鯨統一郎のレビュー一覧

  • 九つの殺人メルヘン

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    やっぱり殺人事件というか謎解きものが自分は好きなんだなぁと感じました。テンポもいいし、42歳トリオの昔話が面白い。そして、必ず出てくる酒の薀蓄がたまらなく好き。今度飲んでみたい。残念ながら、うちがわかったんは、越の寒梅のみ。酒好きとは言えないかも。

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    2011年07月25日
  • タイムスリップ森鴎外

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    一気読みです。面白かったー。タイムスリップしたことに戸惑いながらも驚くべきスピードで“現代”に馴染んで行く森鴎外。最高です。フィクションだと分かってはいても、森鴎外って本当にこんな人物だったんじゃ…とついつい思ってしまいました。

    鴎外以外の文豪や現代の作家さんの名前が数多く出て来るところも面白いです。おかげで読んでみたい本が増えました。もちろん、ミステリーもしっかりしています。ただ、某大物作家さんのファンには面白くない作品かも知れません…。

    私は森鴎外について国語の授業で習った程度の知識しかなかったのですが、それでも十二分に楽しめました。オススメです。

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    2010年02月06日
  • 北京原人の日

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    鯨氏得意の歴史ミステリー。面白かったです。堪能できました。北京原人の骨がなくなったというのはほんとのことなのね。鯨氏のすごい所はフィクションとノンフィクションが見事に繋がっていてすべてほんとのことなんではなかろうかと錯覚をしてしまうところです。今回も冷静になって考えると「そんなあほな・・」という内容なんだけど、そうではないと断言はできない、もしかしたらほんとはそうなのかもしれない・・・と思ってしまいました。

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    2009年10月07日
  • なみだ研究所へようこそ!―サイコセラピスト探偵 波田煌子

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     彼女が事件を紐解くときに、ひとすじの涙が頬をつたう。。。
     サイコセラピストである彼女の名前は”波田煌子”、煌く涙なんて洒落が効いている。
     ただこの彼女、なみだ研究所なんてメンタル・クリニックの院長でありながら何の資格も持ってはいないのだ。
     大学院修士課程を卒業し、臨床経験まである”僕・松本清”からするとウサン臭いこと他ならない。
     このクリニックはスタッフだって、不二子みたいなスタイルの会計士が一人居るだけだ。
     波田本人はからくり細工みたいな小柄さと幼さない顔立ちで、彼女が伝説的な実績を持つセラピストであるなんて。
     恩師からの紹介じゃなきゃとても信じられないだろう。
     それでもなぜ

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    2009年10月04日
  • 邪馬台国はどこですか?

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    【はじめに】
    今年になりまともに本を読めなくなっていた。体調のこともあるが何より読書も体力がないと持続できないことを痛感する。そんな中、友人に読みやすく面白い本ということで紹介してもらったのが本書だ。

    【感想あるいは思ったこと】
    鯨統一郎さん。初めての人?と思ったがかなり前に読んだことがあるようだ。「富士山大噴火」覚えていないが確かに記録にあり読んでいる。
    歴史上の何故に迫る論理的な推理による短編集だ。ブッダ、卑弥呼、明智光秀、勝海舟、時代の転換点にifは付き物だが見事に説得力ある推論であらゆる時代を楽しめた。実に読みやすく面白い本だった。

    【終わりに】
    読書をするにも体力が必要と思う

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    2025年11月24日
  • 文豪たちの怪しい宴

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    ネタバレ

    『邪馬台国はどこですか?』では歴史だったけど、こちらは文学の新解釈。ここで紹介されている作品は読んだことがある作品ばかりだし楽しく読めた。『走れメロス』『こころ』の新解釈が良かった。たまたま『こころ』を読みたくなって買ってきたところなので、今までとは違った感じで読めそうで楽しみだ。

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    2025年10月18日
  • 金閣寺は燃えているか? 文豪たちの怪しい宴

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    ネタバレ

    こちらは『蒲団』以外は読んだことが無い作品ばかりだったけど、なんとなく内容は知っているので楽しく読めた。『雪国』はミステリとかちょっと面白いな。とりあえず梶井基次郎の『檸檬』から読んでみようかな。

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    2025年10月18日
  • タイムスリップ森鴎外

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    順応力高い森鴎外さんと女子高生達がタイムトリップの謎を追う話。
    軽いミステリーで読みやすい。ちょっとだ文豪に詳しくなった。

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    2025年04月21日
  • 新・日本の七不思議

    匿名

    購入済み

    軽い

    テンポで話が進んでいくのと読みやすい文章なので、あっという間に読めるのが、この作者の特徴かなと思います。

    #タメになる #ドキドキハラハラ

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    2025年03月05日
  • 文豪たちの怪しい宴

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    ネタバレ

    バー「スリーバレー」に雇われバーテンダー「ミサキ」が
    ほほえみながら、(今回は妙に冴えている)異説を唱える「宮田」と共に屁理屈をかます相手を待ち構える
    今回の犠牲者は文学部教授曽根原尚貴、素人の文学論など歯牙にもかけずぶった切る気持ちなのに、美人のミサキによる達人的な間を詰める妙技にズルズルと奇天烈な文学論に引きずり込まれる
    (1)夏目漱石「こころ」がミステリ小説でモブである下女が百合心から「静」を巡る連続殺人を巧妙な遺書の偽造で自殺に見せかける
    (2)太宰治「走れメロス」が革命家セリヌンティウスの処刑前の夢だ
    (3)宮沢賢治「銀河鉄道の夜」は妹への追墓であるとともに反発しあう父親を許す手紙で

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    2025年02月21日
  • 邪馬台国はどこですか?

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    出てくる人物はある意味型通りで、
    ある意味、キャラが分かりやすい。
    深夜の枠で15分ドラマにしたら程よいコンパクトさ。
    人物描写はベタだが、謎解き部分は意外なストーリー展開なのに説得力のある説明で、なかなかに読ませました。

    ブッダが悟りを開いてないとか、
    イエスとユダが同一人物とか、
    エキサイティングでした。

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    2024年10月28日
  • カルトからの大脱出

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    カルト宗教団体に入信し、教祖の子を孕まされることになってしまった娘を救い出すため、シングルマザーの好美が奮闘する。保険外交員としての営業力、人間関係をいかんなく発揮し、物理学者、心理学者、そしてマジシャンを巻き込んで教団の闇を暴く。やや強引な展開だが、聖母大典という好美の娘の危機を、一大マジック(暴露)ショーに変えてしまうエンタメ性は、まずまずの仕上がり。「親子の縁を切る」教義そのものを否定しない話も意義深い。この世にはカルト宗教が付け入る様々な悩みがあるのだ。

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    2024年10月22日
  • 努力しないで作家になる方法

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    ネタバレ

    読む前は、作家になるためのマニュアル的な本の類いと思っていたが、作家志望の男・伊留香総一郎が『邪馬台国はどこですか?』でデビューするまでの経緯がたどられた感動的な小説だった。特に妻の陽子さんは立派だと思う。作家という職業は、相当な覚悟がなければ目指せないものだと実感させられた。エンターテイメントが他人のために書く小説であるのに対し、純文学は自分のために書く小説だと、主人公の伊留香が考えている点に関しては、なるほどと思った。続編の『作家で十年いきのびる方法』もぜひ読んでみたい。

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    2024年02月25日
  • 三つのアリバイ~女子大生桜川東子の推理~

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    シリーズ完結。
    いつもの雑談から、思いもよらぬ方向への着地。

    本筋とは関係なかったみたいだけど、本作と前作だけ全ての「という」が「とゆう」と表現されたのはなんだったんだろう?
    頻出っぷりがすごいし、これによって誰も彼も頭悪そうに見えてしまうので、何か意図があるのかと思った。

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    2024年02月21日
  • 金閣寺は燃えているか? 文豪たちの怪しい宴

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    川端康成の雪国、田山花袋の蒲団、梶井基次郎の檸檬、三島由紀夫の金閣寺といった文学作品について、その深層に秘められた真意を推測しようとするもの。架空の話との注釈が巻末に付されているが、本質をついている部分もあるように思われ、興味深く拝読した。なお、登場人物の一人、宮田は各章の終わりに、必ずカシスシャーベットを注文するようだ。

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    2024年01月14日
  • 鬼のすべて

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    最後は一気読み。
    元々鬼とか妖怪に絡む話か好きで、こういった妖怪はなぜ生まれたのかみたいな話が特に好き。

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    2023年10月25日
  • ただいま家事見習い中 ハウスワーク代行・亜美の日記

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    家事代行の話で豆知識もあって勉強になりました。
    いつでも正直に人に向き合っている亜美ちゃんは、誰からも愛されるキャラで好きになりました。また、続編があったら読みたいです。

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    2023年06月03日
  • 幸せのコイン

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    読みやすくて優しいお話。

    コイン(500円玉)が人に渡ることによって起こる
    その人にとって良い事。

    こんなコインが自分にも巡ってきたらな〜とも思いながら、登場人物達はしっかり自分の意思で行動を起こしているので、自分も意思を持って動き始めないとなと改めて思わせてくれた。

    会話の文が多めで読みやすい小説。

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    2023年05月28日
  • 三つのアリバイ~女子大生桜川東子の推理~

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     これまで、いろいろな種類の物語を扱ってきた本シリーズが、こんどは「物語」そのものを扱う。そして、数々のアリバイを崩してきた桜川東子が、こんどは「物語」のアリバイを証明する。さらに、9つの短編から始まったシリーズが、一つずつ短編の数を減らして、最終巻は一つの長編。趣向が面白い。もちろん、バーのバカ話も健在。

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    2025年12月07日
  • 三つのアリバイ~女子大生桜川東子の推理~

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    九つの殺人メルヘンからのシリーズ最終作。
    いままで短編集だったけれど。この最終作は一編の物語。
    相変わらず、脱線気味のアイドル談義などタップリ。そろそろ事件の話に戻って欲しいなと思う処もあった。
    謎解きの部分はこのシリーズで求めるべきものじゃないから、まあ良いかな。
    何となく終わりが見えてきたけど、ゆっくりしたエンディングだから、そう受け止めるべきだろう。

    マスターの暴走ぶりが煩いとか、文句を書いたこともあるけど、このシリーズ好きだった。ヤクドシトリオの懐かしネタのお喋りが良かったんだけど、そういう意味では、最後はもっと三人でしゃべって欲しかったな。

    三つのアリバイというタイトルについて、

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    2023年03月01日