あらすじ
バー〈森へ抜ける道〉の近くで久しぶりの宝石窃盗事件が発生。工藤と山内に不審の目が注がれるなか、酔いどれ推理談義が始まった。例によって散々遠回りしながらもたどり着いた容疑者には“アリバイ崩しの東子”最後の事件にふさわしい鉄壁のアリバイが。そしてヤクドシトリオに隠された仰天必至の秘密とは? 笑えて泣ける好評バー・ミステリついに完結!
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Posted by ブクログ
シリーズ完結。
いつもの雑談から、思いもよらぬ方向への着地。
本筋とは関係なかったみたいだけど、本作と前作だけ全ての「という」が「とゆう」と表現されたのはなんだったんだろう?
頻出っぷりがすごいし、これによって誰も彼も頭悪そうに見えてしまうので、何か意図があるのかと思った。
Posted by ブクログ
これまで、いろいろな種類の物語を扱ってきた本シリーズが、こんどは「物語」そのものを扱う。そして、数々のアリバイを崩してきた桜川東子が、こんどは「物語」のアリバイを証明する。さらに、9つの短編から始まったシリーズが、一つずつ短編の数を減らして、最終巻は一つの長編。趣向が面白い。もちろん、バーのバカ話も健在。
Posted by ブクログ
九つの殺人メルヘンからのシリーズ最終作。
いままで短編集だったけれど。この最終作は一編の物語。
相変わらず、脱線気味のアイドル談義などタップリ。そろそろ事件の話に戻って欲しいなと思う処もあった。
謎解きの部分はこのシリーズで求めるべきものじゃないから、まあ良いかな。
何となく終わりが見えてきたけど、ゆっくりしたエンディングだから、そう受け止めるべきだろう。
マスターの暴走ぶりが煩いとか、文句を書いたこともあるけど、このシリーズ好きだった。ヤクドシトリオの懐かしネタのお喋りが良かったんだけど、そういう意味では、最後はもっと三人でしゃべって欲しかったな。
三つのアリバイというタイトルについて、巻末の解説にもあるけれど、でも、どういうことなんだろう。物語の不存在証明?。正直よく判らない。