日
  • 努力しないで作家になる方法

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    20170709


    作家で10年生き延びる方法を読んで、非常に面白かったので、順番は逆になったが本作を読んで見た。

    作家になるまでの17年に及ぶみちのりを淡々と記載していて、大変面白かった。

    途中、何度かウルっとするところもあった。

    また、小説を書くための準備、方法も記載されていて大変参考になった。

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    2017年07月10日
  • タイムスリップ森鴎外

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    はじめは面白く、だんだんミステリアスに。
    今の時代に殺されかけた森鴎外がタイムスリップしてくるはなし。最後には自分を殺そうとした犯人が江戸川乱歩だとわかり、過去に戻る。

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    2017年05月07日
  • 歴史バトラーつばさ 私立ヒミコ女学園「和風文化研究会」

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    面白かったです! 高校の部活動を舞台にした、ある意味「異能」バトルで、ありがちといえばありがちな設定ですが、異能が発現する条件も馬鹿馬鹿しければ、バトル自体も馬鹿馬鹿しい(笑)実際、読みながら何度も爆笑しました。それでいて肝心のお題はしっかりと理解できたので、ぜひ続編も書いてほしいです。期待しています!

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    2014年09月08日
  • 努力しないで作家になる方法

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    「覆面作家の自伝(的小説)」って...
    その存在の根本からして胡散臭いような(^ ^;

    「なるほど、鯨氏らしい」と思える部分と
    「意外とそうだったのか」という部分とがあり、
    鯨ファンには二度おいしい内容かと(^ ^

    また「なかなかデビューできない小説家志望の
    青年の奮闘記」としても素直に楽しめます(^ ^
    日々の精進と繰り返す挫折、同期の出世を見た焦り、
    家庭との両立の大変さから一度は諦めた夢、
    どうしても捨てきれなかった「書きたい衝動」....等々
    ストーリーやエピソード自体に目新しさはない。

    が、結果が分かっているとは言え、
    読んでて素直に感動できるのは何故だろう。

    鯨氏に無償の愛

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    2014年04月15日
  • 努力しないで作家になる方法

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    デビュー作「邪馬台国はどこですか」を読んだのは、「本の雑誌」の紹介が切っ掛けだったと思う。宮部みゆきさんが褒めていると知ったのも大きかったはず。
    一読して、なんて面白いこと考える人だと驚いた。次々に人が思いもしないことを考え付く発想が豊かな人っているんだなと素直に感心していた。
    中でも「悟りを開いたのはいつですか」というブッダをテーマにした話が一番納得した。

    それがこんな苦闘の中から産まれたなんて。
    泣きはしなかった。でも結果も判っているのに、P300の辺りは主人公と一緒にドキドキし、ヤキモキし、ヘトヘトになった。そして一気に怒涛のカタルシス。

    鯨さんが作家になってくれて、有難いと思う。感

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    2014年08月31日