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何者かに襲われた晩年の森鴎外が、道玄坂の崖から転落するのを契機に21世紀にタイムスリップ。その時ぶつかったヤンキーにボコられているところを、渋谷に生息する女子高生に助けられる。スジの運びからして面白い。そして昭和2年から23年の間に現代でも読み継がれている作家が若くして亡くなっているのは、確かにヘンだと思わせる説得力がある。SFとミステリーを掛け合わせた物語に惹き込まれて、一気に読んでしまった。奥付は2005年だが、新刊では入手できず。
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はじめは面白く、だんだんミステリアスに。
今の時代に殺されかけた森鴎外がタイムスリップしてくるはなし。最後には自分を殺そうとした犯人が江戸川乱歩だとわかり、過去に戻る。
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内容(「BOOK」データベースより)
何者かに殺されかけ、大正11年から現代の渋谷にタイムスリップしてしまった、明治の文豪・森鴎外。道玄坂で若者に袋叩きにされているところを女子高生・うららに助けられる。彼女の友人達の助けを借り、元の世界に帰る方法を探るうちに、文学史上の大疑問に突き当たり、鴎外を狙う意外な犯人の名が浮かぶ。
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これは…!!かなり面白い!
作品名の通り、森鴎外が現代にタイムスリップしてきてしまうのです。
森鴎外が携帯でメールをして顔文字なんかも上手に使ってみたり、ラップなんかも歌っちゃいます。
そして、かの文豪たちの秘密を暴いていくんですねー。
フィクションなんですが、もしかしたら事実はそうだったのかも…??
とついつい思わされてしまいました。
きっとこの本を読み終わったら、気難しそうな文豪たちの事が少しだけ身近に感じれるはず。
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タイムスリップシリーズ第1弾。「〜明治維新」がなかなか面白かったので読みました。
まずめちゃめちゃ面白かった!一気読みです!!
森鴎外が現代にタイムスリップしてくるのですが、モリリンというあだ名をつけられ戸惑いながらもどんどん現代の利器に馴染んでいく姿が、かわいいし可笑しいです。携帯の扱いを一晩でマスターする森鴎外…(笑)電車で読んでたのですが、思わずにやけてしまってヤバかったです。
モリリンに対してのイメージが変わりました。全集読みたくなってきます。
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■内容(「BOOK」データベースより)
何者かに殺されかけ、大正11年から現代の渋谷にタイムスリップしてしまった、明治の文豪・森鴎外。道玄坂で若者に袋叩きにされているところを女子高生・うららに助けられる。彼女の友人達の助けを借り、元の世界に帰る方法を探るうちに、文学史上の大疑問に突き当たり、鴎外を狙う意外な犯人の名が浮かぶ。
■感想
荒唐無稽で面白い。それに限る。
こういう本を読むと、自分の俗っぽさが浮き彫りになるなあ。
鯨統一郎さんには世界がどんな風に見えているのかが気になってしょうがない。
この人はきっと、謎(リドル)を見つける・作る天才なんだろうと思う。何でも面白いと思う才能を持っていそう。脳みそ覗いてみたい。
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森鴎外が現代に来ちゃった、、そんなお話です。カルチャーショックの連続に落ち込む様もなく速攻なじむ森林太郎が素晴らしい。作家の想像力の素晴らしさを感じた一冊。
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一気読みです。面白かったー。タイムスリップしたことに戸惑いながらも驚くべきスピードで“現代”に馴染んで行く森鴎外。最高です。フィクションだと分かってはいても、森鴎外って本当にこんな人物だったんじゃ…とついつい思ってしまいました。
鴎外以外の文豪や現代の作家さんの名前が数多く出て来るところも面白いです。おかげで読んでみたい本が増えました。もちろん、ミステリーもしっかりしています。ただ、某大物作家さんのファンには面白くない作品かも知れません…。
私は森鴎外について国語の授業で習った程度の知識しかなかったのですが、それでも十二分に楽しめました。オススメです。
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そのまんま、森鴎外がタイムトリップして平成の世の中に来てしまうお話し。
鴎外の順応の早さにはびっくりだけど、色々な文豪の話なんかが出てきて面白かった。
ただ、ストーリーは途中から強引過ぎて、思い込み激しすぎるだろーとツッコミを入れたくなる。
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期待せずにひょいと買って読んだのですが、意外とおもしろかったね!奇天烈やなぁ実に奇天烈だぁって思いながら読んでたらいつの間にか終わってたよ。
読んでみたい小説がたくさん出てきたので、それを買いにいくよ。タイムマシンでね。
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タイムスリップネタを用いた鯨統一郎独特のペースのタイムスリップシリーズ第一弾!!
この本が面白いと思える人は鯨作品と相性が良いはず。
どんどん鯨ワールドにのめりこんで行こう。
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この人の本、前にも読んだ気がするんだけど、思い出せません。
ストーリーが面白いです。
森鴎外がタイムスリップして現代の渋谷に来ちゃうところから始まって。
助けてもらったのが、現役女子高生。
ギャルなんですよ。
モリリンって名前にされちゃう。
でも、大正11年に生きてた人が、現代に来ちゃうとこうなっちゃいます?っていうのが、読んでてほんと、面白かった。
歴史が違ってきてしまうのをどう描くのか?と思ってたら、ありがちな展開だったので、そこはなーんだって気はしましたけど、それが気にならなくなるくらい、面白かったです。
歴史というか、森鴎外の勉強にもなったし。
ジオシティーズとか出てきちゃうのが、親近感ありました。
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さくっと読めました。
文豪森鴎外が現代の渋谷に。で、意外と順応してしまったりして。
気難しそうな文章を書く森鴎外、本当はどんな人だったんでしょうか。モリリンみたいな人だったのかなあ。
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鯨さんの作品は好きなのが多いです。
とんでもない発想をちゃんとつじつま合わせてミステリーにしちゃうところがすごい!といつも感心。
リアリティーがないとか、けしからん!とか堅いこと抜きに、軽いノリを楽しみましょう♪
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現代にタイムスリップしてしまった鴎外の順応の仕方が凄い。読んでいてとても楽しい小説です。以前「9つの殺人メルヘン」も読みましたが、視点が面白い作家さんだと思います。
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「えーっ⁈あの歴史上の文豪がこんなことを⁈」
斬新な解釈、奇想天外。ケレン味溢るるトンデモ小説。しかしなかなかどうして楽しめた。
森鴎外がタイムスリップする。そのアイデア一本勝ち。
初めて知った作家さん。これを機に他のも読んでみよう。
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タイムスリップした先で出会った女子高生たち。携帯はガラケーだったり、千円札が夏目漱石だったりと、今では古く感じる所もあるが、それはそれで面白かった。
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森鴎外がラップを歌いブレイクダンスを踊ります。笑!!!
そして、森鴎外が宮部みゆきの本を読んでミステリーに目覚めます!!!笑!!!
あり得ないけど、もしあったらすごいめちゃくちゃ気になる一冊。森鴎外、思いっきりタイムスリップして渋谷に来ちゃいますよー!!!
舞姫のあの森鴎外!!!!
なかなかヘンテコ、アホーな小説で赤川次郎ばりに会話文が多くあっさり読みきれる一冊だけど、いろんな本読んだひとだと出てくる小説の話がわかるからますます面白いかも!!!!もうゆうめ著名人がわんさかでてきます!!!
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ミステリ界の奇才、鯨統一郎氏の人気シリーズ一作目。
明治の文豪・森鴎外が、何者かに殺されかけて逃げていった先は、なぜか現代日本の渋谷だった。
というトンデモなところから始まり、渋谷のギャル女子高生に助けられ、現代の知識を貪欲に吸収していく森林太郎(鴎外の本名ね)、通称モリリン。
果ては時空を越えた殺人事件の謎解きへと発展し……。
と、まあ、トンデモです。(^^ゞ
鯨統一郎氏と言えば、歴史上の謎を独自の新解釈で解き明かすミステリを得意としている作家。
当然、この本もミステリです。
SF風味の味付けがなされていますが、あんまり関係ないです。
あの堅物のイメージがある森鴎外が、現代日本にかぶれていく様は、想像するだけで楽しくなりますよ。
なんというか、教科書の著者近影に、思うさま落書きをしているかのような背徳感。
そこを楽しむことができたら、こっちのもの。
なので、あまり大仰に構えずに、楽しみたい方向けのライトミステリです。
ちなみに僕は、個人的には森鴎外の作品はちょっとイマイチなのですが、森林太郎には、大変お世話になっております。
森鴎外の文学的功績としては、たとえば『舞姫』とか『ヰタ・セクスアリス』とか、その有名な小説がありますが、それらではなく。
本名の森林太郎名義で、ゲーテの『ファウスト』を本邦初訳したこと。
それこそが、僕にとっては一番の功績なのです。
実際に、大学時代、ドイツ文学を専攻していた僕は、ゲーテの『ファウスト』を中心に論文を執筆していました。
現代では、『ファウスト』も多数翻訳が出ているので、訳書によっては解釈が違うことが、ままあるわけです。
そこで、基本となる森林太郎訳の『ファウスト』を手に取り、そこから引用し、論文に役立てていたのです。
ただし、森林太郎役の『ファウスト』には、多数、翻訳間違いの箇所があります。
これは、のちの研究者たちのたゆまぬ努力によって一つずつ解明されていったのですが、そうはいっても、森林太郎訳は、他の訳書に比べて、日本語が伸びやかで、歌うような旋律で訳されていて、非常に楽しいのです。
平明で、美しい日本語、とでも言えば良いでしょうか。
原典の『ファウスト』は、全編が詩文で作られているので、非常にリズムが大事なのですが、韻を踏んだりリズムを取ったりと言うことを、のちの研究者たちは、「言葉のただしさ」に重きを置くために、若干殺してしまった。
でも、森林太郎役の『ファウスト』は、多少の解釈違いがあろうと、非常に軽快な訳文になっていて、それそのものが、翻訳物ではなく、一つの作品として成立しているかのようにすら思えたのです。
とにもかくにも、彼が『ファウスト』含め様々な作品を邦訳してくれたために、のちの文学者たちがとても助かったのは、言うまでもない。
文豪・森鴎外のすごさは、その「文学」よりも、こういった訳書において、わかりやすく発揮されているような気がする。
さて。
この作品ですが、ライトなミステリであり、同時に、渋谷を舞台にした活劇でもあり、そのSF的設定は、僕らがよくやる演劇と、相性がとても良さそうに思えます。
お芝居でやってみたいものですね。
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森鴎外が何者かに殺された瞬間現代の渋谷にタイムスリップ!現代から犯人を捜します。犯人はみんな知ってるあの人で…
すごい発想、想像力だなぁと思いながらサラサラと読み終えました。鯨統一郎さんのタイムスリップシリーズで一番好きです。
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森鴎外は、文学史上最大難問に突き当たります。
しかも、タイムスリップしてしまった80年後の渋谷でです。
女子高生のうららと元の世界に戻る方法を探しているうちに、
意外な人物に出会います。
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面白かった。この人は裏切らないなぁ~~・・・作者のデビュー作「邪馬台国はどこですか?」ではさまざまな歴史の謎にこんな解釈あり~~?っていうくらいの面白い解釈をしていて、信じさせてしまう位の説得力のある文章に脱帽したんだけど。
この作品も森鴎外(モリリン)が現代にタイムスリップして、とまどいつつも慣れて、収得していく様が可笑しかったし、文学界の大胆な犯人の仮説・・・こじつけだとは分かってるんだけど、妙に可笑しくて納得させられる。
なかなか明治に帰れなくって歴史が変わっていくさまを鴎外の作品が史実から消えていくっていう設定も、鴎外がちょっとだけ長生きしたら・・・っていう場面での、彼の増えた作品のタイトル達には爆笑してしまったよ。
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森鴎外が現代の渋谷にタイムスリップし、自分を殺そうとする人物を突き止めていく話。
鴎外が現代の道具とかに馴染むの早すぎ(笑)
それはともかく、案外中身のある本だったけど、まぁまぁ面白いという感じかな。
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深く考えずに勢いだけを楽しめるライトミステリ。タイムスリップした森鴎外があまりにも簡単に現代に適応していくのは拍子抜け。犯人を導き出す根拠として、各種文献の記述から大量のこじつけを展開してくれた方が楽しめるが、この点は少々物足らない。黒幕の二人の名前から大仕掛けがあるのかと期待したが、これは次作以降に持ち越しなのだろうか。
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カラオケの場面で歌った曲すべてにミステリーって言葉が入っているところとか、細かいなぁと感動しました。江戸川乱歩を読んですぐだったので早くにネタに気付いてしまって、それさえなければもっと楽しめたかなぁと。それにしても、モリリンという響きが素敵。